


私達は村長のいる仮住まいを訪ねる

村長「おお~っ


来ていただけたんですね

い、いずな様


いずな「久しいね~村長

だったみたいじゃないの

村長「は、はい

いずな「ところで、話を聞かせてくれる
みたいだけど

村長「そ、そのことなんですが

村の古い文献を調べたところ
やはり今夜が夜狡の月にあたる
らしいのです

透明「夜狡の月

村長「あ、あの~


いずな「ああ~っ


この子は透明ちゃん

まあ、私の弟子みたいなもんさ

今回は、透明ちゃんが全てやって
くれるから

で、弟子~



それに、何だその紹介の仕方は~


村長「そ、そうですか・・・


まあ、よろしくお願いします

むかっ


完全に実力を疑われてる~~~っ


いずな「それで、夜狡の月って言うのは
詩に出てくる紅の月ってことかい

村長「は、はい

毎年、その月が出る前に3日かけて
鎮魂祭をとりおこなうはずだったのですが

いずな「そう


さっきの冗談、本当になっちゃったよ

さっきの詩の最後の脅し文句は
冗談だったのか~~~い


透明「村長さん

今からでもはじめられないんですか

村長「ふん

かかるんです

今は、村も過疎化が進んで若者も少なく
なって村の財政も逼迫している状態ですから
そんなに簡単には行えないんですよ

い、今、ちょっとバカにされたような


いずな「まあ、ともかく鎮魂祭が行われるはずだった
祭壇に案内しておくれよ

何かわかるかもしれないからね~

村長「はい


私達は一路、村の外れにある祭壇へ案内される

辺りは徐々に暗くなり異様な雰囲気が立ちこめる

透明「

私はふと不穏な気配を感じ空を見上げる

透明「赤い・・・月・・・。」
夜狡の闇が始まる・・・・。
続く・・・。
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