2019年滋賀京都旅行、続きです。
蹴上から清水五条駅へ移動し、旧五条楽園へ。
旧五条楽園は、京都の古い建物が好きな方には有名なエリアなのですが
概要は次回に。
旧五条楽園を南下して鍵屋町へ。
こちらにはかつて任天堂の旧本社がありました。
※リノベーションされ2022年4月にホテル丸福樓としてオープン。
※今回アップするのはリノベ前の、2019年11月時点の建物です。l
何年も前からじっくり見たいと思っていました。
1889年(明治22年)、元々は京都平安神宮近くで創業者の山内房次郎氏が、そこにあった空き家を買い取って
「任天堂骨牌 (山内房治郎商店)」を設立したそうです。
当初は花札の製造・販売を始め、明治35年には日本初のトランプ製造に着手。
こちらの旧本社社屋(下京区鍵屋町)は、竣工は1930年、二代目の社屋ということです。
※TVゲームは本社がこの建物時代には出ていません。
戦時中はカードの製造が禁止され、終戦後カード販売を再開するため新たに「株式会社丸福」を設立。
この社屋でカードの製造・保管・商談などがされたそうです。
そしてその株式会社丸福から世界の任天堂株式会社へと!
すごいとしか言いようがない。房治郎さんは今頃天国でどう思っているだろう。
家庭用テレビゲーム機発売あたりで、目を丸くしただろうか。
こんなになるとは、当時の山内家は、夢にも思わなかっただろう。
先ほども書きましたが、この任天堂の原点とも言える建物は(厳密には二代目だけど)
かつての屋号から名前をもらった「ホテル丸福樓」として開業しています。
そして、、、
↑↑ 2019年11月当時はこの囲いの中に「泰山タイル」が見えたのです。
鉄の板?が敷いてあって全容は見えなかったのですが。
なんとか部分的に撮影出来ました。
ホテルにリノベされた画像を見ると、ここに植木があるんですよね。
この貴重な泰山タイルはどこかに保管されているのかな。
どうなったのかが気になります・・
ところで泰山タイルとは、、、
私では素晴らしさをうまく説明出来ないので、以下「中川政七商店」さんのサイトより抜粋します。
大正6年に池田泰山により南区・東九条に設立された「泰山製陶所」
明治期から昭和期にかけて最盛期を迎えた洋風建築の需要に伴い、大量生産が可能な工業製品としてのタイルが多く生み出される中で、同所の「泰山タイル」は一枚ずつ表情の異なる建築用装飾タイルの製造技術を追求し、美術工芸品としての地位を確立していきました。
泰山は、単なる建築材料としてのタイルではなく「自然の窯変美」を備えた美術工芸品としてのタイルを追求し、手工芸としてのタイルを生み出したそうです。
高い技術とその美しさで注目を集めた泰山タイルは、秩父宮邸、那須御用邸などの宮内庁の格式高い建築、東京国立博物館や東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)、綿業会館、甲子園ホテルなど、国内を代表する多くの近代建物に用いられています。
私がじかに見られたのは、ここ任天堂旧本社と東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)、熱海の起雲閣。
京都では純喫茶やカフェ、遊廓跡の旅館、花街の建物などで見られるようで、生きているうちに見に来たいと思っています。
窓の面格子に「丸福」^^
横の路地を行くと、ここも社屋の一部だろうかレトロモダンで重厚な建物が続いています。
カッコいいなぁ~~
塀にはスクラッチタイル。
最初に青字で書きましたが、
ホテルに再生された「丸福樓」は、当時の面影や歴史を尊重した造りになっているそうです。
「既存棟」と「新築棟」と分かれているらしい。
しかし私なんかが泊まれる価格じゃなかったです^^;
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