





田宮「じ、実は・・・。」
透明「・・・

田宮「ひ、非常にお恥ずかしいのですが

実は、息子のことで・・・。」
透明「息子さん

田宮「はい・・・息子は、今年で21になります。
お恥ずかしい話ですが、未だ浪人生でして・・・
今年の受験で最後と決めて努力してきた
ようなんですが、どうにも・・・。」
透明「・・・芳しくないと・・・

田宮「はい・・・

透明「なるほど~

視せてもらっていいですか

田宮「お、お願いします

さてさて、早速始めましょうか

木人図にアクセス

田宮さんの木人図から息子さんの状況を読み取り
息子さんの木人図に直接アクセス

彼が今おかれている状況と能力を解析します

透明「・・・(うっ、これってちょっとマズイかも

田宮「・・・・・・。」
田宮さんが心配そうにコチラを見ている・・・。
その熱い視線が痛い


透明「う~ん・・・。」
田宮「ど、どうですか

透明「う~んと、状況的には・・・

田宮「・・・やはり・・・まずいですか

透明「い、いやいや



このままだと、ちとキツイというか・・・。」
田宮「このままだとって言うことは、
何か手があるんですか

透明「あっ、う~んと


田宮「先生


透明「う、う~ん・・・

田宮「もう先生しかいないんです

どうか、どうか、お願いします

透明「うっ・・・

ここまで言われちゃうと、何とかしてあげたいのだけど・・・。
う~ん・・・ちと困った

私が何故ここまで迷っているかというと

田宮さんの息子さんが、基本的に受験の準備が
出来ていない状況だったのだ

受験の相談は色々受けてきたが、この状況を
ひっくり返すには、時間がなさ過ぎる・・・。
ひとつひとつを潰していっても、最終の受験日までに
間に合うのか

それも、息子さん本人を直接指導するワケではなく、
田宮さんに方法を伝え、委ねなければならない

ただでさえ忙しい田宮さんにそれが出来るのか

そして、一番迷った原因は・・・。
ここまで息子さんのことを心から心配している父親に
変な期待を抱かせてしまって良いものなのか

正直、賭である・・・


う~~~~~~~~~~~~~~~~~~むっ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・だ~っ



透明「田宮さん


田宮「

透明「ただし、ひとつだけ約束してください

田宮「は、はい

透明「もし、息子さんの結果が悪く出るようなら
私を恨んでください

その代わり、絶対に息子さんを責めるような
ことはしないでくださいね

厳格な父親である田宮さんは、確実に息子さんに
強すぎるくらいの期待をもっている

その分、やり場のない怒りは息子さんに向いてしまう
ような気がしていた・・・。
田宮「・・・・・。」
透明「田宮さん


約束してくれますか

田宮「・・・わかりました

でも、先生を恨むようなことはしません

先生が珍しく弱気な言葉をおっしゃるということは、
それだけ状況が良くないと言うことなんですね

先生・・・どうか息子をお願いします

透明「わかりました


ただし、田宮さんにはしっかりと協力して
頂きますからね

田宮「はい



透明「これから言うことは、時間との勝負

一種の賭けです

必ず的確に行い、息子さんにも必ずやらせてください

田宮「は、はい


さ~て


しっかり導かなくちゃ


続く・・・。
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