暑い、暑い、夏の1日でした
今年は時間に余裕があったのか、じいの関心を引く内容が多かったのか、それはよく分からないのですが、いつになくあちこちテレビのチャンネルのはしごをしてしまいました
式典中継は、全部は付き合えないので出勤時間ギリギリまで。市長の平和宣言に、、、ガックシ
広島弁を用いて~と一部ニュースで報道されていましたが、じいに言わせれば「小学生の作文で会話文から始める方法を初めて習って使ってみた」レベルのいかにも“狙いました的”な稚拙な表現としか思えない。国連事務総長が日本語で挨拶した空気感とは大違い。その後も何が言いたいのかよく分からなくて骨子がない散漫な内容で強いメッセージ性は全く存在せず……荒削りでもいい、現実からかけ離れていてもいい、しっかりした柱のあることを言うべきではなかったのかと。。。ま、最初の方で「ヒロシマは、被爆者と市民の力で、また国の内外からの支援により美しい都市として復興し、今や「世界のモデル都市」を、そしてオリンピックの招致を目指しています」なんて言い出した瞬間に、バカじゃないの?と思わず呟いてしまいましたが
去年大酷評した汐留局の23時台のニュース。ちょっと現地で取材しただけで分かったような顔で偉そうに「論じていた」キャスターのM氏、核のない世界を目指して私たちは報道し続ける義務があるとか被爆地の思いを共有するなんて言ってたくせに1年限り、、、所詮そんなものか
結局、政局や国際情勢のような広範囲で一般的な視点でしか語れなくて今年もそんな感じで表面的にさらりと流すキャスターっぷり。深く掘り下げられないなら中途半端に関わるなんて失礼なことは今後一切しないで、ひたすらスタジオで自分の凄さをアピールしていてくださいな
赤坂局と渋谷局はさすがに積み重ね方が半端じゃなかったです。赤坂局の方は綾瀬はるかちゃんが被爆者の証言を聞くという特集をやっていましたが、若い世代が戦争体験を受け継ぐとはどういうことなのか……それを象徴するような様々な思いや視点が溢れた番組になっていました
更に、久しぶりに前市長・平岡氏も登場
まだ生きていらっしゃったの~?と失礼なことを思ってゴメンナサイ
相変わらずの辛辣な……いや、このくらいハッキリ言った方がいいと思います、、、一言一言に鋭い、でも強い思いを感じるお話でした。渋谷局の方も重厚なドキュメンタリーを放送
被爆直後に日本側が調査したデータ・報告書が被爆者のために使われることなく原爆の「効果」を知りたがったアメリカに渡されていたことやその背景を伝える内容でしたが、そういう話は前から別ルートでもチラホラ聞こえてきていた話だったので知ってはいたのですが、実際にズバリそのものを取り上げた番組を見て結構ショックで……でも、いろんな視点から問題提起している見応えのある素晴らしい内容だったと思います。
それにしても、、、やっぱりどこでも大注目だったのはルース米国大使が出席したことだったようで
いろんな思い、思惑が蠢いているようですが、じいはそういう“風”を巻き起こした点においては意味があったのではないかな~と思います。そして、敢えて考えてほしいのが、被爆者に囲まれた環境に身を置いたルース大使の立場や視点、はたまた人としての気持ちについて。じい自身が思い出したのが、アジアの別の国々に行った時のことだったのですが、同情するとか許すとか庇うとか、そういうことじゃない、自分の立っている場所では知りえないことを知って議論する機会を持つことは大事ではないかと。。。
地元紙の中国新聞「天風録」(朝日新聞でいう天声人語的なもの)には唸らされました
→全文は
こちら 更に付け加えたるとすれば……もう昔のことだからと軽んじている人が広島の外には大勢いて、その人たちにはもっと目を向けてほしいこと、そして広島では「当たり前に共有できること」が他所では「決して当たり前ではないということ」を広島にいる人は知らなければならないこと、内外の「常識」と「非常識」の存在、振り幅があることを忘れてはいけないと改めて思った8月6日なのでした