

そこは、何とも言えない禍々しさが漂い、
決して部外者を歓迎するような雰囲気ではなかった・・・

透明「・・・実家に」
円「まだ言うか

ぺしっ


透明「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ

円「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ

病院の前で立ちつくす二人・・・


透明「あのさ~、何でこんな夜遅くに来たわけ

雰囲気バッチリじゃん


円「しょうがないじゃん


透明「いやいや


別に今日じゃなくても良かったんじゃないの

円「・・・締め切り明日なんだもん


透明「・・・お前は、売れっ子マンガ家か~

円「だって恐かったから、後回しにしてたら

忘れてたんだもん

透明「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ


何だかため息ばかり

もうしょうがない


円「いってらっしゃ~い

透明「はぁ~~~~~~~~~っ

円「えっ


透明「な、なんですと


円「あっ


中に必ずここの霊を集めてるモノがあるはずだから、
それを取って来てね


透明「・・・あの~


円「んっ

透明「お前も来い

と、円の首根っこを捕まえ、引きずって行こうとする私

円「無理無理無理無理無理無理馬鹿無理無理無理無理っ

透明「・・・何か、聞き捨てならない言葉が入っていたような

な、なんだこの汗

円「私、憑依体質なの透明も知ってるでしょ

自我を保つの大変なの

呪いはいいけど、霊はダメなの~っ



霊に触れられるとすぐに憑依されてしまう


だから、私を頼って来たのか

・・・だったら、こんな仕事断わればいいのに~っ

て言うか、最初から数に入れられてた気も・・・。
透明「わ~ったわ~った

行ってくるから、しばらくここから
離れて休んでなさい

円「は~い

くっ

しょうがない

私は、錆のきている門を開け、中に入っていった



「ギギギギギギギギ~ッ ガシャン

効果音抜群だね

病院は、非常灯すらついて無く、
漆黒の闇が広がっている

その中でも円の言うように、多くのこの世のものではない者の
気配が蹂躙していることが、私の肌を透して感じられてきた

「サササッ

透明「

今、何か前を通ったよな~





続く・・・。
これで多くの人が悩みを解決できるかもしれません

あなたの徳が積めますように

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