

祈祷も終わり、私の身体には祟りが
浸透してきている・・・。
浸透してきている・・・。
雪乃「(・・・こんなにも苦しいものなの

この方は、平然としていたけど、
きっと、かなりお辛かったのだろう・・・
)


この方は、平然としていたけど、
きっと、かなりお辛かったのだろう・・・

姫様・・・終わりにございます
」

女性「
」

立ち上がった女性は、自分の身体を隈なく見ている

そして・・・。
女性「なんと ・・・なんということなのでしょう・・・。
うううっ
・・・これが、私の・・・本当の・・・
」


突然、両手で顔を覆う女性は、祟りが祓われた
自分の身体に戸惑いながらも、今までの苦しみを
振り返っているようにも思えた・・・。
振り返っているようにも思えた・・・。
女性「ゆ、雪乃・様・・・本当に・・・ありがとう・・・
」

初めて会った時と比べ、別人のように温厚な面持ちを
携えた女性がそこにいた

雪乃「姫様の憑き物は、私の中にいます

もう、姫様に戻ることはございませんので、
ご安心してお休みください・・・
」

女性「
・・・雪乃様
・・・お辛くは無いのかえ



苦しくはないのかえ
」

雪乃「私は大丈夫です

ささっ、こんな場所からは一刻も早くお出になって
ください・・・後は、私が・・・。」
お付の者に支えられながら、社を後にする女性は、
何度も何度も頭を下げ、山を降りていった・・・。
人は苦しみの中、誰にもわかってもらえない孤独と、
救われない絶望に苛まれ、自分自身を見失ってしまう・・・。
そういった中、救いの手を差し伸べるということには、
ただ単に病魔や祟り、呪いを祓うということだけではなく、
その人の苦しみや悲しみを理解し、心を救うことが
一番大切なのだと気付かされることが多い・・・。
一番大切なのだと気付かされることが多い・・・。
人が人を恨み、呪い、祟る・・・そのことで病魔に
侵される者、悲しみの淵に落とされる者、
侵される者、悲しみの淵に落とされる者、
救われない心を持つ者が横行するこの時代には、
沢山の救いが必要だと心の底から感じていた

人が笑顔になってくれる
・・・心が救われる


私は、この仕事に生きがいを感じていたのかもしれない

そして、それは自分自身をも救ってくれていた・・・。
人が幸せを感じる時、そこには自身の生きがいと救いが
同居しているのだということを、この時の私は、実感して
同居しているのだということを、この時の私は、実感して
いたのかもしれない・・・。
「ズキン
」

雪乃「くっ
・・・さて
どちらが先に根を上げるのか



生き残るための戦を始めましょうか
」

祟りとの戦いが始まる ・・・。
続く ・・・。







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