新年最初はパキスタン批判「だましてばかり」米大統領不満(産経ニュース 2018.1.1 23:41)
>トランプ米大統領は1月1日、ツイッターへの新年最初の投稿で「米国はおろかにも15年にわたってパキスタンを支援するために330億ドル(約3兆7千億円)を供与してきたが、パキスタンは米国をだましてばかりだ」と不満を示した。
>「パキスタンは、アフガニスタンでわれわれが追跡しているテロリストたちの隠れ家になっている。もうたくさんだ!」とも書き込んだ。米政権は昨年8月に発表した米軍の駐留延長を含むアフガン新戦略で、パキスタンにテロ掃討への協力を求めていた。
アフガン戦争に関連してアメリカはせっせとパキスタンを援助したのに(最大の支援国になっているようです)、パキスタン軍がどうもテロリスト掃討に本気を出してくれないみたいでトランプ大統領が怒っているようです。
これはアメリカのためだけではなく、テロリストを放置しているような政情不安の国が発展するはずもありませんから、パキスタンのためでもあります。パキスタンはアメリカの同盟国日本がインドに急接近していることが気になっているかもしれませんが、これは日本なりの事情があってのことで、アメリカがパキスタンを切ろうとしている訳ではありません。問題が解決したらどうなるか不安かもしれませんが、アメリカの主要敵対国のイランは隣に健在ですし、大国の宿敵インドも核戦争の危険を犯して決定的な対立をすることもないのだと思います。
パキスタンはそもそも資源の少ない国でしょう。シンド州あたりは商業も工業も発達しているようですから、それを活かしていくにしても、全体がどう発展するか考えると、国を安定させることが大事なはずです。まずは治安ですね。輸出から産業を考えると、主要輸出品は「繊維製品,農産品,食料品」(外務省HP参照)ですから、農業を拡充して増える人口を養い更には輸出して、主要農産物の綿花を活かした繊維産業の競争力を増していくべきでしょう。基幹産業のようにも見える農業の安定を考える上で、また国民の生命と財産を守ることを考える上で、重要になってくるのが2010年パキスタンの大洪水(参考:パキスタン(洪水復興支援) 日本赤十字社 >パキスタンを2010年7月から9月にかけて襲った洪水により、国民の10分の1にあたるおよそ2000万人が被災しました。被災地域はパキスタン北西部のカイバル・パクトゥンクワ州、連邦直轄部族地域(FATA)、ギルギット・バルチスタン州、カシミール地方、パンジャブ州、シンド州、バロチスタン州などに及び、国土面積の5分の1が浸水するという建国史上最悪の自然災害となりました。特に深刻だったのが穀倉地帯への被害です。農作物や農具が失われ、その年の収穫はほぼ見込みがなくなってしまいました)です。
パキスタンの大洪水は農業が原因?(National Geographic 2010.08.17)
パキスタン大洪水:原因は森林破壊?(National Geographic 2010.08.31)
大洪水が起こるかもなんて国は中々発展しにくい感じですから、パキスタンの治水を考える上で検索上位で出てきたNational Geographicの記事を参考にし、パキスタンの河川の特殊性とその対策法を考えましたが、どうもピンときません。少しアプローチを変えてみました。
治水(ウィキペディア)
>インダス・南アジア・インド
>インダス川河畔でインダス文明が興ったのは紀元前2600年頃のことと考えられている。インダス川流域では、毎年6月 - 7月の時期にモンスーンの到来によって雨季が訪れる。雨季の降水はインダス川の氾濫を起こしたが、氾濫原には肥沃な土壌と農耕用水の水源となる湿地が残された。インダス文明期には洪水期前になると川に沿って低い土手が作られた。この土手は洪水を防ぐものではなく、洪水によってもたらされた肥沃な土壌を耕地に貯め込むためのものだった。そのためメソポタミアやエジプトのように灌漑が発達することはなく、氾濫農耕に依存していたと考えられている。インダス文明の農耕は洪水を前提としていたので、水害を防ぐ治水はほとんど行われていなかった。
