メタマク中毒復活です
今日は朝からずっと「きれいは汚い、ただしオレ以外」と共に超素敵な
ランディが頭をずっと回ってました。午後からはエクスプローラーまで出てきちゃって、二人の心が離れていく2幕から脳内再生
ランディの壊れていく姿を思い出して切なくなってしまいました
帰宅後はもちろん予告編を再生です
まるで薬に飛びつく中毒患者な状態
先週レンタルしたDVD、一昨日&昨日で見倒しました
返却日に間に合って良かった~~
1枚目は宮沢りえ主演の「父と暮らせば」……広島の原爆を題材にした井上ひさし氏の戯曲で、被爆した主人公の美津江は自分が生き残ったことを負い目に感じ、被爆資料集めに情熱を注ぐ木下に魅かれるも「自分は幸せになってはいけない」と恋心を押さえつけて暮らしている。そこに、原爆で死んだ父の亡霊が現れて、励まし、なだめ、やがては生きる意味を教えていくという物語。目に見えて悲惨な映像はなくて、父と娘の3日間(だったかな?)のやりとりで話が展開していくんですけど、笑いあり、涙あり、考えさせられることありで飽きることはなかったし、深い作品だと思いました
井上作品らしいというか、議論を呼びそうな重いテーマがさらりと、でもズッシリと描かれてるんですよね。「箱根強羅ホテル」なんぞもそうでしたけど(「誰か偉い人が戦争をやめたいって言えば良かったんだ」ってセリフとか…)今回もアメリカの占領下で原爆のことを語ったり資料を集めたりすることが制限されている中で、娘が勤務先の図書館で子供たちに昔話のお話会をやることを父に言うと、その父が昔話の中に原爆の話を入れられないかと悪戦苦闘。これが結構笑えるし
父役を演じる原田さんの一人芝居が素晴らしい
んですけど、それに対して娘が「昔話をありのままに話さないといけないのよ」と一喝
これ、マスメディアや歴史の問題を暗示しているのは気のせいかしら
あと、思ったのは、やっぱり人間という生き物への愛情かな
特別な人たちじゃない普通の人のやりとりを通じて、何気ない友人とのやりとりや当たり前だと思っている家族との生活の大切さ、愛しさが心にしみるんですよね~~
決して押しつけがましい感じはしないのに、それを一瞬にして破壊してしまう原爆、戦争の悲惨さや愚かさが強く響いてくる。。。「むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く~」という井上氏の言葉を思い出しました。今回は映像で見ましたけど、やっぱり監督のフレームというか、描かれすぎ?と感じた点もありまして……去年、西尾まり&辻萬長さんのキャスティングで舞台があったんですよね。舞台だとまた違った印象になると思うので、いつか再演されることがあったら観たいな
2枚目は「午後の遺言状」、杉村春子&乙羽信子さんの遺作になった作品です。ストーリーは以下の通り。
夏の蓼科高原に、杉村さん演じる女優の森本蓉子が避暑にやって来た。彼女を迎えるのは30年間、その別荘を管理している農婦の豊子で、乙羽信子さんが演じられています。豊子には22歳の娘がいて、子供のいない未亡人の蓉子は、あけみを自分の子供のように可愛がっている。翌日、別荘に古い友人の牛国夫妻がやって来るが、夫人の登美江は痴呆症にかかっていた。老人たちの暫しの共同生活が始まる。途中、ピストルを持った脱獄囚が別荘に押し入る事件があるが、蓉子たちは犯人を取り押さえて警察から感謝状と金一封を受け取る。ご機嫌の蓉子たちは、その足で近くのホテルで祝杯を上げた。その翌日、牛国夫妻は故郷へ行くと言って別荘を後にするが、今度は、近く嫁入りするあけみは実は豊子と蓉子の夫との子供だったという豊子の爆弾発言
動揺した蓉子は不倫だと言って豊子をなじるが、あけみには真実を隠したままにしておくことになった。しばらくして、女性ルポライターの矢沢が、牛国夫妻が心中したことを告げにきた。蓉子は豊子を伴い、矢沢に牛国夫妻が辿った道を案内してもらう。二人が入水自殺を図った浜辺で、蓉子は残された人生を充実したものにすると、手を合わせ東京へ帰っていく。
偶然(ホント、偶然でビックリ
)、昨夜日テレで乙羽信子さんの生涯を描いたドラマをやっていましたわ。私も見ましたけど……乙羽さんや杉村さんの一生を踏まえて作品を見ると結構きわどいセリフがあるんですよね
蓉子が豊子に「あなたは女優という仕事が大事で夫を捨てたのよ」みたいなことを言う場面があったんですけど、これってまさに「芝居と結婚した女優、杉村春子」へのあて書きみたいな感じがするんですよね~~更には蓉子が自分の夫と豊子の不倫を責めるところで「私は姦通とは思っていない。ずっとあの人を愛していた」と豊子が言った反論、乙羽さんに言わせちゃっていいの~~??なんて思ってしまいました
もしかしたら新藤監督、乙羽さんの最後の作品になるって分かってたとのことなので、人生を総括するみたいな意味があったのか?と勝手に考えてみたり……私は、基本的に、演じる役と中の人の人生は切り離して考えたいし、露骨に素の自分を投影した演じ方は好きじゃないんですけど、今回ばかりはあまりにシンクロしていたので、中の人を意識しちゃいました。。。あて書きっぽいセリフといえば冒頭の別荘に到着したシーン。荷物を運んできた運転手……って、これが実は内野さん
で、この作品をレンタルした本当の目的なんですけど
蓉子が「最近、うちの劇団に入ってきた有望株の新人なの」ってセリフを言うんですよ
思わずニンマリ
この時は最後のクレジットではその他大勢の並びの中に内野さんの名前があるって感じの扱いですけど、有望株も何も
今では大河の主役ですから
あ、この前まではヘビメタなんぞ歌っていらっしゃいましたけど、天国の杉村先生、どう思っていらっしゃるかな
この作品、じい的には分かったような、分からないような……多分、本当の意味では理解できていないと思います。まだ若すぎるんですよね~~「老い」はあまりに遠すぎるような
自分の親の世代にならないと分からないのかなぁ...