

小屋に向かう途中・・・。
円「あんた、何でライターなんて持ってたの

透明「えっ

焚き火でもしようと思ってたから

円「そんなのあるなら最初から出しなさいよ


透明「仕方ないだろ

そういう目的で持ってきてなければ
咄嗟に思い出せるものでもないんだから

円「ふん


透明「何だと



円「しかし・・・あの蜘蛛何だったのかしら


透明「ふん


円「んっ


透明「どうやら、この黒曜石は人工的に
作られた核石みたいだ

円「人工的


透明「まあ、今は失われた技術だと思うが、
この核石は最初から術式を構成しながら
作られた核石で、この核が健在なら
あの蜘蛛達は、すぐに復活できるというわけだ

円「えっ



透明「そうなるね

円「そ、そんな物騒なもの、持ってこないでよ


透明「いや、これはお前の炎の力が上から
かかっているから、力がなくならない限りは
復活できないと思う

この核石が教えてくれることの方が重要だ

円「どういうこと

透明「それをビシャカさんに確認したいから
とにかく小屋へ戻ろう・・・

円「

そんな話をしながら私達は小屋へ・・・。
小屋の中は、それほど広くはなかったが、
綺麗に保たれ、くつろげる空間となっていた。
円「はぁ~



そう言うと、畳の上に大の字で寝そべる円さん

透明「こら


子ども達が真似するだろ

そう言うと同時に、既に円の行動を真似している
円信者達・・・

透明「はぁ~

幽鬼「とうめい・・・だいじょうぶか

透明「ああ、これはそういうのじゃないから
大丈夫ですよ

幽鬼「

透明「ところで、ビシャカさん

幽鬼「なんだ

透明「少し、聞かせていただけますか

幽鬼「

透明「この美しい庭園は、何のために
作られたものなんですか

幽鬼「・・・ここは・・・さいごのち・・・。」
透明「最後の地

幽鬼「おで・・・あるじにいわれた・・・。」
円「主

透明「なんて言われたんですか

幽鬼「このせかい・・・ほころびのひくる・・・

円「綻びの日

幽鬼「ここは・・・ちょうわ・・・はんえい・・・
びようどう・・・すべてある・・・。」
円「そんなこと、あの蜘蛛達に襲われた後に
言われても、信じられないんだけど

幽鬼「まどかさまー・・・いまはそのときじゃない・・・。
あのばんにんたち、このちまもるためにいる

このち・・・はいってきたもの・・すべて
はいじょする・・・。」
透明「(まどかさまーがチョイチョイ邪魔して、
話がなかなか入ってこないんだけど

そういえば、ここに来た時に感じていたのだけど、
こんな山の中なら、他の動物がいてもおかしくない

なのに、小動物も鳥でさえもいないのは
違和感があったんだ

幽鬼「ぜんぶ・・・ばんにんにはいじょされた・・・

円「とんでも無いわね~

幽鬼「おで・・・ここのちまもるようにいわれた・・・
でも・・・ここにすくいをもとめてくるものも
まもるようにいわれた・・・。」
透明「う~ん

相反する命令を受けているみたいで
違和感があるけど、それよりも
綻びの日のこと、教えてくれないですか

幽鬼「おでも・・・よくしらない・・・でも
あるじ、いっていた・・・ひとのよの
ことわりがくずれる・・・くずすものが
あらわれると・・・。」
透明「(話のスケールが大きくなってきたぞ

崩す者って

幽鬼「よくわからない・・・てんがわれると・・・。」
透明「天が

円「割れる


幽鬼「

透明「いや、それは飛躍しすぎだろ


それよりも、考えられるのは隕石や
天災かもしれない・・・。」
円「でも、崩す者って

透明「崩す者というのは、崩す物もしくは
事柄かもしれないだろ

円「あっ

透明「どちらにしても、まだ理解できないことが
あるのだけど・・・。」
幽鬼「

次回、理想郷の核心に触れて行きます。
続く・・・。







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