


人は、時として己の心を閉ざしてまでも
環境に慣れるため、何かを演じて生きて
ゆかなければならない時もある・・・。
環境に慣れるため、何かを演じて生きて
ゆかなければならない時もある・・・。
しかし、桐子ちゃんの場合は、もっと切実な
幼い願いからくる記憶への刷り込み・・・。
幼い願いからくる記憶への刷り込み・・・。
ただ、お母さんに笑ってほしいという
小さな願い
小さな願い

自らが演じてきたお人形という役は、何時しか
自分が本当のお人形になることで、痛みも苦痛も
寂しさも悲しみも忘れられる隠れ家になってしまって
いたのかもしれない・・・。
だが、それは同時に、喜びや、楽しみ、幸せすらも
届かない、暗いおもちゃ箱の中にいるような
ものなのだと私は感じていた
届かない、暗いおもちゃ箱の中にいるような
ものなのだと私は感じていた

この子は、未だ6歳
こんなことがあって良い年齢では

ないんだ

私は、桐子ちゃんのいるおもちゃ箱の蓋をあけようと
試みることにした

恵那「・・・先生・・・。」
透明「桐子ちゃん
・・・よし
お人形遊びをしよう
」



桐子「
」

恵那「えっ
」


透明「恵那先生
お人形さんを持ってきてよ
」


恵那「えっ
」


きっと、事情の分からない恵那ちゃんからすると、
私の頭がイカレタのではないかと思っているんだろうな~ぁ

それも、40代のオッサンがお人形遊び・・・。
ちょっと、想像に堪えないけど
・・・頑張りますか




恵那「い、一応、持ってきたけど・・・
」

透明「それじゃ~
恵那先生は、その子を使って


私は、この子を使うから
」

と、桐子ちゃんの肩に手を置く

恵那「えっ
ちょ、ちょっと
」



桐子「
」

透明「まあまあ、とにかく、始めようよ
」

恵那「あっ、う、うん・・・
」

恵那ちゃんは、人形を取り出し、片手で操作する

恵那「ね、ねえ、一緒に遊ぼうよ
」


顔真っ赤だぞ



でも・・・次は私の番か

こりゃ~、苦行だな~っ

透明「うん
遊ぼう遊ぼう
私、キリ




よろしくね
」

桐子「・・・・・・
」


声色を変えて、桐子ちゃんの腕を持ち、高らかに
あげて見せる

恵那「・・・・・・
」


お~い
恵那さ~ん


白目向きそうな顔しないでくれ~っ



透明「あ、あなたのお名前は
」

恵那「えっ
あっ
わ、私、リキャちゃん
」




こ、こいつ
噛んだぞ




透明「そ、そうなんだ
リキャちゃん 


よろしくね
」

恵那「くっ
・・・よろしくね
」


恵那ちゃん
悔しいのと可笑しいので、声が
震えてるんですけど・・・


震えてるんですけど・・・


透明「リキャちゃん
大丈夫
」


恵那「だ、だ、だいじょ・・・ うぶっ 
」


笑うな~~~っ



透明「それじゃ~ぁ
何して遊ぶ
」


恵那「くっ
・・・・
」



も~う
しっかりしてくれ~っ




恵那「そ、それじゃ~
お母さんごっこしよう
」



おっ
主旨はわかっていないけど、良いチョイスだ


40代オッサンのお人形遊びが始まる ・・・



続く・・・ 。







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