アンダンテ ~私の歩幅で~

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難しい音楽用語 (2)

2007年02月20日 | 音楽用語
専門用語は難しい。。
音楽用語についても、同じことが言えると思います。

私が今よりも音楽用語を知らなかった頃は、
本当に勘違いだらけでした。。σ(^◇^;;


たとえば、ワルツ

ワルツすべてが、踊るための音楽だと思っていました。。σ(^◇^;;

ワルツというと、ヨハン・シュトラウス2世(=ワルツ王)のワルツ
を思い浮かべる方も少なくないと思います。

お正月恒例の「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート」で、
ヨハン・シュトラウスのワルツが定番のように演奏されることは、
よく知られていますよね。

ヨハン・シュトラウス2世のワルツは、
時代の流れと一致したこともあり、
19世紀のヨーロッパで大流行でした。
この頃は、舞踏を伴う実用的な音楽でした。

ヨハン・シュトラウス2世のワルツは、
多くの作曲家に大きな影響を与えたようです。

ブラームスがサインを求められたとき、ブラームスは・・
「美しき青きドナウ」の数小節を書き、その横に、
  ブラームスの作品でなくて残念
と書き添えたというエピソードがあります。

また、ワーグナーがシュトラウスのワルツを指揮して・・
  自分にこのような軽い音楽を書けないのが残念だ
と語ったともいわれています。

用語辞典を見ると、ワルツとは・・
レントラーから発展した3拍子の舞曲
と書かれています。

また、ウェーバーの「舞踏への勧誘」が、
最初のワルツと認識されているようです。

その後、ワルツは、ショパンなどにより、
芸術音楽に引き上げられていきました。

ショパンのワルツは、音楽そのものを楽しむ作品でしょう。
1曲1曲が独立しており、個々に楽しむことができます。

ブラームスのワルツ集も、音楽を楽しむ作品だと思います。
中には、一般的なワルツのイメージとは一致しない曲もあります。

でも、たとえ音楽のワルツであっても、
ワルツ感を失わないように演奏するのが理想のようですね。

ワルツという名称の起源は、以下の2つの説があるようです。
  ① ドイツ語の Walzen (転がる、回転する)
  ② フランス語の Volta (今から400年ほど前の
                    軽快で活発な踊り)
どちらも語源はラテン語の volvo(転がす)です。

カルミア

2007年02月20日 | 誕生花
   

<2月20日の誕生花>
  カルミア
   ・躑躅(つつじ)科
   ・学名 : Kalmia latifolia
         Kalmia = カルミア属
         latifolia = 幅広の葉をもつ
   ・原産地 : 北アメリカ
   ・別名 : 亜米利加石楠花(アメリカシャクナゲ)、
        花笠石楠花(ハナガサシャクナゲ)、
        スプーンの木
   ・英名 : Kalmia, Calico bush

<花言葉>
  大志をいだく、野心、野望、優美な女性

今日の誕生花、カルミアの
花色は、淡紅、桃、白です。

開花時期は、5月頃~6月頃。

「Kalmia(カルミア)」は、
18世紀のスウェーデンの植物学者である
ピーター・カルム(Kalm)さんの名前にちなんでいます。
このカルムさん。
植物分類学の祖といわれるリンネの高弟なのです。

アメリカの先住民族が、
この木の根からスプーンを作ることから、
「スプーンの木」とも呼ばれるのですね。

つぼみは、星形の口金で絞り出したクリームのような
形をしています。
金平糖(こんぺいとう)と形容されることも多いです。
口当たりの軽い砂糖菓子かメレンゲのイメージかも。。

花が開くと、日傘を内側から見たような感じに似ています。
盛りの頃は、たくさんの花が密集して咲くので、
とても華やかになりますね。

園芸品種のひとつオストボレッドは、
つぼみが濃紅色で、花が淡桃色という
やや存在感のある色をしていることもあり、
一番人気のようです。

初夏の候、甘美な彩りを演出してくれる花、
カルミア。