祖
ソウダンです
・９
やがて、
悲しみの雨は、
自分と向き合う強さとなって
あがりはじめる
栗田「すみませんでした
でも
はぁ～っ
何だかスッキリしちゃいました
わかってもらえるって、こんなに気持ちが
救われるものなんですね
」
透明「
少し楽になりましたか
」
栗田「
はい」
透明「それじゃあ、話を続けましょうね
栗田さんの過去と心に刻まれた傷を想えば、
栗田さんが出した、
恋愛が出来ないという
答えの意味はわかります
でもね
それは、
少し片寄ってしまっているような気が
するんだ
」
栗田「
」
透明「栗田さんは、
自分も
家族も
家督も、全て
仕方がないと
納得させられる理由を作ってしまっているんじゃない
」
栗田「
」
透明「
恋愛が出来ないイコール
気に入った相手が出来なかったから、
結婚しなかった
自分の幸せを犠牲に
家族の期待や
家を継ぐことを諦めてもらう
それが、栗田さんが出した
最善策 違うかな
」
栗田「・・・はい、その通りです・・・
私には、どうすれば良いのかわからなくて・・・。」
透明「
ハッキリいってもいい
」
栗田「は、はい
」
透明「栗田さんの出した最善策では、
誰一人救われないよ」
栗田「
・・・。」
透明「こんなことを言うと
無責任に聞こえるけど、
家族の期待や家を継ぐことなんて、
自分の幸せを捨ててまで、納得させ、
諦めさせる
価値はあるのかな
大切なのは、今を生きる
自分自身が
幸せを感じ、
その中で、大切と想われるものを
一つ一つ拾って行く
その中に、家族の期待や家督をどうしてゆくのか
があれば良いんじゃないのかな
」
栗田「・・・そうですよね・・・
でも、私一人のために
昔から続いている家を
終わらせてしまうことが、
怖くて・・・。
お墓や
仏壇を守るのも、
義務づけられてましたから
私の代で終わらせることになってしまったら、
その先をどうすれば良いのか・・・。」
透明「なるほど、それも
大きい重圧になってしまって
いるんですね
」
栗田「小さい頃から、口癖のように言われ続けて来たので・・・
」
透明「あのね
これから言うことを、
信じる信じないは、
栗田さんにお任せします
」
栗田「
」
透明「実は先日、あなたの
ご先祖様達がいらっしゃって、
私と栗田さんが会う前に、幾つかの
メッセージを
伝えてくれとお願いされていたんです
」
栗田「
えっ
」
透明「その内容というのが・・・。」
栗田さんへのご先祖様からのメッセージ
次回明らかになります
続く・・・。
これで多くの人が悩みを解決できるかもしれません
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