観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

練られたブックが求められている

2017-01-22 07:52:21 | メディア
トランプはツイッターでいろいろつぶやいているようですが、問題発言もあると聞きます。どうにかならないのでしょうか?

ツイッターはみんなやってますし、宣伝ツールとしては最適なんだと思います(筆者はやっていませんが、その広告力は凄いと聞きます)。ですが、トランプは大統領になりました。何を宣伝する必要があるんでしょう。アメリカの宣伝は国務省がやるでしょうに。寂しくなるかもしれませんが、もうツイッターは止めてもいいのではないでしょうか?アメリカ国民も仕事に専念してほしいと思っているかもしれません。

批判もありますが、楽しませてくれるトランプの発言を好きなアメリカ国民も多いと思います。ただ、民衆は練られたブックを望んでいるとも考えられます。ツイッターは基本的に思いつきです。それはそれで人となりが分かっていいでしょうが、指導者は洗練されていた方が望ましい。実際問題、火消しに追われている周囲の人物のことも配慮すべきでしょう。トランプはアメリカ最高の知性にアクセスできるポジションに就いたのですから、それを活かしていくことが仕事でしょう。ビジネスでトランプに会った日本人の評判は決して悪くないです。これからは人の話を聞くトランプの出番だと思います。

筆者の話で申し訳ないですが、ブログは考えながら書いています。アイディアをつぶやいていいものができるようには到底思えません。大したものは書いていませんが、つぶやいてしまうと、ゴミを量産してしまうことは、大体想像できます。普段喋っていても、後からあれをああ説明していれば、意図を分かってもらえたかもと思うこともあります。思いつきの発言のクオリティって、当然低いと思うんですよね。即興性とかいろいろいい面もあると思いますが。トランプのようにいい人脈があれば(手にいれれば)、より良いものが書けるんでしょうが、そこはトランプが羨ましいと思うしかありません。

TPP離脱表明は再考を求めたい

2017-01-22 06:38:53 | 政策関連メモ
トランプがTPP破棄を言い、二国間交渉を求めているようです。困ったものですね。

【トランプ大統領就任】TPP離脱表明、2国間交渉で日本にさらなる市場開放要求も(産経Biz)

>「各国と友好関係を結びたいが、自国の利益を最優先にする権利があることを認めてほしい」。トランプ氏は20日の就任演説で保護主義の姿勢を鮮明にした。

>今後の通商交渉では、TPPなど多国間の枠組みではなく、「雇用や産業を取り戻す公平な2国間協定」を結ぶよう各国に求めていく方針だ。トランプ氏がいう「公平」とは、世界最大の経済力を背景に、米国企業や労働者に有利な協定を相手国に要求することを意味すると見る向きが強い。

>また、トランプ氏は北米自由貿易協定(NAFTA)を見直し、米国外に出た企業の製品に対し高い関税を課すと表明している。メキシコ新工場新設計画を批判されたトヨタ自動車を始め、日本企業は貿易摩擦の再燃に翻弄されそうだ。

どの国も自国の利益を最優先にしていいと思いますが、その主張が他国に受け入れられるかは、国際環境に拠ります。タイマン交渉ばかりが正義ではありません。力のあるものはタイマン交渉が有利ですから、それを主張するのは当然ですが、結果が不平等になる場合はあるでしょう。悪の帝国中国が大好きなのが二国間交渉ですし、日本には不平等条約で苦労した歴史があります。多国間交渉ではじめてバランスのとれた公平な結果になるという考え方があってもいいと思います。少なくとも、TPPはアメリカと日本は同じ先進国という意味で立場は同じでした。カナダやオーストラリア・ニュージーランド・シンガポールもそうで、必ずしも、先進国アメリカ対その他後進国といった構図ではないでしょう。TPPのアメリカ参加は、そもそもオバマ政権のリバランス政策の一環で、成長著しいアジアにアメリカがくいこむための政策だったと思います。アジアにアメリカだけが参入するのってやっぱり変ですから、そこは環太平洋がちょうど良かったのだと思います。アメリカにも中国に対抗する動機はあるはずで、適度なエサををバラ撒かないと味方は増えていかないでしょうに。中国だって、身を削って、バラ撒いている訳ですから。アメリカが自身をリーダーだと思うのであれば、周りに譲ることの大切さも認識してほしい。それでこそ人はついていきます。トランプが中国に対抗する気が無いとか自由主義を堅持する気が無い(そう見えなくもないです)なら、話は違うのでしょうが。トランプは保護貿易っぽいですが、保護に走れば、アメリカの強い製品も当然売れなくなります。互いに強い製品を買うのが自由貿易で、保護貿易に走れば、経済は間違いなくシュリンクすると思います。自由貿易を掲げてこそアメリカだと思います。寧ろここは何時もの共和党の方が正しいでしょう。

