
昨日の定期演奏会の様子です。

客席を5列外し、ピットの位置にオケを配置しました。
マエストロもマスク着用です。
観客席の出入り口は目立たないようにほぼすべての扉を半開にして
換気に最大の注意を払いました。

第一部はモーツァルトオペラの珠玉のアリアの数々。
歌劇「皇帝ティートの慈悲」より、セストのアリア
「行きます、でも愛するお人よ」、
メゾソプラノ・中島郁子(なかじま・いくこ)さんは素敵な男装で歌ってくださいました。
「皇帝ティートの慈悲」は魔笛と同じく、モーツァルト最後の年 1791年の作品で、
皇帝ティートの友人の娘ヴィッテリアを愛しているセストが、その思いを歌い上げます。
クラリネットのオブリガートを伴って歌われ、このオペラで最も有名なアリアの一つです。

ここからは、歌劇「魔笛」から4曲。
「魔笛」は、モーツァルトが生涯の最後に完成させたオペラです。
物語が分りやすい「お伽噺」になっていることもあり、人気が高いオペラです。
最初にパパゲーノのアリア「私は鳥刺し」
ソリストは、バリトン・萩原 潤(はぎわら・じゅん)さん。
パパゲーノの陽気さを率直に表した、楽しいアリアです。

次にタミーノのアリア「何と美しい絵姿」
ソリストは、テノール・鈴木准(すずき・じゅん)さん
第1幕序盤で、夜の女王の娘「パミーナ」の肖像画を見たタミーノは、
彼女に一目惚れ。その美しさに惹かれた恋心を歌います。

そして最後は夜の女王のアリア「ああ、恐れなくてもよいのです、わが子よ!」
ソプラノ・光岡暁恵(みつおか・あきえ)さんです
第1幕、夜の女王がタミーノに向かい、娘を奪われた母の嘆きを訴え、
もし救出に成功したら 娘はタミーノのもの、と約束します。
娘を奪われた母親の痛切な悲しみを、
動きの激しい高音のテクニック(コロラトゥーラ)を駆使して歌われる
全曲中でも屈指の名アリアです。
本当に素晴らしい第一部の演奏でした~歌手の皆様、ありがとうございました