魔王 降臨
・３ 魔王の蹂躙がはじまる
森本「でも、夢って言っても俺の場合
現実は、フリーターだし、このご時世
いつ首切られるか
わからないですしね
」透明「いや、でも
」森本「自分でもわかってるんです
大学卒業したのに、すぐに就職せず、
夢だけ追って、くすぶってて・・・。」
透明「ゆ、夢がある事は、大切なことだよ
」森本「そんなの、親を心配させたり
周りの人に呆れられてたら、意味ないっすよね
」透明「い、いや
」森本「そのうち、彼女にも呆れられて、
愛想つかされてフラれるのがオチっすよ
この間も、友達の就職が決まったって、
自慢されちゃいましたよ
」透明「・・・。」
森本「遠回しに、嫌味言ってるってわかってるし、
人と比べてるんだな～って思ったら
何だかな～って感じっしょ
」透明「あっ・・・
」森本「この前、親戚の叔父さんに言われちゃいましたよ
いい加減、親を心配させるなって
わかってるのに、言われると凹むっていうか、
自分がイヤになってくるんすよね～
でも、俺も自分なりには努力してるつもり
なんですけど、わかってもらえないっうか
わかってもらえない程度の努力しか出来てない
自分も悪いんだろうけど・・・
」自分でツッコンじゃったよ
魔王の蹂躙は続く・・・
森本「最近ノッて来てるって言ったけど、どうせ
良いときが過ぎれば、またドン底まで
落ちるだろうし
良いときに答えも出せないようじゃ、ノッてるなんて言っても意味ないし
結局、俺、ダメダメな人生しか生きられないのかな～って
最近思うんすよ
」お～い
いつまで続くんだ～っ森本「小さい時から、何やってもハンパで、
いつも親から説教くらってたのも、俺だけで、
兄弟と比べられては、俺はダメみたいな
」やばい、こっちまで飲み込まれそう
皆さんにも、もうわかったでしょ
彼は、ネガティブ大魔王なのです
いったんスイッチが入ると、何処までも行ける
恐ろしい能力の持ち主
聞いているこちらまで、ネガティブが感染してしまう
そう
ネガティブは、感染するものなんですいわゆる、波長というか、何というか
とにかく、気持ちをしっかり持って対処しなければ
まあ、まずは、彼が話している間に、彼の木人図を
視ておきますか
私は、森本くんの話しを聞きながら
森本くんの木人図にアクセスする
一度、彼の根本的考えを視ておかなくちゃ
透明「・・・・・・・・・・・・・。」
５分後・・・。
森本「いつだったか
こんな事もありましたよ隣の家に・・・。」
・・・そろそろ止めないとな～っ
やれやれ
透明先生と魔王の対決は続くのでした
続く・・・。
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