実は・・・。 ・
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しばらくして・・・
逃げたはずの泰蔵さんと彩愛さんが、
様子を見に帰ってくる・・・。
透明「見ればわかるでしょ
」
タイ「
お前、やったのか」
透明「まあね
でも、こちらもボロボロだけど
」
彩愛「ごめんなさい
私・・・逃げてしまって
」
透明「いいえ
逃げろと言ったのは私ですから
あっ
そう言えば、
ひとつお願いがあるのですが」
彩愛「はい
」
透明「
今は、お二人には見えないと思いますが、
私の目の前に、先ほどの鬼がいるのです」
タイ「ひっ
」
彩愛「びくっ
」
透明「大丈夫
大丈夫
もう、危害を加えることは
ありませんから
それで、お願いというのは、
もうこの黒蝶の君も
盟約を破棄することを了承してくれています
ですので、聖域に行くことはせずに、
彩愛さんの
ご自宅で、儀式を行ないたいのですが、どうでしょうか」
タイ「
ほ、本当に、でぇじょうぶなのか」
透明「大丈夫
もし何かあれば、私が責任をもって止めるから
」
彩愛「
わかりました御爺様にも連絡しておきます」
透明「すみません
わがままを言ってしまい・・・。」
彩愛「いいえ
それよりも、
透明様は病院へ行かなくては」
透明「大丈夫です
骨は生まれつき、直ぐにくっつきますので」
私達は、醍醐家に引き返す
もちろん、黒蝶の君を連れてだが・・・。
透明「事情は、お話します
」
私は、醍醐老人に今までの経緯を話す・・・。
醍醐「う~む
・・・まあ、透明くんが大丈夫というのなら、
信じるが・・・
彩愛から鬼をちゃんと剥がしてくだされ」
透明「わかりました
それでは、少し広い場所を
お借りしますね
」
儀式の準備をし、彩愛さんを法陣の真ん中へ座らせる
透明「それでは、始めたいと思います
」
タイ「ごくっ
」
彩愛「は、はい
」
黒蝶「・・・・・仕舞いじゃな ・・・。」
「
パン 」
儀式が始まる
私は、従来通り護鬼遠雷の呪を発し、彩愛さんと黒蝶の君の
盟約を破棄
・・・・・・
すると同時に
透明「オン・カカカ・・・・サトバン・・・キン・・・ 。」
黒蝶「
お、おんし、一体・・・こ、これは、召喚の儀 」
透明「(
くっ・・・流石に古の盟約・・・通常のやり方じゃ
上手く行くかどうか分からないが・・・現代風に直せば
・・・・・・これで・・・。)」
次回、ファイナルどうなってしまうのか
続く ・・・。