お友達のブログで紹介されていた「ちいさなちいさな王様」
本のあちこちには素敵なミヒャエル・ゾーヴァの挿絵が散りばめられ、文章の中には、はっとされられることも・・・。
成長とともに身体が縮み、記憶も失っていく王様の世界。
それとは逆に、人間の世界では歳をとる毎に身体は大きくなり、知識も得て賢くなっていきます。
それを聴いた王様はこう言います。
「おれはな、おまえたちが、どんどん大きくなっていくっていう話は、やっぱり本当はちがうのではないかと思う。おそらく、単にそう見えるだけなのではないか、とな」
「おまえたちは、はじめにすべての可能性を与えられているのに、毎日、それが少しずつ奪われて縮んでいくのだ。それに、幼いうちは、おまえたちは、知っていることが少ないかわりに、想像の世界がやたら大きいのではなかったかね?」
ふっと立ち止まって、空や星をのんびり眺めたくなるようなそんな気分。
この本はすぐに購入して読んだのですが、今、身近に赤ちゃんがいると、改めて王様の言葉が響きます。
生まれたばかりの赤ちゃんですが、ちゃんと耳も聴こえていて、目も見えていて・・・。
本当はみんなわかっているのではないかしら・・・と思うのです。
大人の話していることもちゃんとわかっているのだけれど、話せないだけで・・・。
以前、何かの本で読んだことがあるのですが、生まれた時はどこの国の言葉も話せる可能性はあるのだけれど、自分に必要がない国の言葉は自然と忘れていくと・・・。
先日フランス人の方がいらして、赤ちゃんを抱っこして、フランス語で話しかけてくれていました。
その時もじっと顔を見ながら、それを聞いて、笑って、まるで言葉がわかるような感じで・・・。
赤ちゃんって、想像以上にいろんなことをわかっているのでは・・・なんて思いました。
生まれた頃の記憶は、話しかけの頃に話してくれたりするものなので、もう少し大きくなったら聞いてみようかな・・・と思います。
うちの子ども達は、結構小さな頃の記憶があって、娘は1歳までの記憶もあります。
末っ子は今でこそ忘れてしまったようですが、幼い頃、生まれた時のことを話してくれました。
「暗いし、僕は早く外に出たかったのに、まだって言われて、ずっと待ってたんだよ。」
「もういいよ。」って言ったから、出てきたんだよ。
「待ちくたびれたよ。」
ちょうど、娘の幼稚園と長男の保育所の運動会が2日連続であって、子ども達はお母さんが必ず来てくれなきゃ嫌だというし、これが済むまでは・・・とお腹に「もう少し待ってね」とお願いしていました。
そして運動会が終わった後「もういいよ」と言って、その晩陣痛が始まり、出産しました。
息子の言うとおりなんです。
だからちゃんと聞いてくれていたんだなぁ・・・と思っています。
最近の来瞳(くるみ)ちゃんです。
私は「ちゃーちゃん」。
いっちゃんさんは「おじいちゃん」の「おじ」をとって「いーちゃん」と呼んでもらうみたいです。
しっかり育ジイしていますよ。
(育ジイと呼ぶと怒ります。)
実は産院でも陣痛で分娩室にいる時、いっちゃんさんが病院に到着したのですが、看護婦さんに旦那さんと勘違いされて、「旦那さんが到着しましたよ」と言われました。
振り返った私達に満面の笑みのいっちゃんさん。
「あっ、旦那さんじゃなくて、おじいちゃんです。」
訂正したのは言うまでもありません(笑)
孫娘の誕生に、たくさんのメールやお電話、お手紙など本当にありがとうございました。
なかなかお返事も出来なくて、本当に申し訳ありません。
随分日が経ったような気もするのですが、今でちょうど1週間です。
水曜日(16日)に退院を済ませ、翌日産婆さんに授乳マッサージに来ていただきました。
娘が出産した病院は、自然分娩を勧めていて、出産すぐに初乳を飲ませてくれます。
助産婦さんや先生も「母乳で大丈夫ですよ。」と言ってくださって、入院中も母乳で頑張ってきました。
でも、詰まっている乳腺もあるので、それを開いていただくことにしました。
来ていただいた産婆さんはなんと90歳。その道のプロです。
話してくださるお話もためになることばかりで、初心者ママの娘は凄くファンになってしまったようです。
見た目も全然90歳には見えません。とにかく若い。
「赤ちゃんからパワーを貰っているんですよ。」と笑っていました。
私も子ども達は3人とも母乳で育てましたが、「足りているのかしら?」と不安になるものです。
でも、出来る事なら母乳で頑張って欲しいと思っています。
