ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

穏やかな朝

2018-06-09 06:15:44 | エッセー
 昨日は夫をデイホームに送り出し家事をしようとしたら、何となく後頭部が
フラッとした。ここ二年来めまいは全くなかったのに・・・
 リビングにある夫の介護ベッドに横になったら、意外と気持ちが良いし、寝た
ままで狭いけれど空が見える。子供の頃から空が大好きな私は、我が家から見える空を
しばらく見ていた。雲が少しだけある私が最も好きな空で、風で雲が動いていたり
形が変わるのがとても面白い。幼いころから飽きずにじっと見ていた空だった。
 しばらく見ていたら、いつの間にか眠ってしまったようだ。
こんな時間にうたたねなんて、この年齢だからこそ味わえる、ささやかな幸せを感じた。

 そして今朝、目覚めたらスズメの鳴き声がするので、急いでベランダに出ても
その姿は見えない。空に向かってシャボン玉をしたら、夫がそれを見ていて「今日は
少し東の風だね。時々大きいのが出きるんだね」と言ったが、シャボン玉に興味を
持ったようだ。「風向きが分かるし、奇麗だし、とても面白いので飽きないの!」と
言ったら素直にうなづいた。時間は五時、老夫婦で早朝からシャボン玉を見て、穏やかで
健康なひと時を感じる・・・、これもまた人生の1ページかも知れない。
コメント
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