アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

グールド理想のピアノ

2008年05月26日 | ピアノ全般
1932年9月25日、カナダのトロントで生まれた
グレン・グールド。

グールドは作曲家グリーグの遠縁にあたる、
というのが、もっぱらのウワサ?

ピアノと、オルガンと、作曲を学んだグールドの、
演奏家としてのデビューはオルガンで、1945年のこと。
翌1946年、ピアニストとして正式にデビュー。

1956年に、初めて発売されたアルバムが、
バッハの「ゴルトベルク変奏曲」。
(英語読みでは「ゴールドベルグ」)

グールドといえば、そのテクニックもさることながら、
楽器へのこだわりも、徹底していたようです。

「ハープシコードに限りなく近い」ピアノが、
グールド好みであったと伝えられています。

  ・表面をざらざらにした鍵盤。
  ・沈みが浅いキー。
  ・ハンマー位置と打弦の調整、等々。

これらは、バッハのノンレガートを実現するため、とも。

お気に入りのスタインウェイを大改造したピアノが、
グールドと演奏活動を共にしていたようですね。

ただ、メーカー側は、グールド仕様のピアノが、
標準的なピアノとは全く違うものであることを
大きくアピールしていたようです。

また、最後の2年間は、ヤマハのFCーIIモデルが、
グールドのパートナーだったとか。

この天才肌の芸術家が、50歳の誕生日を迎えて間もない
1982年10月4日。
その両の手は、二度と鍵盤に触れることがなくなりました。

余談ですが・・・

グールドは、ピアニストのマルタ・アルゲリッチの
ファンだったとも伝えられています。

アルゲリッチ女史は、今も世界の第一線で活躍中なので、
グールドとは違う世代のように思いたくなりますが、
1941年6月5日生まれなので、9歳年下なだけ。

もしも、グールドが生きていたならば。
楽器もテクニックも、グールド自身が納得できるピアノを、
今、弾いていたかもしれませんね。

鼻歌まじりで……。

バレンシアオレンジ

2008年05月25日 | 誕生果
スーパーで、お買い物をしていると・・・。

車椅子の女性が、商品の陳列棚に手を伸ばそうとして、
「あぁ・・」と声を出し、手を元に戻しました。

目的の商品に手が届かないのかと思った私は、
「よろしければ、お取りしましょうか?」
と声をかけたところ、その女性は笑い出しました。

「欲しかったのがなくて、ガッカリしちゃったの~」
そう言って、また笑い出しました。

思わず声が出てしまったことに、笑いが止まらない様子。

「それは、ガッカリしますよ~♪」と私。
思わず顔を見合わせて、今度は二人で笑い出しました。

スーパーには、小さなドラマが、たくさんあります。


■5月25日の誕生果

   バレンシアオレンジ (Valencia)
     燃える思い

 ・英名 : Valencia, Valencia Late, Hart Late
 ・和名 : バレンシアオレンジ
 ・分類 : ミカン科
 ・原産地 : アゾレス諸島(大西洋の中央に位置する群島)


バレンシアオレンジ。
世界で一番生産量の多いオレンジ。

生産量が多いのは、生食もですが、
ジュースの需要が、とても多いため。

いろいろな気候風土に適応できるため、
世界中で栽培されているようです。

ただし、成熟に要する熱要求量は多いため、
日本では、経済的な理由で栽培が困難なようです。
和歌山県の一部で、わずかに栽培されている程度らしい。

18世紀後半。
ヨーロッパから新大陸アメリカへと、
多くの人々が移り住んでいた頃。

地中海品種のオレンジ群も、
移民と一緒に新大陸へ。

カリフォルニアとフロリダに導入されたものの中から、
突然変異により、バレンシアが生まれたのだそうです。

バレンシアオレンジは、アメリカ生まれなのですね。
では、なぜ、ネーミングが「バレンシア」?

