オオタカ営巣地⑤、この地は大都市のやや北部、営巣地③の近くであった。 昔はこの辺も森や畑に覆われていたが、やはり開発で市街地化していった。 オオタカも昔の地から追われ、立入禁止の公園の中に定着した。
毎年、役所からの許可をもらい、立入禁止内で繁殖調査していた。 が、公園の隣の空き地にマンションが建設され、その工事の騒音の影響で、この地を放棄してしまった。
その後近くの市街地内の狭い森に移動し営巣していた。 しかし、ここも住みにくかったのか、2~3年後さらに近くの森に移動した。 だが昨年の台風でこの巣も落ち、今年は繁殖できなかったようだ。
当初の場所にはカメラマンがいたが、少なくほとんど会ったことがなかった。 カメラマンが全くいない営巣地はなかった。 だが相次ぐ移動で、最後の方はカメラマンも見つけられなかったようだった。
この様に里山環境も時代とともに変化して行き、都市部の営巣地は無くなっていくのだった。 オオタカを長期観察してきたが、懸命に生きる姿が健気でいじらしく見えた。 今や都市公園でしか暮らせないのかとむなしい気もするのだった・・・・。
営巣地⑤にて撮影したオオタカ。