ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

輝いて生きるために老化と賢く付き合う (終り)

2020-10-26 06:33:25 | エッセー

 投稿した原稿は毎回保存しているはずだが何故か見つからず、多分これが20回目

だと思う、あまりだらだら書いてもと、初めから20回で終わる予定だった。

私は身体面、精神面など雑学的だが、かなり知識はあると思うので、自分が

叩き台の研究は実に楽しく面白い。何故ならその結果はすぐに自分で実感できる

からだ。決して長生きしたい訳ではないが「認知症の夫を男性の平均寿命より長生き

させたい」と自分にかせをかけたが、これは至難のわざで、さまざまな経験がある

私だからからこそできると自負している。北海道3日間の旅行は、片時も目を離さず

夫の状態を細心に注意するので、神経的には大変疲れるが、今回は娘が同道したので

随分助かった。知人の一人はこの時期にと批判的だったが・・・

 無論夫の健康管理は大変だが、色々な面から総合してやはり「人生で最も重要なのは

食生活」だと思っている。食べることは人間の第一欲求だが、最近夫に「何が一番

楽しいの?」と聞いてみたら「食べること」と即答えた。

 誰でも感じることだが、美味しいものを食べているときは幸せで、その時間が沢山

あるほど、幸福感が高まり精神状態が安定するのだと思う。

 私は上手ではないが料理好きなので、ときどき「美味しい」という夫は、かなり満足

した精神状態のはずで、それらは認知症の進行をかなり抑制しているはずだ。

 度々お話するが80代の老夫婦が長年予防注射をしないで風邪を全くひかないのが

何よりその証明だと思っている。食生活は健康、見た目の若さ、精神安定には絶対に

欠かせない基本であることは間違いない事実だ。また食品だけで補えないものは必要

だと思えるサプリメントで補給している。

 私が工夫している方法は、次から次へと新しいものを発見でき、限りなく沢山あり

とにかく自分自身が実験材料だから、それがまたとても楽しくやり甲斐がある。

 できたら機会があったら、具体的なノウハウを、本で表したいと思っているが、この

時代では無理かもしれない。でも、人生100歳時代だから、その可能性もあるかもと

脳天気なので希望的観測をしている。いずれにしても、夫も私も何を食べても美味しく

体の痛みもなく、いつも明るい気分をキープでき、仲良く暮らせるのは大変感謝している。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「世界心理治療学会」で発表した小池能里子のアドバイス (再)

2020-10-26 06:33:25 | エッセー

★笑うことは素晴らしい

「笑う門には福来る」と言う諺は、誰でも知っていますが、いつもニコニコしている人は好感度も

高く、誰からも好かれることでしょう。実はこんな実話もあるのでご紹介しましょう。

 世界的に有名なジャーナリスト「ノーマン・カズンズ氏」は、アメリカジャーナリズム界の重鎮

でした。1949年、広島を訪問、原子爆弾投下の惨状を視察し、広島戦災児育成所の原爆孤児たちに

強い衝撃を受け、ルポルタージュ「4年後のヒロシマ」を発表しました。

その後、原爆によってケロイドを負った「原爆乙女」25名を、ニューヨーク市のマウントサイナイ

病院で、皮膚移植の治療を受けるなどして、被爆者救済運動を展開し、日本でも大変有名になった

方です。このような功績から、広島市の名誉市民となり、広島の平和公園に記念碑が建っています。

 その後カズンズ氏は、難病の膠原病を発病しましたが、いくら治療を受けても良くならず、医師

からは回復は絶望的だと言われたのです。この時から独自の闘病生活を始めました。

 それまで何事も医師任せであった治療を改め、自分の持つすべての力を使って治療しようと決心し

「ハンス・セリエの唱えたストレス学説」を思い出しました。

それらの欲求不満や、抑圧した感情、怒りなどのストレスは、副腎機能を低下させるが

これに対し、カズンズ氏は、笑いや肯定的な思考、生への意欲を持つことがストレスを取り払い

病と闘う意欲に役立つと考えのです。

    

そのため医学的な治療をしてもなかなか治らなかったことに気づき、友人の医師と相談し、大量の

ビタミンCを摂取すると同時に、「ドッキリカメラ」や「面白い映画」など見続け、毎日笑い転げ

ると言うユニークな治療法を行いました。すると痛みもだんだん少なくなり、その結果として完全

な健康体になる奇跡が起きたのです。それから、75歳で亡くなるまで、以前にもまして活躍を

なさったのは大変有名な話です。カズンズ氏は、その著書の中で「寝たきり病人にとって笑うことは

体内の運動、一種の内臓ジョキングをさせることだけではなく、ほかのあらゆる積極的な情緒まで

作用する働きがあると述べています。その後アメリカの大学で、自分で実践した「笑い療法」を指導

しました。また、日本にも昔から笑い学会があり、私も以前入っていて、研究発表もしたことも

ありました。笑いの効果は、計り知れないほど沢山あるのですが、それについてご紹介いたしましょう。

1 心身をくつろがせる。

2 消化活動がよくなる。               

3 体の抗体能力を高めるため、病気にかかりにくくなる。

4 ガンの敵ナチュラルキラー細胞を活性化させる。

5 リューマチなどの痛みを和らげる・

6 気分が明るくなり、イヤなストレスを感じにくくなる。

7 元気や、活力や、ヤルキが出る。

8 体が柔らかくなる。

9 お腹全体が動くので、内臓が活性化する。

10 気持ちが若返り、老化予防になる。

11 自然に腹式呼吸になるので、気分が安定する。

12 心身とも若返る。

笑うことは大脳生理学的、精神免疫学的にもこんなに効果があることが実証されているのです。

笑顔になると、大脳に「今日は調子が良く元気だよ」と言う情報が伝えられ、大脳は全身に良い

指令を送ると、私は大昔学習しました。ですから、私は毎日できるだけ沢山笑うことにしていま

すが、私達夫婦は二人共明るいためか、日常的にも絶えず笑っています。

 それらも認知症の夫にとっても、その精神的な効果があり、未だにほとんど自立した

「認知症優等生」だとなのでしょう。さあ!あなたも今日から、意識をしてできるだけ笑いま

しょう!その方が、ずーっとズーット幸せなことは確かですから・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする