札幌に残る、旧日本軍の施設です。
旧北部軍指令官官邸 (豊平区月寒東2条2丁目)
明治29(1896)年、屯田兵編成だった、第七師団が常設の第七師団になり
月寒村(現・豊平区月寒)に野戦独立歩兵大隊が置かれました。明治32(1899)年
に、歩兵第二十五連隊となります。昭和20年の終戦とともに解隊されました。
(終戦時、二十五連隊は樺太の守備に当たっていました)
この建物は、昭和15(1940)年に、北部軍指令部(陸軍の東北・北海道を統括する)が月寒に置かれたことに伴い、翌年に完成した。司令部官邸として使用されました。
終戦後は、進駐軍に接収されますが、北海道大学の学生寮として昭和58(1983)年3月まで使用されていましたが、札幌市が譲り受け、昭和60(1985)年6月に
「つきさっぷ郷土資料館」として開館しました。運営は地域住民の方達によって行われています。
赤いレンガ造りで重厚感を感じます。
建物の中には・・・
開拓時代に使われた農機具が展示されていました。
(月寒には明治4年に最初の入植者が入ったそうです)
歩兵第二十五連隊と北部軍指令部に関する資料
昔の生活用品が展示されています
現在、この建物の周りには、月寒中学校や道立月寒高校や月寒体育館
などがありますが、これらは、歩兵第二十五連隊跡地に建てられたものです。
昭和初期の連隊の写真です。
昭和15年、建物の前の道路(白石中の島通り)には、官邸の周囲の景観を
整備する為にポプラが植えられました。
月寒の街の形成に大きな役割を果たした歩兵第二十五連隊。
月寒の街を歩くと、何かと連隊に関連します。
交通アクセス
地下鉄東豊線 月寒中央駅 徒歩15分
中央バス(系統番号 61番・75番) 月寒2条2丁目 下車 すぐ
開館日時 毎週水・土曜日 10:00~16:00 (4~11月)
入場料 無料
関連事項、続きます。