温泉におんねん ・16
透明「ご主人・・・。」
主人「ふ~っ・・・やはり、怨念のせいでは
無かったか・・・。
無かったか・・・。
正直に言うと、私が視えている程度では
視えない何かがあって、そのせいで子作りが
できないのではないかと、期待していました・・・」
透明「・・・・すみません・・・。」
主人「い、いや先生が謝ることではありません
今まで旅館にきた霊能者の方や祈祷師の方は、
誰ひとりとして、真実を教えてはくれませんでした
もしかしたら、それすら気づいていない人も
いたかもしれません
それに、通常なら、こんな面倒なことに巻き込まれる
くらいなら、怨念のせいにして、体よく帰っても
おかしくないと思います・・・」
透明「そ、それは・・・・。
でも、確かに、このことに気がついた霊能者さんは、
触れなかったかもしれませんね・・・
というか、触れられなかったかもしれない
正直に言えば、分野が違いすぎて、自分では
どうしようも無かった可能性もあります
それに・・・。」
主人「・・・妻・・・ですか」
透明「はい・・・
女将さんは、このことを怨念のせいだと
信じきっています
いや信じたいのだと思います
そうしなければ・・・。」
主人「妻には、本当に申し訳ないと思っています
私も、変な話ですが、怨念のせいにしたいと
思っていましたから・・・。
思っていましたから・・・。
でも、今回のことでハッキリしました
私自身、子作りができないことに対して、
逃げていたのだと・・・。」
逃げていたのだと・・・。」
透明「・・・それとこれは、正直迷っています・・・
女将さんにも真実を話すべきかどうか・・・。」
主人「先生これは、勝手なお願いなのですが、
妻には、このまま内緒にしておいていただけませんか
妻は、本当に旅館のことも家のことも、よくやって
くれていて、これ以上負担をかけたくないのです
先生には失礼ですが、どうにもならないのであれば、
怨念が強力すぎて、祓いきれなかったことにして
いただいても、良いとさえ思っています」
怨念が強力すぎて、祓いきれなかったことにして
いただいても、良いとさえ思っています」
透明「それは駄目です」
主人「」
透明「誤解しないで聞いてください
女将さんに怨念のことは、やはり黙っていようと
思います
ですが、このまま何もせずに帰るのだけは、駄目です」
主人「えっ」
透明「ご主人は、何か勘違いしています
私は霊能者でも祈祷師でもありません」
主人「」
透明「私は、占い師です
占い師は、皆さんが気が付かない原因を紐解く
ことができる職業なんですよ
ですから、今までの方々と違い、この問題は、
私の分野ですから、安心してください
原因を突き止め、その原因を打ち消すこと
それさえできれば、必ずお二人の願いを叶える
ことができると思います
ですから、絶対に諦めないでください
今日からは、怨念という縛りに逃げるのではなく、
前を向いて立ち向かって行きましょう」
前を向いて立ち向かって行きましょう」
主人「先生・・・うううっ・・・」
ご主人の覚悟、妻を想う気持ち・・・。
これだけ確認できれば、まだ打開することができる
私は、ご主人の心に問いかけながら、
言葉を紡いで行く ・・・・。
言葉を紡いで行く ・・・・。
続く ・・・。
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