

しばらくして・・・。
主人「す、すみません
・・・取り乱したりして
」


透明「良いんですよ

それよりも、ひとつ聞いておきたいことが
あるのですが
」
あるのですが

主人「はい
何でしょう
」


透明「ご主人は、霊感を制御できるのですか
」

主人「あっ
ほ、本当に恥ずかしい程度なのですが


子供の頃に、この近くにあるお寺の先代の住職に、
教えてもらったことがあるのです
」

透明「そうだったのですか
」

主人「私が小さい頃は、霊が視えるだけで、
変人扱いだったので、父も母も私を全否定で・・・。」
透明「ぞくっ
(んっ
なんだ
)」



主人「そんな時、お寺で遊んでいた時に、住職と話す
機会があって・・・住職だけが信じてくれたんです

それから、住職がお亡くなりになるまでは、
毎日、色々な練習をさせてもらったので、
少しだけですが、自分で制御できるようになったんです

住職が言うには、私が大人になるにつれて、
この能力も閉じて行くと言っていたのですが・・・。」
この能力も閉じて行くと言っていたのですが・・・。」
なるほどな~
・・・霊感が閉じない理由は、鬼子母神様か


通常の霊感では、神仏まで視ることはできないが、
そこに定期的におわす以上は、霊的な干渉は強いはず・・・。
そのせいで、常に感が刺激され、閉じなくなっていると
考えた方が良いかもな

透明「そうだったのですね
でも、その住職さんが

いらしてよかった

霊感が暴走すれば、霊障を受ける確率が強く
なりますからね
」

主人「先生
この霊感と子作りができないことは、
関係しているということでしょうか
」

関係しているということでしょうか

透明「いえいえ
念の為、聞かせていただいただけなので、

気になさらないでください

先程、温泉でお会いした時に、ご主人が突然現れた
ように感じたので、確かめておきたかっただけなんです
」


主人「あっ
し、失礼しました


あの時は、湯けむりが凄くて、奥に誰かいる気がしたので、
念の為、霊がいるのかどうか

確かめようと・・・。」
透明「なるほど
それで、突然気配が強くなったわけだったんですね
」


主人「す、すみません

でも、先生は、相手が感を持っているのが分かるんですね
」

透明「あははっ
こんな仕事をしていると、身の危険に晒される
こともあるので・・・ただ、臆病なだけかもしれませんけどね
」

こともあるので・・・ただ、臆病なだけかもしれませんけどね


主人「あっ
そう言えば、旅館に何人か霊が滞在していますが、

彼らは・・・
」


透明「大丈夫です
彼らは、この旅館を愛している人ばかりで、

悪さをすることはないでしょう

もちろん、ご主人に影響を及ぼしていることもありません
」

主人「そうですか
安心しました
」


透明「ところで、矢継ぎ早に聞いてしまって申し訳ないのですが、
もう一つお聞きしても良いですか
」

主人「はい
」

透明「ご主人のご両親は・・・・。」
主人「
・・・・父は、3年前に亡くなりましたが、

母は、まだ健在です
」

まだ健在
・・・・何だろう


少し棘がある気がするが・・・・。
透明「それでは、お母様は今でも旅館に
」

主人「いいえ
たまには来ますが、今は仕事はさせていません
」


透明「そ、そうですか

そのお母様なのですが、怨念のことを凄く気になさっていた
ような話をきいているのですが、その当時、何かあったのですか
」

主人「・・・・実は、母はその当時、父と上手くいっていなくて・・・。
そのことで、旅館の前の主人が自殺したことを聞き、
家がギクシャクしているのは、その主人の怨念だと・・・。
はぁ~
・・・今考えれば、何かのせいにしているのは、

私も同じですね
・・・でも、私が霊感のことで相談した時は、

あれほど拒絶していたのに・・・その上、妻は毎日のように
母から怨念の話を聞かされ、洗脳されてしまっているようにも
感じます・・・・本当に
・・・・。」
母から怨念の話を聞かされ、洗脳されてしまっているようにも
感じます・・・・本当に


なるほど・・・無関係な話ではなさそうだな・・・

続く・・・。







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