>その後インド亜大陸ではガンジス川流域を中心として灌漑水利の発達が見られたものの、水害を防ぐという意味での治水はほぼ存在してこなかった。インドにおける治水の始まりは、1947年のインド独立以降のことである。1948年に開始したダモーダル河谷総合開発事業がインドの治水の嚆矢であり、その後、1954年のインド大洪水を受けて「全国治水計画」が策定されるに至った。全国治水計画のもとで1万kmを超える堤防が建設されたほか、各州ごとに州治水政策に基づいた治水対策が行われているが、まだ十分な水準に達していないとされている。
この辺を踏まえると先のNational Geographicの記事の理解が深まります。結局のところ治水がほとんど行われなかった地域のようで、インドも似たような状況にあるようですね。特殊な泥濘もあり、治水が未発達で大洪水が起こってしまったということなのでしょう(昔はもっと小規模な洪水が頻発していたようです)。ウィキペディアの治水で治水のやり方を眺めてみるといろいろ手法はあって適した手法は専門家が考えるべきですが、National Geographicで紹介されていた氾濫原の復元は欧米で好まれる手法みたいですね。どうりで筆者が???となってしまった訳です(程度問題ですが日本人で治水の話を知らない人はいないでしょうが(長い歴史があります)、所詮島国の話です)。まぁ何をしたらいいか、対策の必要性規模含め筆者は言及しませんけれども(今は完璧に対策されているということは恐らくないんでしょう)、ここいらで治水は問題ないんだという状況が出来れば、農業を始めとした産業の発展も望めるでしょうし、国民も安心して暮らせるのではないかと思います。治山治水という言葉もあって(治山は中国の影響で日本においては16世紀に始まるようです)、先のNational Geographic記事でも森林が少ないことに言及されていますが、パキスタンの国土開発を考えるなら、森の復元を考えるのもあるいは良いかもしれません(どうせ直ぐ伐採されるんでしょうが)。要するに専門家がパキスタンの事情をよく踏まえて、現代技術を持って総合的に再開発するということで、治水はその一つの柱になるんじゃないかと思います。
治山や植林を考えるなら、羊や山羊の遊牧の邪魔にならないように(羊はパキスタン料理の要でしょう)、治水を考えるなら淡水魚のことも考えて(ラホーリ・フィッシュが食べられなくなります)、治水と共に利水もシッカリ行えば、バローチスターンにも水を供給できるでしょう。パキスタンの風土にあわせた国土開発を進めてほしいですね。今度は日本(の専門家)が考えたプランが何処ぞの国にパクられることがありませんように!別に良いアイディアがあるなら何処の人がプランを考えてもいいと思いますし、日本が採用されなくてもフェアな競争の結果なら仕方ありません。ただ、労働者なら送り込まなくても現地に山ほどいらっしゃるでしょう(失業者は不安定要因でしかありません。ジョブジョブジョブでしょう)。技術者は派遣せねばならない可能性もありますが、治安ですよね、ホント。
筆者は申し訳ありません、忘れていたのですが、2010年パキスタンの大洪水の時には、自衛隊が派遣されたようです。
自衛隊パキスタン派遣 (2010年)(ウィキペディア)
>2010年7月下旬、パキスタン北部で豪雨による洪水が発生。衛生環境の悪化による感染症が蔓延する可能性があり、北西部は武装勢力の拠点で、救援活動による住民の取り込みを図るなど、復興が長引けば治安の悪化が懸念されるため、パキスタン政府は各国に支援を要請した。
>北部に比べて治安の良い南部で活動したが、根拠法の国際緊急援助隊の派遣に関する法律は武器の携行ができない。第174回国会で自由民主党が武器使用を可能とする改正案を提出したが、議論されなかった。
>北澤防衛大臣と前原誠司外務大臣は、武器使用基準について検討することを表明している。
意地悪じゃないです。こう書いているんです。「軍隊」の援助隊を襲うというのも考えにくいですが、丸腰は如何にも危険ですね。別に南部はそれほど危険じゃなかったんでしょうが、だからと言って、「軍隊」が丸腰で行くのも変な話です。今も改正されていないようですが、これぐらいならことが起こってからの対応でもいいのかもしれませんね。
シメは産経のトランプ記事に戻ります。
>ツイッターには1日に首都ワシントンに戻る予定だとし「多くの課題があるが、素晴らしい1年になるだろう」と訴えた。
