一番最初に私が弾いたブラームスの曲は
「ピアノのための練習曲」です。
その中で、まず手がけたのが「40b」です。
練習時間があまりない場合の
効率良い指練習のためにと、
先生からコピーをいただきました。
「40b」は、同じパターンの連続です。
まずは長調で、その次の小節では、
同じ音から始まる短調になり、
その後、小節最初の音が半音ずつ上がっていきます。
そして、小節の最初がドのところで終止形となります。
指を維持するのが、とても大変です。
そこが、良い練習になるわけですが。
この曲集には51の練習曲が収められており、
かなり難しい曲も多いと思います。
ショパンやリストのエチュードとは異なり
演奏会用の曲ではなく、
ピアノ曲を弾くための純粋な練習曲です。
この曲集すべてをこなすことができれば、
ブラームスのピアノ作品も
かなり弾けるようになるかもしれません。
でも一般的には、
あえて取り組む必要のない曲集だと思います。