じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

内野さんメモ

10/14~26 芭蕉通夜舟 東京公演
 ≪地方公演≫
  10/29 群馬 11/2 宮城 11/12 岩手 11/16 兵庫 11/17 丹波篠山 11/23~24 名古屋 11/30 大阪

? はれ予報11月号
10/28 Numero TOKYO12月号(扶桑社)
11/1 CINEMA SQUARE vol.150(日之出出版)
   朝日新聞夕刊
   朝日生命生活情報誌「SANSAN」
11/7 映画「アングリースクワッド」完成披露上映会
11/22 映画「アングリースクワッド」公開

【2025年】
2月 WOWOW ドラマW「ゴールドサンセット」放送

ファントム

2006-09-21 20:51:46 | 観劇記
花組ファントムに行ってきました。今回は貸切公演で客席は主婦層が多かったです。組の雰囲気の違いなのか、客層のせいなのかは??ですけど、熱いファンの方々は少なかったみたいで、じいが苦手なメインキャスト@銀橋登場での拍手 も控えめだったので落ち着いて観劇できたような

というわけで、早速。。。最初にご注意!かな~~り言いたい放題な上に、東宝ミューやもう一つの“ファントム”を公演してる某劇団に飛び火している 感想も入っていますので、各方面の熱烈なファンの方は引き返されることをお勧めします~

ファントム、ストーリーは「オペラ座の怪人」とは全く別物 歌も全く違いました でもこちらの方の曲もいいですね~~曲名は不明なんですけど、ファントムとクリスが音楽のレッスンをしている時に奏でられる音階っぽい曲、エリックの少年の心が表れてるような、子守唄のような、温かい曲なんですよね~~しかも短調バージョンと長調バージョンがあって、ファントムとシャンドン伯爵の影と光も表してるような感じ。よく出来た曲だなぁ~~と思いました そうそう、勝手にツッコミを入れてた部分が二つ 一つは「パリのメロディ」……メロディ、メロディ、マイメロディ~♪っていうところ、サンリオにいるピンクの頭のウサギが出てきちゃって もう一つは「私を産んだ母」。南の荒野って言葉が出てくるんですよ ウフフ~ここでじいが思い出したのは……遥かな南の荒野~~焼けつく砂にまみれて~~なんちゃって

ストーリー、「ファントム」はエリック(=ファントム)の生い立ちや心模様を中心に描かれていました。(男役トップが演じるんだから当たり前…か ってこれは冗談 そういう話みたいですね)なので、オペラ座~の方では「母にも嫌いぬかれて、マスクで醜さ隠され」と歌詞もあって最後まで孤独なんですけど、エリックは母親だけには愛されていた。だからクリスティーヌを女性として愛したと同時に母の面影を求めていた部分があって、とっても純粋で少年の心を持ってる。最後は警官たちに追いつめられたところで父親のキャリエールに撃たれて死んでしまうんですけど、エリックとキャリエールの銀橋でのやりとり~ラストは、やっぱりウルウルきちゃいましたね~~ エリックの顔を受け入れられなかったキャリエールがいきなり感動の父と息子の対面をするのは、ストーリー展開に唐突感があるような気はしたんですけど、今まで父親としてエリックにしてあげられなかった後悔、キャリエールの愛情の深さが感じられてツッコミなんぞ入れられるはずはなく……

ラスト、後で書きますけど、ゴメンナサイ~~ 私、春野寿美礼さんと合わないかも なので、最後の最後、朗々と歌われたので思いっきり引いちゃったんですよ 宝塚の舞台ではあり得ないのかもしれないけど、クリスがエリックのことを思いながらピアノを弾くシーンはエリックを出さないでほしかった その方がエリックが永遠にクリスの心の中に、そして劇場に生き続ける感じが出るし、余韻も残るし……幻のはずのエリックにあんなに大声で歌われると。。。幻じゃない でも、ここで望むor望まないにかかわらず、ストーリーの中から抜け出せたので、後のショーは思いっきり楽しませていただきました。←イヤミ…か 基本的に、じいはショーが苦手なんですけど、今日はクラシックの曲だったし、「カバレリア・ルスティカーナ」「マダム・バタフライ」「トゥーラン・ドット」の曲でファントムのストーリーに被る選曲だったので感心しましたわ

以下はキャスト感想。

春野ファントム:
すっごい期待してたんですけど……スミマセン じいが苦手な男役さんのタイプかも 歌はさすがでしたわ。とってもお上手 音は全くぶれないから安心して堪能させていただきました が……時々、手をかざして歌われることがあったんですよ。これって演技?それとも… 思い出しちゃいましたわ。この前までヴァンパイアだったミュージカルの帝王サマを 以前、花エリザを見た人の感想を読んだことがあって、そこに「俺様っぷりな演じ方が似てるかも」って書かれていたんですけど、ふむふむ 似てるかもしれないです、この二人。歌は申し分ないんだけど演技が。。。ま、比べること自体が失礼ですけど(どちらに対してかは、ご想像にお任せします)春野寿美礼さん、確かに歌は上手い ただ、もうちょっと曲に込められた感情を表現してもらえると嬉しいかな~~っていうのは感じました。そういう点では帝王サマはさすがなんですよね。演じている姿を観るには勇気と忍耐が必要だけど。。。春野ファントム、「僕の悲劇を聴いてくれ」や「世界のどこに」……ファントムの孤独さ、哀しさの雰囲気や気持ちをもっともっと伝えてもらえたらなぁ~~ で、ここでちょっと思い出しちゃいました。黄泉の国のあのお方……某劇団のファントムは感じが違うと思うんですけど、こっちのファントムだったら内野さんに似合いそうな……おっと、妄想失礼しました

