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札幌懐古2 カブトデコム

2021-02-03 22:01:19 | 札幌・歴史探訪

      あなたは、このカモメマークに見覚えはあるでしょうか?

   
 バブル期に札幌市内のビルの屋上に、このマークがついているビルが多数ありました。


            カブトデコム株式会社

          本社を札幌に置く、建設会社でした。

  昭和46(1971)年に、創業者がスコップ6丁と社員二人で始めた兜建設を興したのが始まりです。
 小規模な土木工事を請け負っていましたが、後にマンション分譲事業などの建築事業も始めます。
  バブル景気、真っただ中の昭和63(1988)年にカブトデコムに社名変更し、子会社のエイペックスが
 洞爺湖を望む高台にホテルエイペックス洞爺 (現・ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ)の
 建設を始めます。1993年には札幌の中心部に本社ビルを建設。
     

  急速に会社が成長した背景には、北海道拓殖銀行(たくぎん)の存在がありました。

  しかし、バブル期の過剰な投資がバブル崩壊と共に不良債権化し、1000億円を超える負債を抱えます。
 1997年に北海道拓殖銀行が経営破綻。翌年にエイペックスが自己破産。2001年に本社ビル売却と急速に
 坂道を転げ落ちるように事業収入が減少。細々と会社は存続するも、2013年2月28日に解散を決議。


             負債総額は5061億円。


 5000億円という数字ですが、テレビドラマ・半沢直樹で東京中央銀行が債権放棄を要求された500億円の10倍です。

           たとえが判りにくいですね、すいません…。
  

 カブトデコムという社名は、創業時の社名であるカブト(兜)にDevelopment(開発)・Construction(建設)・
 Management(経営)の頭文字DECOMを組み合わせたものだそうです。



      と、グダグダ言っているワタクシですが、カブトデコムの株主でした。

    
 上場廃止後に某オークションでカブトデコムの株券が出品されていて100株券を3000円だったか
 5000円で購入しました。
(現在は、未公開株は出品禁止です)

  株主総会の案内が来て、総会に面白半分に出席したら出席した株主は3名でした(社長は総会に欠席)。

   

   札幌市中央区 すすきのの外れに現在もカモメが3つ飛んでいます。
      (現在はビル名も異なり、マークだけ残されているものと思われます。)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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おはようございます☆ (こっぺ)
2021-02-06 08:47:12
カブトデコムのビルって、あの鏡みたいな奴だったんですね。
ずいぶんピカピカのビルだなとは思っていました(;^ω^)

私が就職する頃はバブルが弾けた後で
バブルの恩恵とかあまり分かってないのですが。
当時は世の中全体に勢いがあったんでしょうね。このまま景気は続くだろう、的な。
今じゃ、国債の金利もすご~く低くて、おまけに新型コロナ。
弱り目に祟り目ですね( ;∀;)
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Unknown (めえめえ)
2021-02-06 10:54:13
@こっぺさんへ
電車通りの三吉神社の向かいのビルです。
バブリーな雰囲気を醸し出してますよね〜。

私も就職氷河期な人間でした😅
実は父が勤めていた会社がこちらの会社と取引があり、マンション建設費を踏み倒されて、大騒ぎに。結局、自分達で分譲して代金を回収してこと何を得ました。
 現状の金融政策(ゼロ金利)を解除するには、かなりの痛み(株価下落・債券価格の下落)を伴うので、その判断を実行できる日銀総裁が出てこないと無理ですね。
コロナは、感染以外にも相当深刻な問題ですね。昨日、札幌の老舗店舗に行きましたら、閉店すると言われました…。詳しくはアップします。
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