ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

年頭に思ったこと

2021-01-05 08:57:03 | エッセー

 どう考えても私が人一倍脆弱な神経の私が、これほど生きているなんて・・・

想像もできなかったが、今や女性の平均寿命は87歳。それにはまだ少しあるし、楽しく

ない毎日なんて、私の価値観に反する。いろいろな病気を併せ持つ夫を、「男性の平均寿命

より10年間以上長生きして欲しい」なーんて、大変な趣味を持ってしまった。

彼を幸せな状態で送るまでは、私も絶対死なないことに決めた。

 結婚してから大家族の葛藤と、その視線を気にしつつ、いろいろな事を始めた私。

子育てをしながら、ソシアルダンス教師として社会に出てから、かなり自由になった。

「自分自身だけのためならいつ死んでも良い」と感じた38歳、私は今もそのノリ

で生きている。周囲と順応しながら、自分のやりたいことはほぼ実現できた、それは

男性的で寛容だった夫のお陰だと思うし、友人達は彼を「ちょっと神様」と言った。

 そのため今でも大切にできるのは、妻としてとても幸せだと思っている。

 デイホームは今日から始めるが、本当に有難いことだ、いろいろと工夫し、対応して

下さるお陰で、夫は未だに「認知症優等生」でいられると、私は大変感謝している。

 まして世田谷区は昨年10月全国に先駆けて「認知症と共に生きる希望条例」ができ

たほど福祉が充実している。ある意味すぐ忘れる夫は羨ましい、とホンネで思う事も

あるが。そう長くない人生の私達、誰にも迷惑をかけない程度に、おしゃれで、カッコよく

楽しく生きたい。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする