廻りし世界・14
透明「ハッキリ言うと・・・。
残念ながら関わりはある」
真人「やっぱり」
友美「そ、そうなんですかどうして」
透明「まあ、待って続きをちゃんと聞いてね
だからといって、その業を引き継ぐか
どうか、これも自分で決めるものなんだよ」
真人「ええっ」
透明「さっきも言ったように、誰もが霊界から
こちらに降りて来るときに、現世の生きる
道筋を木人図に描いてくるんだ
この時に親を選んで来てるわけだから
もし、その業を引き継がなくてはならない
条件があるなら、その親を選ばずにくれば
良いわけだよね」
友美「あっそっか
わざわざ選ばなくてもいいんだ」
透明「当然、その親を選ぶということはご先祖様も
選ぶということになるし、前世を視ても
必ずその家系の中で転生して産まれてくる
人は少ないものなんだ
だから、前世では鈴木さんだった人が
現世では佐藤さんになったって言うのが
普通で、その佐藤家の因果を前世から
引きずるということはあり得ないでしょ
要するに、その因果を誰かの変わりに背負う
覚悟をもって降りてこなければオカシイことに
なるんだ」
真人「でも、どうしてワザワザそんなものを
背負ってまでそこを選ぶんですか」
透明「その理由には2パターンある
ひとつは、自分自身に枷をつけて現世の
修行で大きな成果を得ようとする場合
この場合は、誰かの残した業を肩代わりする
代わりに、それを昇華することで大きな
徳が得られることにつながると言う
ものなんだけど
もちろん、肩代わりした人からも感謝
されるしね
だから、その行為自体が徳積みにつながると
考えればいいかな」
友美「それじゃ、2つめは」
透明「ふたつ目は、前世でその人またはその家系の
人に助けられ、その恩返しがしたくて背負う
場合がある
この場合も同様で得る徳は大きいけど
心の持ち方が違うから、大体がふたつ目の
理由で背負う人の方が多い気がする」
真人「それじゃ、業を代わりに昇華すれば
そのご先祖様は助かるんですか」
透明「う~ん・・・残念ながらそういうワケには
いかないんだ・・・
業が現世で昇華出来ない場合は、さっき言った
ように、人間にはなれない
と言うよりは、罪をあの世で昇華しなければ
ならなくなるんだ
その罪を昇華する場所が、いわゆる地獄と
されている場所なんだけど・・・。」
真人「じ、地獄って本当にあるんだ・・・」
透明「信じるかどうかはわからないけど、
あるんだよこれが」
友美「・・・・・」
透明「まあ、誰もがその地獄には行きたくないよね
でもね、業は業次の修行に向かう前に
ある程度の穢れは取りさらい臨まなければ
いけないのも事実
ただ、ここで昇華しなければいけないのは
業を幾つ背負ったかという事実だけなんだ」
真人「どういうことですか」
透明「ひとつ目の理由で話したように、
現世で背負う業は誰かが残したもの
つまり、業として積んでしまった念や恨み
などは現世に残り、あの世に帰って昇華する
ものはそれを積んでしまった数ぶんだけの
期間を昇華期間とするだけなんだ」
真人「そ、そうなんだ・・・」
透明「その代わり、残された家系の人達は
その人がその業を引き受けて昇華してくれる
ことで、後世にわたり助かることになる
だから、勝手にご先祖様の業がかかって
しまったということはなくて、
その場合はご先祖様の業を請け負ったと
解釈する方が正しいんだよ」
真人「なるほど~ありがとうございます
凄く勉強になりました」
透明「とにかく、人はカルマという因果律を
曲げて生きて行くことは出来ない
だからこそ、人は罪という概念を恐れ
避ける本能を持っているんだと思う
友美さんのお陰でこういう話を
聞ける機会が出来たのだから、
真人先生も友美さんに感謝しなくちゃね」
真人「は、はい」
透明「それと、業を積むようなことはしちゃ
いけないからね」
真人「はい・・・」
私は、念のため友美さんに御守りを渡し
事務所を後にした・・・・・。
透明「・・・きゅ~~~う・・・」
・・・・お腹すいた・・・・・。
足場やに牛丼屋さんに歩を進める私
「ドンッ」
??「キャッ」
えっ
透明「す、すみません」
??「いいえこちらこそあっ」
透明「はい」
??「お兄さん、カッコイイですね」
透明「へっ」
おいおい、もしかして・・・
??「今、お時間ありますか~
私、そこのお店で働いていて
少し寄っていきませんか
透明「・・・・・・・・・・。」
何だよ~
今度は客引きか~~~い
同じ手でくるな~~~っ
夜は更けてゆく・・・
透明「めしを食わせてくれ~~~っ」
完
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
徳と業の話 幸明と無明の話
もし忘れちゃってた人は、こちらの記事を読み直してみてね
子の魂のゆくえ・5
くれ くれ ガ~ルるるるる~っ!