あれだけディスったメキシコが入っていることが気になるかもしれませんが、距離の近いものと協力するのは、経済的には寧ろ常道です(安全保障では隣どうしでいがみあうことが多いのは分かります)。コンビニを見るまでもなく、時間の節約には大きな利益があります。遠方からの来訪者を軽視する訳ではありませんが、近場の方が人は集めやすいでしょう。経団連とかが中国や韓国を重視するのは、経済規模・距離の点から、あまりにも当然の方策なのであって、何も彼らがトチ狂っている訳ではありません。ビジネスマンらしく、金を稼ぎにいっている訳で、そうでなくては、ビジネスマンは務まりません。筆者はRCEPも反対ですし、中国を軽視していると思いますが、経済でメリットがないから反対しているのではなく、安全保障の観点から、侵略国相手にwin-winはないだろうと思っているに過ぎません。日米同盟がある以上、アメリカだって同じ立場のはずです。別に中国が悪徳の一方的閉鎖市場をどうにかすると言うなら、賛成はしますが。ともあれ、メキシコとの協力はアメリカにメリットがあります。少なくとも、正直、日本の方がメキシコと協力する意味が薄いのは否めません。地方の工場が移転したら、少なくともそこからは活気が失われるというのは単なる事実だと思いますし、トランプの電話攻勢に反対でもありませんが、全体的に見て、メキシコはアメリカのできないことをやっている訳で、メキシコにやらせている職をアメリカでやれば経済が良くなるということはありません。アメリカの現在の失業率が低いからです。一体誰がメキシコにやらせている仕事をやるというのでしょうか?失業者がいないのに。生活保護を貰ってブラブラしている人が多いというなら、職をつくっていかなければなりませんが。メキシコの安い製品を買うことはアメリカにもメリットがあることも否定できません。

ただ、中国に経済で対抗するというシナリオがトランプが気に入らない可能性はあるかもしれません。敵がすぐ潰れてしまうと、強いアメリカの出番が無くなると考えることもできます。それに関して言えば、中国の軍拡は物凄いものがあるので、軽く見ない方がいいのではないかと言うしかありません。アメリカだって、中東で忙しい訳です。ロシアだって信用できません。中国を太らせる余裕はあるんでしょうか?軍備はひとりあたりではなく、国のGDPに拠ります。日本はもう中国に抜かれています。今のところ差は広がる見こみです。中国は広い国土を守る必要がありますが、日本にもロシアや北朝鮮がいます。日米組んでも楽観できる相手ではありません。

自分のカードを開示する合理性がある場合

2017-01-22 06:21:02 | 日記
交渉事って、自分のカードを隠して、互いに高い要求を掲げ、妥協点を探すものだと思いますし、実際の交渉担当者はそうすればいいと思いますが、交渉事に意見する場合(民主主義です)、自分の持っているカードは開示せざるを得ません。ふっかけると、それがその人の意見と思われるでしょう?ブログなどで意見を表明する場合がそうです。つまり、言っていることそのままが落とし所で妥協点である場合があります。独裁国家は情報を統制できるかもしれませんが、民主主義は開かれた議論をし優れた意見を募るというスタイルでいいと思います。