【りんごと星座】
木村さんの「りんご」と土の話をきっかけに、
オウムのアレックスや「まなざしの束」、
膨大な量の観察学習、鉢植えの自信と、
最近ようやく、自分がわかりたかったことのイメージが、
ことばにできるようになりました。
そして、土のイメージで子ども時代のことを書きながら、
その一方で「私たちは星座なのだ」ということばを
思い出しています。
「誰ひとり中心ではないあの美しいかたち」
「どの星とも違う、ただ一つの星」
谷川俊太郎さんの詩です。
☆ ☆ ☆ ☆
私の星座
星のように投げ上げられた
空に
ある日
それが私の誕生の日
そこにはもう他の星たちがいた
母の星
父の星
姉の星
祖父の星……
育つにつれて星の数は増えていった
好きな友だちの星
苦手な友だちの星
恋人の星
ライバルの星
誰にも言えない星……
やがて気づいた
私たちは星座なのだと
私はその中のただ一つの星
どの星とも違う
どんなに近づいても星と星の間には
遠さがある
でも星座は決して消え去ることがない
目に見えない心の線にむすばれて
私が死んでも誰かがきっと覚えていてくれる
星と星とをつなぐゆるやかなかたち
誰ひとり中心ではないあの美しいかたち
【シャガールと木の葉】2005より
☆ ☆ ☆ ☆
そう、私たちは
「生まれくるすべて子どもたちといっしょの星座をつくりたい」
と願っているのでした。
生まれくるすべての子どもたちが、
同じ大地に根を張りめぐらせあい、
枝葉をからませ、咲き乱れる花をみたい。
その子どもたちのつながりあう宇宙いっぱいに
広がる星座を、いつか眺めてみたい。
大地に根をはる子どもたちの星座。
大地と宇宙。
根と星
正反対のように見えるけれど、
どちらも、私たちが目で見ることのできないところでの、
大切なことを教えてくれる。
「大切なものは目ではみえないんだ。
こころでみないとね」
☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆
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