Field・Finder -野鳥写真へのいざない-

主に各地の里山環境にて撮影した野鳥写真です。
オオタカ生態写真の完全保存版 『里山オオタカ物語』 のデータを販売中!。

生態写真撮影法2

2023-04-03 09:28:57 | 写真

オオタカの森、着くと♂が巣に入って巣作りをしていた。 帰り際カメラをしまうと、♂が餌を持って空を飛んで来た。 が、写真は撮れず。 いつもの事だ。 抱卵直前のこの時期、♀に栄養を付けるため餌を頻繁に運んでくる。

そこで、餌渡しの撮影方法をちょっと書いてみる。 餌渡しの撮影は交尾等に比べるとかなり難しい。 個体差によってかなり異なり、決まった行動をするペアを見つけなければならない。 大体同じ場所で餌渡しするが、人の気配を感じると餌渡しをしないなど、行動が変わるので難しい。

まず餌渡しの場所を見つけなければならない。 観察を続け当たりを付けてからさらに観察をする。 太い木の枝や倒木などで渡す。 渡す辺りに餌の羽根などがついているので、そのあたりで静かに待つ。 ブラインドなどは不要。

待っていると♂が餌を運んでくる。 あわてると逃げるので注意。 しばらく鳴いて♀を呼ぶ。 ♂をファインダーに入れ待つ。 鳴きながら♀が飛んでくるので連続シャッターを押す。 ♀が餌をもらい♂が去るので、そこまでシャッターを押し続ける。 ♀が残っていたらそれも撮る。 で終了。

と、簡単に書いたが実際は難しい。 今の森の♂は、餌渡しの場所が決まっていないので、どこで渡しているのか分からない。 直接渡さず地面に置いたり、枝に置いたりして間接的に渡すことがあるので、更に難しい。

だが、本当に撮れた時は感動する。 こんな感動を多くの人たちに伝えたいと思う。 野生の生き物たちの真の姿には、美しく人を感動させる力がある・・・・。

当然のことながら、影響を与えない様、撮影には十分注意して行う必要がある。♀が取りに来ない時はすぐやめる。

幼鳥♀に餌を渡す。

倒木で餌を渡す。

太い枝で餌を渡す。

森は花であふれている。

コメント
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