名付け親は、スペインから移民してきた農業者らしい。

アメリカ生まれの美しいオレンジを、見れば見るほど、
自分の故郷スペインを、オレンジの故郷のバレンシアを、
懐かしく思っていたのだそうです。

その望郷の念から、バレンシアオレンジと、
名付けたらしい。

新大陸は、オレンジにとっても、
またとない新天地だったのでしょうね。


  参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典


    
■5月25日の誕生色 : ネイプルズイエロー
■5月25日の誕生花 : パンジー、他

テンプレートの編集 (73)

2008年05月25日 | テンプレート
 
日ごとに、緑が濃さを増していく、今の時期。
動物も植物も、ぐんぐん成長しています。

空気もさわやかで、過ごしやすいですね。

沖縄は、すでに梅雨入りしています。
6月中には、他の地域も
順番に梅雨入りしていくのですね。

梅雨に入る前に、今の季節を、
もっと楽しんでおきたい♪

ということで、テンプレートも、
梅雨モードの前に、もうひとつ。

こちらのエリアでは、
今、サツキがとても綺麗です。

こちらのブログでは、
同じツツジ科の カルミア にしてみました。

背景には、木々を。

フィトンチッドを、お届けします~。
(ほんの気持ちだけですが。。)


6月2日~6月6日



キャロブ

2008年05月24日 | 誕生果
別記事のコメントで、
「わんちゃんの落とし物」を話題にしていたからかしら。

きょうは、とっても、ラッキーなんです。
ベランダに、鳥さんからのプレゼントが、どっさり~~!

遊びに来てくれるのは嬉しいけれど、
お土産は、フクザツだわ…。

でもでも、おかげさまで、
ずっと目を瞑っていた、わが家のベランダが、
すっかりキレイになりました♪


■5月24日の誕生果

   キャロブ または カロブ (carob)
     献身的な愛、歓喜

 ・英名 : carob
 ・和名 : キャロブ、カロブ
 ・分類 : マメ科
 ・原産地 : 地中海東部沿岸


キャロブ。
イナゴマメの木の果実。

日本では、サヤの中の部分を、乾燥させ、煎った、
キャロブパウダーの形で出回っているようです。

風味は、ココアによく似ています。
ほんのり甘い。

そのため、チョコレートの代用品としても
多く利用されているらしい。

テオプロミン(興奮剤)を含まないので、
小さな子どもや、アレルギーのある人も安心とか。

チョコレートよりも栄養価は高く、カロリーは低いため、
健康食品としても扱われているようです。

キャロブパウダーを使った焼き菓子なども、
美味しそうですね。

地中海方面では、コーヒーやココアのように、
飲み物としても用いられているそうです。
(もしかしたら、アメリカにもある?)

