

透明「ふ~っ
」

女将「先生
」

透明「あっ
ごめんなさい


う~んと、先ずは何から話して良いか
迷うのですが、ひとつお願いをしても
良いですか
」
良いですか

女将「はい
」

主人「何でしょう
」

透明「お二人と同時にお話をしてゆくのは、
なかなかに難しい問題なので、先ずは、
お一人ずつお話しさせていただきたいのです
」

女将「わ、分かりました
」

主人「そ、それでは、私が先に席を外しましょう
」

透明「いえ
先ずは、ご主人から話をさせてください
」


主人「えっ
」

女将「・・・わかりました

私は、フロントの方へ戻って、仕事をしていますので、
主人が終わったら、呼んでください
」

透明「すみません

ご主人の後は、女将さん、その後、もう一度お二人に
お話させていただきますので、よろしくおねがいします
」
お話させていただきますので、よろしくおねがいします

女将「はい
よろしくお願いします
」


女将さんは、足速に部屋を出ていった・・・。
透明「さて
」

私は、改めて旦那様の方を向く
と、その瞬間


透明&主人「本当に、申し訳ありません
」

何故か、二人同時に頭を下げる

透明「へっ
」

主人「えっ
」

一瞬、時間が止まる感じになる・・・

透明「え、え~っと~・・・
」

主人「あ、あははっ

わ、私からでも良いですか
」

透明「え、ええ
お願いします
」


主人「改めまして、この度は本当にありがとうございます

先生は、私に気をつかって下さっているのですよね
」

透明「あっ
い、いや
」


主人「先生もお察しの通り、私達夫婦は、子供のことで
ギクシャクしていて・・・
」

透明「それは、仕方がないです

お互いが子を望み、中々叶わないとなれば、
お互いの中に、色々な心労が蓄積してしまいます

その悩みや感じることは、各々違うかもしれませんが、
同じ方向に向かって重ねている心労なので、
その労もご夫婦で2倍になってしまう・・・

本当に苦しいことだと思います
」

主人「本当に、先生には迷惑をおかけしてしまい、
申し訳ないです
」

透明「いいえ
私は、この旅館のお陰で、普段のストレスから

開放されましたので、逆に感謝しているくらいです
」


主人「そう言っていただけると、ありがたいです
」

透明「ご主人
私もひとつ、謝らなければいけない
ことがあります
」

ことがあります

主人「・・・もしかして、怨念のことですか
」

透明「
」

えっ
もしかして


透明「もしかして、気づいて・・・
」

主人「やはり、先生は良い人ですね

私は、生まれつき身体が弱くて、小さい時に
何度も死にかけまして・・・そのせいで、
霊感というか・・・視えてしまう体質らしく・・・。
も、もちろん、先生と比べられる程のものでは
ないのですが
」

透明「そうだったのですか・・・・。」
主人「先生
やはり、この旅館に怨念は・・・。」

透明「はい
おりませんでした
」


主人「そ、そうですか・・・・
」

以外な展開に、私もビックリしたが、
温泉で感じたあの感覚は、私と同じような波長を
感じ取ったからだったのだと、今気づいた・・・

しかし・・・これで、ご主人も気づいてしまった
だろう
・・・セックスレスの原因は、
自分自身にあるということを・・・。

自分自身にあるということを・・・。
続く ・・・。







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