久しぶりに旧友からの電話があり、開口一番こう言ったのは「神様は元気?」
だった。友人は一応元気だが10年ほど前にご主人を亡くし、今は娘の家族と
地方に住んでいる。心理学の友人達は夫を「ちょっと神様」とからかったが、今
でもそれを覚えているようだ。最後にこう褒めてくれた「ホントよく頑張って
いて偉いわ、でも自分を大切にして無理しないで」と。
いつも時代の先端を先取りし、経営者としてもかなりの収益も上げた時代も
あったが、何より恵まれていたのは、夫のさりげないサポートで、包容力のある
彼は、私のすることにまったく干渉しなかった。無論私もそれに応えるべく、家庭を
大切にしたのは言うまでもない。そのため、自営業でいつも家にいる夫を、海外へよく
出かけていた時代、また現在も「お付き合い以外の外食はたったの一度もさせたこと
がない」のが、私の自慢かも知れない。
※1日だったので神社にお参り

また、私が絶えず心していたことは、「いつも夫のプライドを満足させる妻でありたい」
ことだった。言葉に出さなくても、彼は私の気持ちをしっかり理解しているから
こそ、私を自由に羽ばたかせてくれたのだと思っている。
そして認知症の現在でも、彼は認識していて、子供のような私がときには言い
たい放題でも、ある程度は黙って笑っている。そんな夫だから、現在まで何の確執
もなく、素直に介護ができるのだと思う。認知症と診断されてから早や9年、時には
どうしようもない気分になることも、正直に言うとある。このままの状態で長生きして
欲しいけれど、少しずつだが確実に体力が落ちてくる夫は、これからどうなるのだろう?と不安になることも時折ある。

いずれにしても・・・現在老夫婦は穏やかに、仲良く毎日を過ごしている。
とにかく私が絶対的に、健康でなければならないのは、一緒に住んでいる息子も
近くに住む娘もまた同じだが、あまり子供達に頼りたくないからだ。
近所に住む未亡人で、難病指定の病気で一人暮らしの同世代の女性も、近くに住む
息子夫婦も滅多に顔を見せない。でも介護保険を使って賢く一人暮らしをしている。
今はそんな時代なのだろう。でも、私は淋しいと思わないのは、自分が元気で割合
自由に行動できるからだ。明日は学会で話をするが、その前に理事会があり、会場は
都内だが遠いので、8時前に家を出なければならない。そんな時は無論夫の食事は二食
準備をする。学会後の懇親会に出席は当然だし、たとえ二次会は出なくても、帰宅
時間は早くても9時過ぎになるだろう。でもそんな知的な知人達との交流、発表する
機会などが、私には最も心にエネルギーがチャージされる。
そんな意味でも、夫に一人で留守番できる精神状態を、いつまでキープして欲しいと
思っている。
※都内でも有名なパワースポットのため、若い人が多く賑やかだった
だった。友人は一応元気だが10年ほど前にご主人を亡くし、今は娘の家族と
地方に住んでいる。心理学の友人達は夫を「ちょっと神様」とからかったが、今
でもそれを覚えているようだ。最後にこう褒めてくれた「ホントよく頑張って
いて偉いわ、でも自分を大切にして無理しないで」と。
いつも時代の先端を先取りし、経営者としてもかなりの収益も上げた時代も
あったが、何より恵まれていたのは、夫のさりげないサポートで、包容力のある
彼は、私のすることにまったく干渉しなかった。無論私もそれに応えるべく、家庭を
大切にしたのは言うまでもない。そのため、自営業でいつも家にいる夫を、海外へよく
出かけていた時代、また現在も「お付き合い以外の外食はたったの一度もさせたこと
がない」のが、私の自慢かも知れない。
※1日だったので神社にお参り

また、私が絶えず心していたことは、「いつも夫のプライドを満足させる妻でありたい」
ことだった。言葉に出さなくても、彼は私の気持ちをしっかり理解しているから
こそ、私を自由に羽ばたかせてくれたのだと思っている。
そして認知症の現在でも、彼は認識していて、子供のような私がときには言い
たい放題でも、ある程度は黙って笑っている。そんな夫だから、現在まで何の確執
もなく、素直に介護ができるのだと思う。認知症と診断されてから早や9年、時には
どうしようもない気分になることも、正直に言うとある。このままの状態で長生きして
欲しいけれど、少しずつだが確実に体力が落ちてくる夫は、これからどうなるのだろう?と不安になることも時折ある。

いずれにしても・・・現在老夫婦は穏やかに、仲良く毎日を過ごしている。
とにかく私が絶対的に、健康でなければならないのは、一緒に住んでいる息子も
近くに住む娘もまた同じだが、あまり子供達に頼りたくないからだ。
近所に住む未亡人で、難病指定の病気で一人暮らしの同世代の女性も、近くに住む
息子夫婦も滅多に顔を見せない。でも介護保険を使って賢く一人暮らしをしている。
今はそんな時代なのだろう。でも、私は淋しいと思わないのは、自分が元気で割合
自由に行動できるからだ。明日は学会で話をするが、その前に理事会があり、会場は
都内だが遠いので、8時前に家を出なければならない。そんな時は無論夫の食事は二食
準備をする。学会後の懇親会に出席は当然だし、たとえ二次会は出なくても、帰宅
時間は早くても9時過ぎになるだろう。でもそんな知的な知人達との交流、発表する
機会などが、私には最も心にエネルギーがチャージされる。
そんな意味でも、夫に一人で留守番できる精神状態を、いつまでキープして欲しいと
思っている。
※都内でも有名なパワースポットのため、若い人が多く賑やかだった