キャロブはキャロブでありながら、
多くの場合、カカオの代用品として、人々に
味わいの楽しみを提供してくれているのですね。


  参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典


    
■5月24日の誕生色 : サイプレスグリーン
■5月24日の誕生花 : ヘリオトロープ、他

グールドの歌声

2008年05月24日 | ピアノ全般
私が初めて聴いたグレン・グールドの演奏は、
バッハの「インヴェンションとシンフォニア」でした。

スピーカーから音楽が流れ始めて、少しした頃。
ピアノの旋律に合わせるように、
鼻歌らしき声が聞こえてきました。

最初は、ご近所のどなたかが、
外で歌っているのかと思ってしまいました。

でも、よくよく聴いてみると・・・
その声は、スピーカーから流れ出てくるではありませんか。

そう、グールド自身の歌声です。

グールドの録音には、よくあることですが、
何も知らなかった私にとっては、衝撃でした。

私自身がピアノを習うようになり、
インヴェンションの練習を始めてから。

グールドのバッハが、非常に独特であることを、
改めて実感しました。

その後、私は、グールドの演奏をあまり聴きませんでした。
印象が強すぎて、私自身がピアノを弾くとき、
私のアタマの中でグールドの演奏が流れるから…。

ところが、昨年。
メンデルスゾーンの「ヴェニスの舟歌 作品30-6」
を練習していたとき。

自分で歌うことによって、
ピアノが引っ張られるような感触を覚えました。

ただ、人前では、歌いながら弾くわけにはいかないので、
声に出す一歩手前あたりで、ずっと弾いていました。

実は、多くのピアニストさんも、
ピアノの演奏中に歌っているみたいですね。

たいていは、心の中で歌っているようですが、
時として、口を動かしている様子が見受けられます。
明らかに、旋律を歌っているのです。

理屈では、わかっていたようなところもありますが、
自分の実感として、捉えられるようになったのかもしれません。
ほんの少しですが……。

今、グールドの演奏を聴くと、
もっと歌声が入っても良いくらいに思う私です。

ペカン

2008年05月23日 | 誕生果
グリーンアスパラを、たくさん
お裾分けしていただきました♪

立派なのがたくさんで、嬉しい~~♪
ありがとうございます!

たくさんあると、ないアタマ絞って、
バリエーションを考えるものですネ。


■5月23日の誕生果

   ペカン (pecan)
     強い意思、活力

 ・英名 : pecan
 ・和名 : ペカン
 ・分類 : クルミ科、 カーリア属、 落葉高木
 ・原産地 : 北アメリカ南東部


ペカン。
アメリカを代表するナッツ。

日本へは、大正時代に入ってきたそうですが、
あまり普及しなかったようです。

果実は、ほぼ楕円形。
熟すと、種子の入った穀果が、
自然落下するのだそうです。

クルミの仲間ですが、
殻は薄くて、簡単に割れます。

クルミに似たお味ですが、
さらにコクがあり、甘くて香ばしい。

脂肪分が、かなり多いようですね。

「バターの木」または「生命の木」
とも呼ばれているそうです。

パウンドケーキなどの焼き菓子にも、
用いられていますね。

ヒッコリーと呼ばれるのは、ペカンの木。

材にも、やはり油分が多いとか。
そのため、かつては、スキー用材としても
利用されていたのだそうです。

私の記憶の引き出しには、ペカンではなく、
ピーカンで入っていました。。(汗)

この機会に、覚え直しましょう。
よかった、よかった!


  参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典


    
■5月23日の誕生色 : ボトルグリーン
■5月23日の誕生花 : カラー、他

ジャンボラン

2008年05月22日 | 誕生果
私には、犬の知り合いがいます。

私がひとりで近所をブラブラしている時、
よく出会う、お散歩中のわんちゃんたち。

飼い主さんは、お顔を存じ上げている程度ですが、
わんちゃんたちは、名前を知っています。

なので、出会うと、わんちゃんの名前を呼びます。
時には、わんちゃんの方から、私に近づいてくれたり。

皆、小型犬。

中・大型犬は、しつけ、その他のことがシビアなようなので、
犬のお散歩中は、あまり、お邪魔しないようにしています。
こちらのペアは、人間の知り合いの方が多いかも!?

わが家の玄関の扉を開けると・・・
そこには、わが家の猫が、お出迎え♪


■5月22日の誕生果

   ジャンボラン
     刺激的、ナイーブ

 ・英名 : Jambolana, Java plum
 ・和名 : ジャンボラン、ムラサキフトモモ
 ・分類 : フトモモ科、 常緑の小~中高木
 ・原産地 : 東南アジア


ジャンボラン。
外見は、オリーブやアメリカンチェリーに、よく似ている?

果皮は濃紫色で、2センチくらい。
果肉は白。
種子が大きく、渋味が強い。

生食の場合。
塩で渋抜きしてから、食べると良いそうです。

ほかには、ゼリーやジュース、ピクルスなど。

一見、個性の強い果実ですが、
地元の人には、好まれているのですね。

樹皮は、革をなめすのに利用され、
種子は、薬となり、
材は、硬くて耐水性があり、虫害にも強いとか。

しかし、大木になる前に、虫害に遭い、
枯れることも少なくないようです。

樹木も、果実も、一見アクが強そうな、ジャンボラン。
本質は、思う以上に繊細なのかもしれません。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■5月22日の誕生色 : スプルースグリーン
■5月22日の誕生花 : フクシア、他

