先日の日曜、夫婦で映画を観て来ました。
「そして父になる」
申し分のない学歴や仕事、良き家庭を、自分の力で勝ち取ってきた良多(福山雅治)。順風満帆な人生を歩んできたが、ある日、6年間大切に育ててきた息子が病院内で他人の子どもと取り違えられていたことが判明する。血縁か、これまで過ごしてきた時間かという葛藤の中で、それぞれの家族が苦悩し……。
どうしても自分に置き換えて考えてしまう。
そんなことはないけれど、もし現実にそんなことが起こったら、自分達ならどうするだろう。
生まれてすぐの赤ちゃんはみんなよく似た顔をしていて、入れかわったとしても私は気がつく事が出来るだろうか・・・。
大切なのはDNA(血)なのか、それとも一緒に過ごした時間なのか・・・。
親は子どもと共に成長することで、、少しずつ親になっていくのだと思う。
子どもと長い時間を共有する母親は、いつのまにか、まるで自分の一部のように無条件に愛情を注いでしまう。
だからこそ、たとえ血がつながっていないとわかっても、それまでの時間をなかったことには出来ない。
母の愛は海よりも深く広い。
映画を観る前、実は先に本を買っていて、少し読み始めていました。
でも、楽しみはとっておこうと途中で本はお休みさせて、先に映画を観ました。
映画は時間が限られているので、すべてを語り尽くせませんが、後で本を読むと、隙間に水が流れ込むように、いろいろな思いや優しさ、そして切なさが、心にしみてきます。
映画の結末もそれが結果ではなく、これからが始まりなのです。
色々な思いが交差する、考えさせられる作品でした。
きっと答えはないのだと思います。
いつか子ども達が自分で見つけるまで。
一番大切なのは、子どもが愛されているという実感を感じられること。
どんなに親が子どもを愛していても、子どもがそれを感じていなければ、ないのと同じです。
「だいすきだよ。」
そう子ども達に伝えたくなりました。
とても考えさせられる深い作品でした。