10月11日ソワレの観劇記です
思いっきりネタバレの感想になっているので、これから観劇予定のある方はご注意くださいませ~~
新感線、いのうえ×中島作品、上川&堺出演、、、観るしかないでしょ~~ということで行ってまいりました
お初の新橋演舞場
入口に経っていた時、ガラス越しに見覚えのある風貌の人発見!ビンゴ
思ったとおりでした、、、受付にいのうえひでのりさん発見
この劇場、やはり歌舞伎の興業がメインになっているせい
何とな~くですが博多座を思い出させるような客席でした。地下には食堂っぽくなっているところもあって、普段出入りしている劇場とは趣きが少し違うな~~と
そうそう、演舞場名物
小倉アイスもしっかりと
美味しかったですぅ~~
蛮幽鬼のストーリーは
こちら 基になっているのは「モンテ・クリスト伯」です。じい、出演者に惹かれて観劇を決めてて演目の中身は直前まで知らなかったんですけど(チラシくらい読めって感じですよね~~)、数日前に一応調べとくか~と思って基ネタを知った時に運命を感じましたね~~もちろん愛しの君のモンテ
これは否定しません
でもね、それだけじゃなくて、じいにとってデュマ作品は外せないんですよ。昔からずっとずっと好きだった作家なので
それで、、、今回のお話はとにかく凄かった
もうね~~憎らしくなるほど上手いんですわ。主人公のネーミングからして笑えますからね~~伊達土門
思いっきりエドモン・ダンテスをもじってるぅ~~
で、最初の方の展開はモンテそのものって感じなんですよね。もちろんそっくりそのままではないんだけど、留学した先で友人を殺した無実の罪で捕えられて島流しになって、10年後にある人と出会って脱獄に成功する。この「ある人」というのが曲者で、モンテみたいに慈悲深いファリャ司祭みたいな人だったら良かったんだけど、不幸にもローラン族の殺し屋だったので復讐の鬼にさせられてしまうという
しかも、最後は復讐を果たして新しい恋人と新天地に旅立ってハッピーエンド……じゃなくて、脱獄を手助けした殺し屋・サジが土門の友人を殺した真犯人だし、土門自身も因果応報というか、復讐の罪が跳ね返ってきたかのようにサジによって深手を負って最後は昔の婚約者であり今や大王となった美古都の手でとどめを刺される(というか土門が殺してくれと頼むんだけど
)という悲惨極まりない結末なんですわ。
一見すると
バッサバッサ切られる時代劇とか、血しぶきドバ~の仁侠映画の典型って感じもするのですが(笑) 何だか心にストンと来たんですわ。下地にあるモンテも好きな作品だし、それなりに理解して読んだつもりだったんですけど、どうにもしっくり来ない部分があったんですよね~~メルセデスをそのまま許していいのか、復讐を遂げても本人は罰されないのか、そのまま旅立って一件落着でいいのか、、、納得はできるんだけど、何だか「あれれ?」と納得できない部分もあって……それが今回の「蛮幽鬼」ではそんな疑問を解決する道筋の1つを示した結末になっていたように感じました。それが良い悪いは別にして1つの答えじゃないかな~~と。しかも、そこには望むor望まざるに関わらず日本人の血
というか、育まれた“じゃぽねすく”な内面性というか、そういうものが込められた結末になっていると思ったんですよ。勧善懲悪、因果応報、散り際の美学、義理人情などなど、まぁコテコテな話だとは思うんだけど、何だか妙に心にストンと落ちてきたような気がしました
今回のお席は13列目のセンター。花道からはちょいと離れていましたが、全体をまんべんなく堪能できる観やすいお席でした
花道は下手側、、、効果的に使われてましたね~~大王(おおきみ)の牛車が入ってくるところや殺し屋・サジの入退場等々、客席サービスみたいな感じじゃなくて舞台の一部になっていたのが凄いな~と思いましたね~~あと、やっぱり新感線といったら舞台演出
セット自体は普通な感じ
シーンによってはちゃちいかも~と思うところはあったし、最初の星空のシーンは「ジャニーズのコンサートってこんな感じ?」なんて思っちゃったんだけど