風が渡る

2008年05月22日 | ピアノ全般
ブラームスのピアノ曲・・・
・・・6つの小品 作品118。

タイトルどおり、6つの小品が収められています。

6曲それぞれ、単独で取り上げられることも多いのですが、
この作品集全体を、ひとつ、と見ても良いように思います。

第1番の間奏曲。
森の中を、強い風が吹き抜けるようなイメージが、
私にはあります。
木々や草などの、ざわめきも。

海原でも良さそうですが、ブラームスというと、
海よりも、森のイメージが強い私です。

第1番の直後の第2番。

森の中でも、ちょっと開けた場所。
陽射しがまっすぐに届く、明るい場所。

そのような場所に出て、青空の面積が広がって、
ふと空を見上げたくなるような。

心の中に第1番の間奏曲があって、その上で
第2番を弾き始めてみるのも、良さそうな?

そしてまた、いろいろな風が吹き抜けて、
やがて静かに終わる第2番の間奏曲。

第3番は、力強い音で始まるバラード。
このはじまりとのコントラストを考えつつ
第2番の間奏曲を終わらせてみたりもして。

私のピアノは、空気のよどみを改善しなくては、
風になれません……。

枇 杷

2008年05月21日 | 誕生果
きょう5月21日は、小満 (しょうまん)です。

二十四節気のひとつで、
万物が次第に成長して、一定の大きさに達してくる頃、
とされています。

ところで、昨夜は満月、今夜は十六夜。
月は、一番満ちている頃。

昨夜は、満月が、とても綺麗でした。。☆


■5月21日の誕生果

   枇 杷 (びわ)
     万能

 ・英名 : loquat
 ・和名 : 枇杷
 ・分類 : バラ科、 ビワ属
 ・原産地 : 中国、日本(南西暖地)


枇杷。
今が旬ですね。

最近、こちらのスーパーにも、並んでいます。
冷蔵設備のある場所に、箱に入れられて、
並べられていることが多いです。

枇杷の山積みには、お目にかからない、かも?

枇杷は、皮をむくと、すぐに色が変わってしまうため、
事前に用意しておく場合は、コンポートにすると
良いみたいです。

枇杷の花は、5弁で、色は白。
晩秋から初冬にかけて、開花するようです。




種は漢方薬のアンズの種の代用に、葉は入浴剤に、
と、枇杷は、余すところなく利用できるのですね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■5月21日の誕生色 : 緑青
■5月21日の誕生花 : ヒエンソウ、他

グネツム

2008年05月20日 | 誕生果
 
昨夜から今朝にかけて、こちらは、ものすごい風雨。
雨粒は大きく、風は強く。

場所によっては、交通機関も乱れたので、
支障があった方もいらっしゃるでしょう。

おかげさまで、わが家は皆、スムーズに目的地へ。

思ったよりも早く雨は止み、空が明るくなり。
空気はしっとりと、辺りを包み込み。

今日の日没は、とても美しく、
その視線は、遙か遠くまで。


■5月20日の誕生果

   グネツム
     美徳

 ・和名 : グネモンノキ(グネモンの木)
 ・分類 : グネツム科
 ・原産地 : 東南アジア


グネツム。
まるで、お米の成る木!?

グネツムの果実は、2センチくらいの楕円形。
その中に、長楕円の種子が入っているそうです。

分類としては、裸子植物なのですね。
(雌花の胚珠が、子房(心皮)に覆われていない…)

種子の50パーセントは、デンプン質のようです。
そのため、地元住民の食糧にもなっているのですね。

種子は、煮たり、焼いたり、
潰して平らにのばして油で揚げたり・・・。

お味は、ほろ苦い。。らしい。

グネツムの茎を切ると、水分が出てくるのだそうです。
それも、とても美味しい水が。

熱帯地方において、貴重な水分。
とても助かるのでしょうね。

グネツム科の植物は、40種近くあるそうです。
そして、そのどれもが、水分を蓄えているらしい。

また、グネツムの樹皮からは、
繊維が採れるのだそうです。

この繊維は、漁網、縄、釣糸、などに使われるとか。

グネツムは、まるで、
人間の生活を支えてくれているかのようですね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■5月20日の誕生色 : ディープアクア
■5月20日の誕生花 : カタバミ、他