ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

認知症10年目の定期診察(再投稿)

2025-01-25 01:34:08 | エッセー
 色々なことがありとても辛くなり夜中に目覚め、昔のブログを読んでいたがこんな記事があり「あの頃は幸せだったな」と、思わず涙が溢れた。
 たとえ寝たきりでも、いつも傍にいて欲しい夫だったのに・・・
一人暮らしは大分慣れたが、淋しさは何かにつけまだ私を襲ってくる。
男女の平均寿命の差、大体男性が年上だから、圧倒的に女性は未亡人になる。
「淋しいのは私だけではなく、みんな経験しているのだ」といくら自分に言い聞かせても、この気持ちは未だに変わらない。夫を長年介護し見送った二人から「淋しさよりほっとした。あなたのような人に会ったことない」と、ハッキリ言われたけれど・・・その日がまざまざとありありとイメージできもう
一度投稿しました。※夫が取材された記事

 お天気も良く気持ちの良い日、認知症になってから3か月に一度通院して
いる「都立松沢病院」へ、定期的な診察を受けるため行った。
 コロナウイルスの影響のため、何時も混雑している院内は閑散としていた。
夫の様子が変だと感じたことが2度あり、もしかしたら認知症ではないかと思い10年前の3月に診察を受けた。幸いなことにその日にすぐMRI検査を
受けられ「アルツハイマー型認知症の初期」と診断された。
 それ以来、3か月に一度定期的に通院している。お世話になっているN先生は認知症の専門医で、その道では有名な方らしい。
 10年間もお世話になっているためか、先生にお会いしてお話すると、私の
精神状態も安定するからとても不思議だ。
※ハワイでの金婚式 夫72歳

 診察は約30分間で、夫は先生にその3カ月間の出来事や、現在の状態を聞かれるが、記憶がほとんどできないので、答えられず私が答えることが多い。
 先日夫の状態は相当悪くとても危ないと感じ、長年お世話になっている
大学病院へ行った。「命が目減りしています。できるだけ早くお願いします」と私は先生に一所懸命訴えた。何度も入院しカテーテル手術を受けているし、検査の結果も手術に耐えられると判断なさったのだろう。
 すると先生はすぐに連絡して下さり「今日でも良いですか」と言われ、即
入院してカテーテル手術を受け、また命が繋がったのだ。
 それを先生にご報告したら「良く分かりましたね。普通の人はなかなか分かりませんよ。奥さんは相当カンが良いですね」とお褒め頂いたが、また、夫の現在を「もしかしたら奇跡に近いかも」と言って下さった。

 松沢病院は広大な敷地の中にあり、大きい樹木も沢山あり、00記念樹
の満開の桜が美しかった。帰りは「10年目の記念写真を撮りましょう」と桜の前のベンチで夫を撮ったが、夫は何だかと楽しいひと時だった。

今感じているのは早く月日が流れて「時くすり」が効いて欲しいことです。
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