今回の四国旅行で1番行きたかった場所。
愛媛県新居浜市別子山に広がる、283年もの間銅の採掘・生産で繁栄した鉱山都市の遺構です。
※少しですが詳細は、前回の記事をご参照ください
別子銅山は、
坑夫や住民の健康や環境を考え、公害を減らすべく新技術や設備を取り入れ、また鉱脈には限界があるため採掘・生産拠点の移動を余儀なくされました。
今回の記事の「東平(とうなる)ゾーン」は2番目の拠点で、標高750m前後の山中に大正5年(1916)~昭和5年(1930)まで採鉱本部が置かれた場所です。
最盛期には約5,000人もの銅山関係者とその家族が住み、病院や社宅・保育園に劇場までありとあらゆる生活関連設備が整備されていました。
現在、鉄道のプラットホームは駐車場に、
小学校や中学校があった場所は「銅山の里自然の家」など別の施設に生まれ変わっていますが、
今回は遺構が現存するエリアへ。
「東洋のマチュピチュ」と呼ばれています。
それは確かに、遺構と言うより遺跡のようでした。
駐車場から見えるのは、貯鉱庫跡・索道基地の上部。
天空の産業遺産の名にふさわしい風景。
横から見た風景。
観光施設側の「東洋のマチュピチュ」推しに辟易していた夫も、これには歓声をもらしてくれました。
ズーーム
インクライン(傾斜面を走る軌道)跡。
前回の記事・端出場地区から運ばれてきた生活用品や資材などは、このインクラインを通じて荷揚げされていた。
現在は220段の階段に生まれ変わっています。
ここを降りて行きます。
下から見上げる。
サイトからお借りした画像ですが、インクライン当時の様子↓↓
階段の途中右手の脇道を行き、貯鉱庫跡まで降りてきました。
遺跡感がすごい。
貯鉱庫の場所から撮った索道基地の上部。
※この画像だけ↑観光サイトからお借りしました。
索道基地跡まで降りてきました。
索道基地跡。
索道基地から索道(リフトのようなもの)によって端出場へ、鉱石や物資が送られていたそう。
これは下ろす方の一方通行で、動力を必要としなかったらしい。
上から三段になっているのがわかるでしょうか。
(最後の写真の方がわかりやすいかも)
一番上が貯鉱庫、二段目が選別(選鉱)した鉱石の貯鉱庫、一番下が索道基地。
総称して索道場と書かれることも。
ここが遺跡感一番すごい。
側面に四角い穴。
貯鉱庫に貯められた鉱石は選別され、この索道基地へ落とされリフトで運ばれていたそうなので、
選別された鉱石がここから出てきたのかな。
今回来れて本当によかった。
でも、ここまで来るのは一苦労でした(運転者が)。
マイントピア別子端出場ゾーンから車で25分くらいですが、途中から道幅が車1台分の狭さで、対向車が来たらどちらかがすれ違えるスペースまでバックしなければなりません。
途中で3台くらい出合いましたが、平日だから3台ですんだのかもしれません。
※3ナンバーでは、すれ違い場所によっては無理です。
端出場から観光マイクロバスも出ているので、東平(とうなる)から帰ってくるそのバスとすれ違うこともあります。
でも先導車の軽トラがいるので、マイクロバスとすれ違うのはスムーズでした。
東平ゾーンへ行くには、この車1台分の道幅の道路をマイカーか観光マイクロバス、もしくは何時間かかけて登山道を行くしかありません。
登山道で行くと途中にも山々に眠る数々の遺構を見られるようで、元気なら歩いてみたいところですがそれはもう無理そうです。
車で行ってもらっただけ夫には感謝。
ちなみに我が家は軽(笑)。
そしてここから歩いて10分くらいの、廃墟っぷりがハンパない第三変電所跡も行きました。
そこは、観光マイクロバスで来る人はコースに入ってないらしいので、マイカーか徒歩で来た人だけが行ける場所です。
次回アップします!
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ナウシカっぽい気もする。
まだまだ知らないこと、知らない場所があるなぁ。
私も日本にこんなところがあるなんて全然知らなくて。
ミステリードラマで知ったんです。
次の記事に書く廃墟が使われていて。
調べてみると、日本って銅山跡がたくさんあるみたいですね。