>トランプ米大統領は1月1日、ツイッターへの新年最初の投稿で「米国はおろかにも15年にわたってパキスタンを支援するために330億ドル(約3兆7千億円)を供与してきたが、パキスタンは米国をだましてばかりだ」と不満を示した。
>「パキスタンは、アフガニスタンでわれわれが追跡しているテロリストたちの隠れ家になっている。もうたくさんだ!」とも書き込んだ。米政権は昨年8月に発表した米軍の駐留延長を含むアフガン新戦略で、パキスタンにテロ掃討への協力を求めていた。
アフガン戦争に関連してアメリカはせっせとパキスタンを援助したのに(最大の支援国になっているようです)、パキスタン軍がどうもテロリスト掃討に本気を出してくれないみたいでトランプ大統領が怒っているようです。
これはアメリカのためだけではなく、テロリストを放置しているような政情不安の国が発展するはずもありませんから、パキスタンのためでもあります。パキスタンはアメリカの同盟国日本がインドに急接近していることが気になっているかもしれませんが、これは日本なりの事情があってのことで、アメリカがパキスタンを切ろうとしている訳ではありません。問題が解決したらどうなるか不安かもしれませんが、アメリカの主要敵対国のイランは隣に健在ですし、大国の宿敵インドも核戦争の危険を犯して決定的な対立をすることもないのだと思います。
パキスタンはそもそも資源の少ない国でしょう。シンド州あたりは商業も工業も発達しているようですから、それを活かしていくにしても、全体がどう発展するか考えると、国を安定させることが大事なはずです。まずは治安ですね。輸出から産業を考えると、主要輸出品は「繊維製品,農産品,食料品」(外務省HP参照)ですから、農業を拡充して増える人口を養い更には輸出して、主要農産物の綿花を活かした繊維産業の競争力を増していくべきでしょう。基幹産業のようにも見える農業の安定を考える上で、また国民の生命と財産を守ることを考える上で、重要になってくるのが2010年パキスタンの大洪水(参考:パキスタン(洪水復興支援) 日本赤十字社 >パキスタンを2010年7月から9月にかけて襲った洪水により、国民の10分の1にあたるおよそ2000万人が被災しました。被災地域はパキスタン北西部のカイバル・パクトゥンクワ州、連邦直轄部族地域(FATA)、ギルギット・バルチスタン州、カシミール地方、パンジャブ州、シンド州、バロチスタン州などに及び、国土面積の5分の1が浸水するという建国史上最悪の自然災害となりました。特に深刻だったのが穀倉地帯への被害です。農作物や農具が失われ、その年の収穫はほぼ見込みがなくなってしまいました)です。
パキスタンの大洪水は農業が原因?(National Geographic 2010.08.17)
パキスタン大洪水:原因は森林破壊?(National Geographic 2010.08.31)
大洪水が起こるかもなんて国は中々発展しにくい感じですから、パキスタンの治水を考える上で検索上位で出てきたNational Geographicの記事を参考にし、パキスタンの河川の特殊性とその対策法を考えましたが、どうもピンときません。少しアプローチを変えてみました。
治水(ウィキペディア)
>インダス・南アジア・インド
>インダス川河畔でインダス文明が興ったのは紀元前2600年頃のことと考えられている。インダス川流域では、毎年6月 - 7月の時期にモンスーンの到来によって雨季が訪れる。雨季の降水はインダス川の氾濫を起こしたが、氾濫原には肥沃な土壌と農耕用水の水源となる湿地が残された。インダス文明期には洪水期前になると川に沿って低い土手が作られた。この土手は洪水を防ぐものではなく、洪水によってもたらされた肥沃な土壌を耕地に貯め込むためのものだった。そのためメソポタミアやエジプトのように灌漑が発達することはなく、氾濫農耕に依存していたと考えられている。インダス文明の農耕は洪水を前提としていたので、水害を防ぐ治水はほとんど行われていなかった。
