私の生活圏内には30ヶ所ぐらい、オオタカ営巣地が在ると聞いていた。 これまで記載したオオタカ営巣地①~⑥以外にも、約十ヶ所で調査協力を行ったことがあった。
営巣地はほとんど同じような場所。 平地から丘陵地の森であり、山地などには少ない。 森の近くには開けた畑、田んぼ、ゴルフ場、河川敷、広い学校のキャンパスなど狩りができる場所があった。 春先には大きな声で鳴くので、見つかりやすい場所である。
そのため、ほとんどの場所はカメラマンや観察者に知られており、誰もいないところはなかった。 それほどオオタカは注目される鳥であった。
なので、逆に写真を撮ることが難しかった。 営巣地に入り撮影していると、保護を邪魔する者として怒られたり、悪質カメラマンなどと言われたこともあった。 一方的に写真を撮ることは悪いこととして決めつけられていたのだ。
だが、この様な写真家たちの努力や探求心により、解明された生態や暮らしがあったはずなのである。 撮影自体が悪いわけではなく、撮る側の人間の、知識や思いやり、感性、そしてルールは守るという道徳心がないことが悪いのである。と、思っていた。(今でもそう思っている。)
オオタカは身近な里山の鳥。 これからも多くの人に観察、記録し、見守ってほしいと思っている・・・・。
①~⑥以外の営巣地にて撮影したオオタカ。