

雪乃「天岱様
・・・私は、この村に残りたいと

思っています・・・
」

僧正「しかし・・・。」
雪乃「わかっています
村の人たちは、私の占いが
災いを呼び込んだ・・・わかっていたのに

災いを呼び込んだ・・・わかっていたのに
そのことを伝えず、村人を犠牲にしたと言う
噂が流れていることも・・・。」
僧正「それでは何故
」

雪乃「・・・もう・・・逃げたくない・・・。」
僧正「
」

雪乃「どんな事を言われても、自分から逃げるのは
もうやめようと決めたのです
」
もうやめようと決めたのです

僧正「雪乃・・・すまなかった・・・
」

雪乃「天岱様が謝ることではないです
」

僧正「いや
儂らがあの時、村の者に伝えていれば、

お前を苦しませずにすんだものを・・・
」

雪乃「いいえ
天岱様やお師様・・・比治様は、

私を守ってくれたのです

ですから、そのことは後悔して欲しくない・・・

私は、あの時守ってもらった分、天岱様には、
守って良かったと思われるような生き方が
したいんです
」

僧正「
」

雪乃「私は・・・禁精呪術医師(きんせい)に
なろうと思っています
」

僧正「
」

雪乃「禁精呪術医師なら、ここに残ってもお山に入ることも
許されますよね
」
許されますよね

僧正「し、しかし、雪乃
昔の百済国の特殊な医師(くすし)は、

通常の生活はできないのだぞ

それでも百薬師(くだくすし)になると言うのか
」

雪乃「はい
お願いします
」


私の真っ直ぐな決意の眼を見た天岱様は、
眼に涙を浮かべながらも承諾してくれた・・・

歴史上、誰にも知られず存在した医師・・・百薬師は、
確かに存在していた
・・・今では伝説上の存在と言われ、

その凄惨な治療法から、技術を受け継ぐ者はいない・・・。
続く ・・・。







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