>その後インド亜大陸ではガンジス川流域を中心として灌漑水利の発達が見られたものの、水害を防ぐという意味での治水はほぼ存在してこなかった。インドにおける治水の始まりは、1947年のインド独立以降のことである。1948年に開始したダモーダル河谷総合開発事業がインドの治水の嚆矢であり、その後、1954年のインド大洪水を受けて「全国治水計画」が策定されるに至った。全国治水計画のもとで1万kmを超える堤防が建設されたほか、各州ごとに州治水政策に基づいた治水対策が行われているが、まだ十分な水準に達していないとされている。
この辺を踏まえると先のNational Geographicの記事の理解が深まります。結局のところ治水がほとんど行われなかった地域のようで、インドも似たような状況にあるようですね。特殊な泥濘もあり、治水が未発達で大洪水が起こってしまったということなのでしょう(昔はもっと小規模な洪水が頻発していたようです)。ウィキペディアの治水で治水のやり方を眺めてみるといろいろ手法はあって適した手法は専門家が考えるべきですが、National Geographicで紹介されていた氾濫原の復元は欧米で好まれる手法みたいですね。どうりで筆者が???となってしまった訳です(程度問題ですが日本人で治水の話を知らない人はいないでしょうが(長い歴史があります)、所詮島国の話です)。まぁ何をしたらいいか、対策の必要性規模含め筆者は言及しませんけれども(今は完璧に対策されているということは恐らくないんでしょう)、ここいらで治水は問題ないんだという状況が出来れば、農業を始めとした産業の発展も望めるでしょうし、国民も安心して暮らせるのではないかと思います。治山治水という言葉もあって(治山は中国の影響で日本においては16世紀に始まるようです)、先のNational Geographic記事でも森林が少ないことに言及されていますが、パキスタンの国土開発を考えるなら、森の復元を考えるのもあるいは良いかもしれません(どうせ直ぐ伐採されるんでしょうが)。要するに専門家がパキスタンの事情をよく踏まえて、現代技術を持って総合的に再開発するということで、治水はその一つの柱になるんじゃないかと思います。
治山や植林を考えるなら、羊や山羊の遊牧の邪魔にならないように(羊はパキスタン料理の要でしょう)、治水を考えるなら淡水魚のことも考えて(ラホーリ・フィッシュが食べられなくなります)、治水と共に利水もシッカリ行えば、バローチスターンにも水を供給できるでしょう。パキスタンの風土にあわせた国土開発を進めてほしいですね。今度は日本(の専門家)が考えたプランが何処ぞの国にパクられることがありませんように!別に良いアイディアがあるなら何処の人がプランを考えてもいいと思いますし、日本が採用されなくてもフェアな競争の結果なら仕方ありません。ただ、労働者なら送り込まなくても現地に山ほどいらっしゃるでしょう(失業者は不安定要因でしかありません。ジョブジョブジョブでしょう)。技術者は派遣せねばならない可能性もありますが、治安ですよね、ホント。
筆者は申し訳ありません、忘れていたのですが、2010年パキスタンの大洪水の時には、自衛隊が派遣されたようです。
自衛隊パキスタン派遣 (2010年)(ウィキペディア)
>2010年7月下旬、パキスタン北部で豪雨による洪水が発生。衛生環境の悪化による感染症が蔓延する可能性があり、北西部は武装勢力の拠点で、救援活動による住民の取り込みを図るなど、復興が長引けば治安の悪化が懸念されるため、パキスタン政府は各国に支援を要請した。
>北部に比べて治安の良い南部で活動したが、根拠法の国際緊急援助隊の派遣に関する法律は武器の携行ができない。第174回国会で自由民主党が武器使用を可能とする改正案を提出したが、議論されなかった。
>北澤防衛大臣と前原誠司外務大臣は、武器使用基準について検討することを表明している。
意地悪じゃないです。こう書いているんです。「軍隊」の援助隊を襲うというのも考えにくいですが、丸腰は如何にも危険ですね。別に南部はそれほど危険じゃなかったんでしょうが、だからと言って、「軍隊」が丸腰で行くのも変な話です。今も改正されていないようですが、これぐらいならことが起こってからの対応でもいいのかもしれませんね。
シメは産経のトランプ記事に戻ります。
>ツイッターには1日に首都ワシントンに戻る予定だとし「多くの課題があるが、素晴らしい1年になるだろう」と訴えた。