映像もふんだんに……最近のいのうえ演出のお気に入りっぽい
でも、効果的に使うところはさすがですわ。どこかの舞台と大違い(爆!) 何て言うのかな~~アニメ的な2次元を見事に生身の人間を使って3Dの実写にしているというか、、、コレ、毎回思うことですが本当に凄いと思います
音楽はめちゃめちゃかっこよかったですね~~さすが司さん
公式HPにも主題テーマ?が流れていますが、これがクライマックスの殺陣シーンやフィナーレの場面と合わされると泣けるくらい凄いのっっっ
ただね~~1つだけ。終盤の殺陣シーンで歌入りの曲が使われていたんですけど、これはちょっと安っぽくてダサいような
普通にBGMの方が良かったな~~
キャストの皆さんはハズレがなくて良かったです
ちょいと心配だった稲森いずみさんもかわゆ~い(後半はつよぉ~いけど
)ヒロインをちゃんと演じてて、上川&堺さんにもちゃんと絡めてたから良かったですわ。大王が死ぬ場面の泣き方は演技してます!って感じで空気感まで伝わったなかった点が唯一残念なところ。でも、あとは大健闘
じゅんさんはね~~完全に飼い放されてた感じ
悪徳家臣でやりたい放題。途中客席とコール&レスポンスがあるのですが、「皆さん、ちゃんとやってくださいね。やらないと次の芝居を見せませんから」と思いっきり素に戻って盛り上げ盛り上げ~~
あと、悪行がバレて連行されていく時に花道を通って退場になるんだけど、「どうして俺が捕まるんだよ」とか普通に言いながらも間に全然関係ないことを言って笑いを誘い……「楽天イーグルス!」とか
あと、、、高田聖子さんも土門を慕う異国の女性を怪演
これまた笑わせていただきました。自分の正体を明かす場面での脱ぎっぷりが素敵でした
伊達土門/飛頭蛮@上川さん、、、じいはナマで会うのは初めて。何げにナマ内野さんに初めて会いに行った時よりも期待と限りない妄想が果てしなく~~ドド~ンといいう感じのものすごい衝撃的な出会いを期待していったんですわ
でも、意外にも普通というか肩透かしをくらった感じで逆にビックリ
ただね~~全然ダメというんじゃなくて、むしろその発せられる言葉の強さに感服しました。どんなに難セリフでもかむことはないというのをどこかで聞いたことがあったんですけど、まさにその通り!安定してるな~~と……しかもただ力強いんじゃないんですよね。発声によって言葉に込められた気持ちを操っているというか、、、例えば祐サマが歌で音符を操るのと同じ感じというか……そういう部分がホント凄いと思いました。特に2幕、土門の揺れる感情が舞台を覆っているように感じましたね~~
サジ@堺さん、、、「あいまいな笑顔」←観た方にはお分かりかと
心から笑っていない、それでいて浅い表現ではなくて、そこに哀しみと恐怖を感じさせるところが素晴らしかったです
1幕終盤で土門に自分の過去を話す場面があるんですが、土門が「やっと話してくれたね。君は僕の友、嬉しかった」と言って立ち去った時のサジの後ろ姿!一瞬、人間的な雰囲気が漂ったんだけど、振り返った次の瞬間に凍りつくような不気味な笑顔。この変わりっぷりに目が釘付けでした
そしてそして、、、早乙女太一君
これがかなりやばかった。前半の女形の役は「綺麗だな~」と思ってただけだったんだけど、実は美古都を守る剣士。殺陣、というか剣舞ですね~~とにかく刀で敵に立ち向かう姿が美しすぎっ
まったく無駄な動きがなくて、余分に見えそうなところも美しさを出すための余韻。酔わされました~~っていうか、じいも守ってほしいわ
なんて萌え萌えしちゃいました
五右衛門ロックで未來君に
を飛ばしていた友人のことを笑えないですね~~一緒な感じになってたかも。。。でもね~~ちょっと待て
未成年に手を出すなんて……これじゃあ逆ブラックバードかっ
あってはならないこと~~そのうち浅草とかに出没してたりして……って、それはマズイわ。その世界に足を踏み入れるわけにはいかない
実は売店でちょっとグッズに手を出しそうになったので「いかん、いかん」と
しつこいけど、
未成年ですから