添い寝しながらあげる事も出来るし、慣れればとてもいいものです。
くるみちゃんも最近は満足そうです。
出産の時、分娩室で先生が処置をしながら話してくれたこと。
それがとても心に残っています。
自分の子どもは誰よりも可愛いのだから、他の人と比べる必要はないんですよ。
大人が泣くのと赤ちゃんが泣くのは違います。赤ちゃんは泣くことでお話しているんですよ。
だから、ちゃんと耳を傾けてあげてくださいね。
おっぱいを飲んでくれたら「ありがとう」
うんちやおしっこをしてくれたら、「御苦労さん」
そう言ってあげてくださいね。
本当にそうだと思います。
今は毎日そう感じながら、赤ちゃんと向き合っています。
くるみちゃん宛てに初めてのお届けものが届きました。
GooWooDの藤原さんからお手製の木製おもちゃです。
こんな風に・・・。
輪投げにもなります。
猫ちゃんが可愛いでしょ。
色も塗って、猫ちゃんも描いてくれました。
台の下の木も猫型でした。
くるみちゃんの誕生を待って作ってくれたようです。
本当にありがとう。
はじめまして
1月12日に生まれました。
たくさんの愛情にくるまれて育って欲しい。
また、いっぱいの愛情でみんなをくるんであげられる人にもなって欲しい。
くるみの木は、凄く大きく育ち、外からの衝撃にも強い。
そんな木のように、どんなことにも負けず立ち向かって行ける強い心を持って、丈夫に健康に育って欲しい。
(ミスチルの「くるみ」もお気に入りですし・・・)
そんな想いを込めてパパがつけてくれました。
お腹でいる時からずっと名前で呼んでいたので、自分の名前は知っていたかもしれません。
お腹の中で42週以上いたので、生まれた時からお顔はしっかりでした。
髪の毛もふさふさで、お目々も二重でパッチリです。
孫は可愛いわよ~と皆に言われていましたが、確かにとっても可愛いです(笑)
やっと会えた・・・そんな感じですが、本当に待ち遠しい日々でした。
11日に42週をむかえて入院したのですが、陣痛促進剤を点滴して13分で、赤ちゃんが苦しくなり、促進剤を止めて、逆にハリを抑える処置をしました。そのため、娘も呼吸が苦しくなり、動悸が激しくなり、しばらくの間は様子をみることに・・・。
しばらくして落ち着きましたが、あのままだと緊急オペで帝王切開になるところだったそうです。
その後、弱いですが娘自身の陣痛が来始めたので、様子を見て、時間をあけてからもう一度促進剤の点滴を少し始めました。
1日目は強い陣痛の波が来ながらも胎児がまだ下がって来ていないため、夜は一度中断し、土曜の朝からまた始めました。
痛みは昨日以上でしたが、とにかく胎児が下がって来なくて、自然に降りてきて、破水するのを待ちました。
自分も確かに出産を経験しているのですが、娘になると客観的に見ているせいか、ずっと痛みに耐える姿があまりにも辛そうで、代われるものならかわりに生んであげたいと思った程です。
腰を撫ぜてあげても痛みがなくなるわけではないのだけれど、気休めでもそんなことしか出来なくて・・・。
夜遅くまでかかるかも・・・といわれていたのですが、助産婦さんの指導やマッサージ、的確な処置などが本当に手際が良くて、18時52分に生まれました。
(気持ちの良いくらいのてきぱきさでした)
助産婦さんは日勤の方、夜勤の人とたくさんおられるのですが、どの人も本当に良い人ばかりでした。
経験豊富で、話しやすくて、的確で・・・。
本当にありがとうございました。
分娩にも娘の旦那様と二人立ち会ったのですが、感動的でした。
結婚式と同じくらい感動したかな・・・。
赤ちゃんが生まれるのって、やっぱり凄いことです。
おぎゃ~って泣いた瞬間や生まれてすぐママの胸の上にのせてくれるのですが、それも感動的でした。
(分娩室にて)
多分、自分の時よりもいろいろな意味で想いが募りました。
赤ちゃんに巡り合わせてくれたこと・・・
娘夫婦に感謝です。
本当にありがとう。
そして、御苦労さま。
出産を済ませた夜、娘からメールを貰いました。
長い長いメールだったけれど、その中で
お母さん、私をあんなに苦労して、この世界に産んでくれてありがとう。
そのおかげで、私はけーちゃんと結婚して、今日はくるみちゃんを産むことが出来ました。
お母さんがいつも私にしてくれているように、私も毎日たくさんの愛情をそそいで育てていくね。
ありがとう。
とても嬉しいメールでした。
私たちもいっぱい幸せをもらっています。
私たちに幸せを届けてくれてありがとう。
私たちの娘に生まれてくれて、本当にありがとう。