春野寿美礼さんの演じ方、な~~んか「女」を感じてしまうことがあるんですよね。歌い方とか、ダンスとか、走り方とか……もちろん、女性が男性を演じているわけだから完全に男になり切るのは無理 どんなに理想的な男性を演じられても、カッコイイな~とは思うけど本物ののオトコに対して感じる「絶対に女性には理解できない男性のココロ」は感じないし、自分と同じ女性ゆえに100%理解できてしまう男性にしかなり得ないんですよ。ただ、じいが惹かれた男役の方の中では「女」を感じさせる方はいなくて……ま、これは好みや感じ方の違いがあるから、あくまでじいが勝手に感じてることですけど。そう考えると初代ファントムの中の人なんてのは、やりすぎるくらい客席への罪な視線飛ばし等はありましたけどかっこよかったし、カワイイ雰囲気なのに女性っぽさを感じさせなくて、舞台から客席を見つめる笑顔が結構癖になる雪組トップさんも素敵 あ、別に罪な視線が必ずしも必要なわけではないんですよ 優しい視線も罪な触れ合いもないけど惹かれた過去の月組トップさんもいらっしゃいましたから。

桜乃クリス:
う~~ん なぜエリックが惹かれたのか分からないクリスティーヌでした 歌も及第点ではあるけど天使の歌声かどうかは……もうちょっと華が欲しいんですよね。その点、女帝さん辺りは何だかんだ言っても違いますわ それなりに歌えて雰囲気も出せて演技もできて……ヤバイ 宙ファントムが気になってきたかも 桜乃クリス、エリックへの気持ちが分かるような分からないような演じ方。エリックの顔を見て、一度は拒絶するんだけど、やっぱり愛してたと思うんですよ。「先生」だった頃はちょっぴりファザコンっぽい気持ちもあったと思うけど。だから、伯爵に助けられた時に「やっぱりあの人に謝らないと」と地下室に戻ろうとするんだと思うんですが、そこの気持ちをもうちょっと伝えてもらえると良かったかな~~あと、キャリエールからエリックの生い立ちを聞くところ、ただ突っ立ってるのはどうかと 立ってるだけで雰囲気を出したり舞台の空気を変えるような演技力は……求めるのは酷だと思いますので、何らかの動きをつけた方が良かったのでは ま、いろいろ言いましたけど、今回が娘役トップのお披露目だし、今後に期待といったところかな。でも、某劇団の大人すぎる(失礼)クリスや、歌い上げまくって演技が○根なクリスよりは遥かにマシ 一応カワイイし、発声法のせいで不自然な喋り方をすることはないし……娘役独特の喋り、気にはなるけど堪忍袋プチってことはないので

彩吹キャリエール:
オイシイ役どころですよね~~涙腺を刺激するには十分すぎるほど 彩吹さん、結構小柄な感じだったので、エリックと並ぶとバランスが……でも、熱演されていました。最後、エリックに「助けてくれ、楽にしてくれ」と言われて銃を向けるところ、背中になんともいえない悲しみが滲み出ていて切なくなりました ただ、もうちょっとちゃんと舞台で年を取っていただけると嬉しかったような……若い雰囲気が抜けなかったところが残念。

真飛フィリップ:
何だか恋バカなマリウスちゃんを思い出させるような エリックとは正反対、ず~~~と恵まれて育ってきたお坊ちゃま 悪気は全くなくて女性みんなに優しくて……クリスティーヌを助けにいくところも、覚悟を決めてっていうよりも「行くよ~~~ん」みたいな雰囲気。思わずヲイヲイ…って でも、真飛さん、結構いいかも……なんて。役のせいもあるのかもしれないけど、物腰や仕草、好きだなぁ~~

出雲カルロッタ:
専科の方みたいですけど、一番役の雰囲気を出していたと思います。歌、劇中ではクリスの方が上手な設定だけど、演じている人的にはカルロッタの方が主役を演じられるか??

「ファントム」、そして「オペラ座の怪人」。。。話はとっても好きだし音楽も素敵。でも、ど~~にもこうにも、国内にはじいの満足できるキャストがいないみたい 宙ファントム、見たことがないので一度見てみると変わるかもしれない でも、じいの苦手なジェンヌさんが重要な役をやっているからどうだか……「オペラ座の怪人」の方も演技のできない某劇団がやる限り、演劇っぽいミュー好きのじいを満足させることはないだろうし 海外のキャストでもいいけど、やっぱりちゃんと言葉で伝えようと思うと日本人キャストが必要なわけで……いつになったら納得できるファントムの舞台に出会えるのかしら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする