3月の名古屋以来のレミゼ~~今期の帝劇MY初日に行ってきました
めちゃめちゃ身構えて、期待
で臨んだんですよ~~が、、、しか~し
ちょっと肩透かしをくらったような感じ。キャストは、じい的には他日では叶わないほぼ完璧に近い組み合わせで地雷なし、観劇環境も両隣は同じ愛を共有する心許せる内野友な方々で無問題、2階はオバチャン団体が入っていて微妙な雰囲気はあったけど、、、でもね~~何だろう……このモヤモヤ感
1幕が終わった時点でじいの心の調子に問題があるんじゃないかと焦りました
寝不足…というか夜更かししてると日頃は強がっている不安が沸々と湧いてきて押しつぶされそうになることがあって、泣きたくなったりすることがあるのでね~~「悲しい話は夜するな。辛い話も昼にすれば何ということもない。」ってがばいばあちゃんじゃないけど、無駄な夜更かしは変なことを考えてしまうので、夜は寝るためにあることがつくづく分かりましたね~~って、あらら、話が逸れちゃった
でも、ご一緒した方々も似たような感想を口にされていたので、あながち間違ってもないのかな~と
今回のお席はG列サブセンのセンター寄り。ど真ん中よりは少しどちらかにずれた場所が好みのじい、全体もきっちり見渡せて非常に観やすいお席でした
さすがにお花は到達しませんでしたが……
ただ、照明を堪能するにはもっと離れる、あるいは2階かな~~じい的には日生でやった時のグランドサークルがお気に入りなんですけどね~~2幕の下水道シーンで、バル
ジャベの最後の対決で二人にスッコ~~ンとスポットが当たるところはめちゃめちゃ大好きなの
音楽の方は、、、本日の指揮は塩ちゃん。「下~~向け~~」と始まった時からテンポは速いし重低音のバランスがイマイチだったので、相変わらずすっ飛ばしてるな~~と
もう少し場面を感じる余裕ができるぐらいのテンポにしてもらえるとありがたいです。
以下、キャスト感想を中心に公演の中身の感想も
別所バル:
名古屋の時はさとしバルだったので正真正銘(笑)2年ぶりの再会でした。さとしバルだと若くてカッコイイのでレミゼではあり得ない
な観劇になってしまうのですが
べっしーだと真面目に物語を受け止めてダダ泣きできるバルジャンに出会えるので……まさにバルジャンそのもの
じいの中のベストバルジャンなのです
そんなわけで今回も期待
で行ったのに、何故か没入できなかったんですよね~~歌い方が変わった?前は、祐サマや今井さんのような迫力ある歌には叶わないけど、感情がこれでもか!というほど伝わってきてたんですよね~~セリフのような歌い方
それなのに、今回は歌ってる感がチラチラ見えたり段取りっぽい振る舞いに見えたり、ちょっと鼻につく部分があったのが意外というかビックリというか
ファンテの死もイマイチ入りこめなかったのよね~~で、致命的だったのがエピローグ。それなりにウルウル
してはいたんだけど、いつもなら涙そうそう状態なんですよね~~最高潮なのが最後の告白、「私は父じゃない」のところ。結構しっかりした感じの声だったのがこれまた???で……悪くはないんですよ~~まだ帝劇公演2回目だし、べっしーってもしかしてスロースターター?別所バルに関しては設定しているハードルが普通よりはるかに高いもので
でもね~~これぞ別所バル
という場面もありました。プロローグの独白シーン&裁判前の迷うところは、時折上を見上げて何かを問いかけているような雰囲気になるんですよね~~司教様に魂を救われて正しく生きようとしながらも、まだ定まっていない自分自身の在り方を考えているんじゃないかな~と思って、レミゼの核を担ったキャラクターだというのを見せられた気がしました。あと、、、エピローグよりも涙涙だったのがワン・デイ・モア、2幕のバリケードの場面。ワン・デイ・モアでマリウスのところから戻ってきたコゼットに人形を渡す時に、人形を左右に振ってコゼットの顔を見てニッコリするんですよ。コゼットへの愛が溢れていてたまらなくなってしまいました
