

透明「次は、とうとう寿命の部分に入るけど、
概要自体はここまでになるかな

恵那「寿命か~


透明「

恵那「何で人って死ぬんだろう

透明「くすっ

人によっては恐いものかもしれないね

恵那「先生は、恐くないの

透明「う~ん、恐いかな

みんなの恐いとは少し違うかも

恵那「

透明「死は、あくまでも本当の居場所に帰ること

この世の修行を終えて、
一番安息を得られる場所に戻るだけなんだけど、
この世に産まれて来たことは、全てが修行なんだ

だから、あの世に帰った時に

自分がどれだけのことが出来たのか

徳をどれだけ積めたのか

生きている証しは得られたのか

沢山の人を大切に出来たのか

人の心に残れるだけのことが出来たのか

・・・まっ

要は、修行をしっかり全う出来たのか

っていうのが恐いかな

恵那「ふ~ん、何だか死ぬ為に生きているみたいだね

透明「


知らないうちに賢くなったんだ~ね~

先生は、嬉しいよ~



恵那「くすっ


透明「でも、本当に良い表現かもよ


その亡くなり方は色々だけど、必ず修行は終わるんだ

その修行の成果はあの世で推し量られるけど、
決して意味の無い人生なんて無い

要は、同じ修行なら

苦しみも、悲しみも、喜びも、愛しさも、
全て楽しみながら、生涯を全力で駆け抜けた方が、
気持ちが良いかもしれないよね

苦しさの中にも沢山の学びがあって
楽しさの中にも学びがある

どれひとつをとっても得るものは大きい

だから人生は素晴らしいんだと想う

恵那「う~ん


楽しさはわかるけど、苦しさは楽しめるかな~


透明「くすっ


恵那「

透明「木人図を見てもわかるように、寿命じゃ無い限り
救われない道は無いんだから

その苦しみもいつか迷い道から抜け出せる

だったら、どうやって抜け出して行くのか

笑いながら自分を見つめていれば
おのずと答えにたどり着くよ

恵那「あははっ


うん



透明「も、もうですか



16歳に保証されてしまった

透明「さて、話がそれちゃったけど、ひとつ質問

人の寿命って何歳だ

恵那「えっ



透明「ファイナルアンサ~

恵那「フ、ファイナルアンサー


透明「・・・・・・・・・・・。」
恵那「・・・・・・・・・・・。」
透明「ざんね~ん

恵那「うわ~っ



透明「だ、だって、一回やってみたかったんだもん・・・。」
恵那「でっ


透明「正解は、300歳

恵那「はい~っ


透明「もともと、人間の体は300年の歳月を生きられる
寿命をもっているんだけど、大体の人が食事として
体に害を及ぼすものを入れたり

生活するのに無理をしたり

まあ、色々な要因で寿命を減らしていってしまうんだ

この木人図は、100歳くらいで帰る
ように書いてあるけど、最初はもっと木

寿命を減らして行く毎に縮んでいってしまうと、
こんな感じになるんだ

恵那「ひえ~っ


え、恵那ちゃん


透明「まあ、今は大体こういう形の人が普通だけどね

恵那「そっか~

ちなみに、ず~と気になってるんだけど、
木人図の終わり、何でいくつもあるの

透明「あっ



この木人図で人生の終わり方は11種類あるよね

例えば、老衰で眠るように亡くなることが出来るのは、
幹から伸びた最後の三本だけで

後は枝からの延長として病気や事故など、
少し苦しみをもってあの世に帰る亡くなり方が多いかな

でも、基本的に寿命として亡くなっている場合は、
決して全てが苦痛ではなくて、魂が肉体を離れた直後から、
言い知れぬ安堵感と開放感が得られるから、
怖がることはないんだ

恵那「そ、そっか・・・・・。」
透明「・・・恵那ちゃん


恵那ちゃんのお父さんも、お母さんも、お姉ちゃんも

ちゃんと寿命としてあの世に帰っているから大丈夫だよ

先生が保証するよ

恵那「うん、ありがとう・・・。」
透明「よし


恵那「う、うん

次は、いよいよ死と病についての章に移ります

続く・・・。
これで多くの人が悩みを解決できるかもしれません

あなたの徳が積めますように

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