カフェ・喫茶店めぐりをするようになって6年ほど経ちますが、最初はお店そのものが目的でした。
店から店へ移動する際、だんだんと街の風景や古い建築物に目が留まるようになり、ここ数年は街とカフェのセットで散策しています。
中でも都心の「銅板張り」や「モルタル」や「タイル張り」の看板建築・商店建築は、つい足が止まります。
看板建築とは、、、
関東大震災以降に広まった商店建築の一種で、家や商店の正面に看板のような壁がある建築物。
壁部分はモルタル塗り又は銅板張りで、主に2階部分に様々な意匠・装飾をあしらってあるのが特徴です。
看板建築の中には、銅板を使った銅板張り建築が多く見られます。
関東大震災で火事の被害が大きかったことから、燃えにくい素材として選ばれたそうです。
現在は深い緑色をしている銅板ですが、完成当初は陽の光を受けてまばゆく輝いていたそう。
真新しい銅板は、空気中の酸素や水と反応することで褐色に変化し、さらに長い時を経ると、緑色に覆われます。
(NHKの番組サイトより)。
今回はここ2年くらいで撮りためた、都心の銅板張り建築をアップしたいと思います。
(この2年の間に、改築されている可能性もありますのでご了承ください)
神田多町にある「サカエヤ ミルクホール」
今はラーメン屋さんです。
浅草橋~蔵前あたりを歩いていた時に見た、模様が二段に分かれた銅板張り。
こちらは正確な場所は失念・・
以前商店だったのかな?
台東区「おかず横丁」にはあちこちに残っています。
銅板張りの建物には、袋などに、江戸小紋といわれる江戸以来の日本の伝統的な紋様が使われていたりします。
この菱組紋の他にも青海波や麻の葉、網代、七宝つなぎなどなど多数あるといいます。
手作業でしっかりと組み合わされた銅板には、職人技が光りますね~
こちらは上部に、うっすらと屋号が見えます。
神田淡路町近くで見た洋品店?デザインが洋風で個性的です。
神田から秋葉原へと歩いている途中、神田川近く。
本郷4丁目あたり。右側の家屋が銅板張り。
ここから記憶が定かでないのですが、多分築地6~7丁目。
築地6~7丁目は昭和の記憶を残す、貴重な家屋が静かに点在しています。
凝った銅板張り住宅も多く、東京の財産地区だと思います。
築地1丁目にある「宮川食鳥鶏卵」創業明治34年(1901年)で現役の店舗。
カメラを向けている人も多い。
茅場町近辺を歩いた時に見付けた、看板建築の三軒長屋。
右端の建物が銅板張りです。
窓の形もレトロでいい雰囲気ですが、銅板のデザインも凝ってます。
ビルやマンションばかりで、どんどん画一的な街並になっていく都心。
その個性で街の表情を豊かにする看板建築が、再開発の波に飲まれないことを祈るばかりです。
最近はなかなかゆっくり街歩きが出来ませんが、また機会を作って見付けたい。
台東区の めぐりんバスで谷根千巡りをして
銅板建築も沢山 見ました。
整理してアップしなくては!
ではっ
お嬢さんが上野の大学!
台東区は銅板建築がまだあちこちに残ってますよね。
しぇふさんのアップ、楽しみにしてます!