


宇田さんが、泣きそうな顔をして
下を向いている・・・

やれやれ


透明「宇田さん

宇田「は、はい


透明「久留米さんに電話してください

宇田「えっ



それだけは・・・ご勘弁を


ありゃりゃ、本当にやり過ぎたかも


透明「違います

しようと、久留米さんに告げ口する気
なんてないですから

宇田「えっ

透明「今は、久留米さんの御札の方が先でしょ

だから、久留米さんに確認したいことが
あるだけです

宇田「は、はい


宇田さんは、びくびくしながらも電話をかけ始める

宇田「あっ


う、宇田でございます

透明先生様がお話があると・・・。」
いそいそと電話を渡してくる宇田さん

な、なんだか、子犬みたいにウルウルしてる


透明「どうも


すみませんね~


久留米「いやいやいやいや

先生、本当に申し訳ない

出来ればお伺いして直接お願いに上がらなければ
いけないのに、代理をつかわしてしまって

透明「いえいえ


ところで、御札の件は聞きましたけど、
どんなモノを用意すればいいのか
わからなくて

思いまして

久留米「あっ



こりゃ~失礼しました

え~っと、前と同じように、その
ひとつお願い出来ればと・・・。」
透明「ああ~っ


久留米「あっ



何卒ひとつ、宜しくお願いいたします

透明「まあ、状況が前と同じなら効力はちゃんと
出ると思いますから

久留米「えっ


状況が違ったら・・・


透明「まあ、御札はその方向の力しか出ないので

久留米「あっ



透明「久留米さん

探しているようですよ

早く行ってあげてください


久留米「えっ




電話を切る私・・・


さてと、30分くらいかな

宇田「・・・・・・。」
透明「宇田さん

宇田「は、はい

透明「多分、30分くらい時間あるので、
少しお話でもしましょうか

宇田「


透明「うん

宇田「

透明「宇田さんは、御札って何か知ってる

宇田「御札ですか

・・・あ、あの~、紙に文字が入っている

透明「もともと御札って言うのは、
ある特定の場所、特定の対象に対して
力を借りる為にその特定者がわかる文字を
したためるモノなんです

まあ、簡単に言えば懇願書みたいなモノですね

宇田「懇願書

透明「そうです

したため、特定者にお力を借りるという
わかりやすい方法です

宇田「・・・・力は誰に借りるのですか

透明「くすっ

いわゆる、神様や仏様、特殊なものだと
自然の力や精霊などからも力を借りる
こともあります

宇田「・・・神・・・仏・・・。」
透明「信じられませんか

宇田「ほ、本当に存在するんですか

透明「私は宗教家でもなんでもないですけど、
嘘は嫌いです

なんと思われようと、存在しているものには
嘘をついても仕方がないですからね

宇田「・・・そ、そうですか・・・。」
透明「もう少し、御札についてお話しましょうか


宇田「お、お願いします

くすっ


次回、御札についてお話します

続く・・・。
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