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残念ながら関わりはある」
真人「やっぱり」
友美「そ、そうなんですかどうして」
透明「まあ、待って続きをちゃんと聞いてね
だからといって、その業を引き継ぐか
どうか、これも自分で決めるものなんだよ」
真人「ええっ」
透明「さっきも言ったように、誰もが霊界から
こちらに降りて来るときに、現世の生きる
道筋を木人図に描いてくるんだ
この時に親を選んで来てるわけだから
もし、その業を引き継がなくてはならない
条件があるなら、その親を選ばずにくれば
良いわけだよね」
友美「あっそっか
わざわざ選ばなくてもいいんだ」
透明「当然、その親を選ぶということはご先祖様も
選ぶということになるし、前世を視ても
必ずその家系の中で転生して産まれてくる
人は少ないものなんだ
だから、前世では鈴木さんだった人が
現世では佐藤さんになったって言うのが
普通で、その佐藤家の因果を前世から
引きずるということはあり得ないでしょ
要するに、その因果を誰かの変わりに背負う
覚悟をもって降りてこなければオカシイことに
なるんだ」
真人「でも、どうしてワザワザそんなものを
背負ってまでそこを選ぶんですか」
透明「その理由には2パターンある
ひとつは、自分自身に枷をつけて現世の
修行で大きな成果を得ようとする場合
この場合は、誰かの残した業を肩代わりする
代わりに、それを昇華することで大きな
徳が得られることにつながると言う
ものなんだけど
もちろん、肩代わりした人からも感謝
されるしね
だから、その行為自体が徳積みにつながると
考えればいいかな」
友美「それじゃ、2つめは」
透明「ふたつ目は、前世でその人またはその家系の
人に助けられ、その恩返しがしたくて背負う
場合がある
この場合も同様で得る徳は大きいけど
心の持ち方が違うから、大体がふたつ目の
理由で背負う人の方が多い気がする」
真人「それじゃ、業を代わりに昇華すれば
そのご先祖様は助かるんですか」
透明「う~ん・・・残念ながらそういうワケには
いかないんだ・・・
業が現世で昇華出来ない場合は、さっき言った
ように、人間にはなれない
と言うよりは、罪をあの世で昇華しなければ
ならなくなるんだ
その罪を昇華する場所が、いわゆる地獄と
されている場所なんだけど・・・。」
真人「じ、地獄って本当にあるんだ・・・」
透明「信じるかどうかはわからないけど、
あるんだよこれが」
友美「・・・・・」
透明「まあ、誰もがその地獄には行きたくないよね
でもね、業は業次の修行に向かう前に
ある程度の穢れは取りさらい臨まなければ
いけないのも事実
ただ、ここで昇華しなければいけないのは
業を幾つ背負ったかという事実だけなんだ」
真人「どういうことですか」
透明「ひとつ目の理由で話したように、
現世で背負う業は誰かが残したもの
つまり、業として積んでしまった念や恨み
などは現世に残り、あの世に帰って昇華する
ものはそれを積んでしまった数ぶんだけの
期間を昇華期間とするだけなんだ」
真人「そ、そうなんだ・・・」
透明「その代わり、残された家系の人達は
その人がその業を引き受けて昇華してくれる
ことで、後世にわたり助かることになる
だから、勝手にご先祖様の業がかかって
しまったということはなくて、
その場合はご先祖様の業を請け負ったと
解釈する方が正しいんだよ」
真人「なるほど~ありがとうございます
凄く勉強になりました」
透明「とにかく、人はカルマという因果律を
曲げて生きて行くことは出来ない
だからこそ、人は罪という概念を恐れ
避ける本能を持っているんだと思う
友美さんのお陰でこういう話を
聞ける機会が出来たのだから、
真人先生も友美さんに感謝しなくちゃね」
真人「は、はい」
透明「それと、業を積むようなことはしちゃ
いけないからね」
真人「はい・・・」
私は、念のため友美さんに御守りを渡し
事務所を後にした・・・・・。
透明「・・・きゅ~~~う・・・」
・・・・お腹すいた・・・・・。
足場やに牛丼屋さんに歩を進める私
「ドンッ」
??「キャッ」
えっ
透明「す、すみません」
??「いいえこちらこそあっ」
透明「はい」
??「お兄さん、カッコイイですね」
透明「へっ」
おいおい、もしかして・・・
??「今、お時間ありますか~
私、そこのお店で働いていて
少し寄っていきませんか
透明「・・・・・・・・・・。」
何だよ~
今度は客引きか~~~い
同じ手でくるな~~~っ
夜は更けてゆく・・・
透明「めしを食わせてくれ~~~っ」
完
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