そして2幕のバリケードは更に
1幕のマリコゼ初対面の時はコゼットに近づこうとするマリウスに思いっきり敵意剥き出し
変な虫をつけてはいけないと露骨に不快感いっぱいのお父ちゃん
それが、バリケードで「おい、マリウス」とアンジョが話しかけた時にマリウスの存在を確認してからがめちゃめちゃ泣かせる存在感を放ってるんですよぉ~~
じっと後ろから見ているだけでスポットライトが当たっているわけじゃないのに注目しちゃいました。マリウスを観察というよりも愛するコゼットが愛した男、彼女が幸せになるなら…と自分の心を押し殺してマリウスを守ろうと決めた心が見えちゃったのよね~~なので、「Bring him home」は愛に溢れた歌になってて泣けました
禅ジャベ:
さすが禅さん!めちゃめちゃ素晴らしかったですぅ~~
ちゃんと牢獄で生まれたうじ虫なジャベールでした
キャストによっては絶対に牢獄で生まれていなさそうなジャベだったりするので
ま、禅ジャベに出会う前はマイベストだったもう一人の陛下のジャベも牢獄では生まれてないと思いますが……それはそれで許せるので
声量
も凄いのですが期待を裏切ることなく熱いジャベを見事に演じられていました。派手に表情や声質に緩急をつけているわけではないのに、ものすご~~い恐い迫力に満ち溢れているんですわ。冷静沈着に、普通に喋ってる(歌ってる…か
)ところも奥底に秘めた恐怖を感じてしまいましたね~~絶対にこの人は恐いって確信してしまうような感じ。でも、その恐ろしさの中に悲しみも感じました。特に「Stars」の時……こうやって強く生きてきたからここまでのし上がってこれた、何かが違っていたら別の道があったかもしれない、温かい人生を送ったかもしれない……もしかしたら表裏一体のキャラクターなのかもしれないな~と感じさせてくれるジャベールでしたね~~あと、1幕の裁判シーンでバルジャンの正体が分かるところ、他ジャベはすぐにビックリした顔をするんだけど、禅ジャベは「俺は~~24653~~」と歌い終わって場面転換する直前でハッとした表情に変わって……逆にリアリティを感じました。役の深さを味合わせてくれる禅ジャベ、最高でっす
新妻エポ:
確か名古屋では物足りないとか普通すぎるとか苦言を呈した覚えが
でも、今日のエポは進化していてビックリしました。歌は安定しているので安心して聞けるし、何よりも
エポの真剣な思いが痛いほど伝わってくるのがとにかく切なくて
特に今回はポヨポヨなイズミン君が相手だったのでマリウスのバカ男っぷりがより強調されるんですよね~~だからこそ尚更
エポが可哀想で可哀想で。。。ワン・デイ・モアでコゼットの元に向かうマリウスを見送る姿はたまらなかったですね~~そして、新妻エポの「On my own」ってこんなに切なかったっけ?最後の「愛してる、愛してる、愛してる、でも一人さ~」は消えそうな声になってるし、「恵みの雨」では仲間に助けを求めようとするマリウスの腕を握る→手をパタパタさせて「これでいいの~~」なんて~~
最後の最後に伝わった思い……あまりに悲しすぎます。マリウスのばかちん
シルビアファンテ:
シルビアさんのファンテ、嫌いではないんですよね~~特に別所バルとの相性は良いので
「I dream a dream」
ちょいと前に世界中の話題をさらったスーザン・ボイルさんの映像を思い出しましたが
それは置いといて
あ音で伸ばす時の声がちょっと気になったのは残念だったけど、ファンテ自身が振り返った人生がちゃんと伝わってきていました
愚かな女性なのかもしれないけど、生に対する懸命さは心に届きましたわ
エピローグのお迎えもイイ感じの存在感
これで別所バルが最高の状態だったらね~~ダダ泣き間違いなしだったのに
菊池コゼ:
彼女も随分良くなってきた感じ
歌も演技もバランスがとても良かったです。コゼの中では女らしさ
なキャラクター
相手によっては(特にさとしバル)コゼットに“女”を感じてしまってバル&コゼがあり得ない方向に見えてしまうことがあるんだけど、別所バルとはちゃんと父と娘になっていました。パパ大好き
な雰囲気が出ていて可愛かったですね~~だからこそ!2幕終盤でバルジャンとマリウスが語り合う前に病室を出て行く姿に「本人は何も知らない、いや、知らなくてもいい、皆の幸せの象徴」を感じました。でも、決して最後まで世間知らずなまま終わるのではなくて、バルジャンが召された後に手紙を読むところは成長した一人前の女性になっていて……何だか外国のコゼットに少し似ていたような
泉見マリ:
いや~~見事に腹立たしい馬鹿マリウスでした
←失礼
ま、そこが可愛いんですけどね~~って、何げに衝撃的事実
イズミン君よりも年下なんですけど(笑) イズミンマリウスだけがやる仕草=コゼットとの初対面の時に名乗る前に服の汚れをポンポン叩くところが好きなのよね
今回は笑いを招いた原因の人は出ていなかったので「空(注!「そら」ではありません
)の椅子とテーブル」でも邪念が浮かぶことはなかったのですが……そんなことより、どうにも今回のイズミン君は良くなかった
演技は悪くないんだけど、な~~んかアイドルっぽい立ち居振る舞いや歌い方が癇に障って
まるでじいの地雷エポの歌い方に似てる感じがあったんですよね~~こんな人じゃなかったのに!!!歌い方を変えた?調子が悪かった??何げに今日一番の残念感だったかも、です
安崎テナ&阿知波テナ夫人
安崎さんはお初……か
今までずっと駒田テナに当たる日が多かったので。お茶目さは控えめ、マジに腹黒そうな重厚な悪って感じ
でも、決して引越し屋テナみたいにテンポが悪いわけじゃなくて、どうしようもないほど悪い奴なんだけど生きることへの力強さみたいなものを感じましたね~~阿知波テナ夫人も同じような感じで、こんな真っ黒黒なファミリーに預けられたコゼットは可哀想だったな~と思わせる存在でした
実はね~~テナ夫妻を見ていてふと悪エレのサブちゃんの言葉を思い出したんです。「バットを振らないと明日へは進めない」……マイナス思考の前向き発言ってところかしら
優一アンジョ:
決して学生集団に媚びることなく、でも頼れる兄貴分な面もあって、それでいてアンジョ自身が持つ若さゆえの未熟さも残していて、バランス良いリーダーになっていたと思います。今回は1幕の「People's song」でゾクッ
ときましたね~~いつもは惚れ惚れするだけで終わることが多いんだけど、今回は学生集団の未熟な狂気さが現れていたんです。ラ・マルク将軍が死んだのをきっかけに、何の準備も根拠も将来も思慮していないのに勢いだけで何かでっかいことをやらかそうとしている……完全に「いっちゃってる」集団なんですよね~~冷静に見えるアンジョの表情の奥に実は存在している危うい狂おしさみたいなもの……か?それが見えて思わず釘付けになってしまいました
そんなこんなで、ピンポイント的には感情移入できたし良かったとは思うんだけど……こんなんじゃあ全然満足できません
既に帰りの電車でキャスト表とにらめっこしてました。ただね~~同じ観るなら殺意を覚えながら観たくはないので、そうなると満足できそおうな組み合わせとなると1公演か2公演ぐらいしかないのよね~~実はずっと迷っていたあの日しかない
今年の誕生日はべっしーと過ごすことになりそう……か