狼さんと羊さん

写真付きで札幌の日記や乗り物の趣味を書くならgooブログ

琴似屯田兵と琴似神社

2012-06-12 21:56:26 | 札幌の神社

    琴似屯田兵の週番所(中隊本部)があった場所は現在、札幌市西区役所の前庭があります。
  

         琴似本通を隔てた向かい側には、琴似神社があります。

       
          神社の境内には、琴似屯田兵に関する碑が3つあります。


                琴似屯田 授産所趾
       

    現在、琴似神社のあった場所は、授産所と言うものがあって、養蚕を行っていたようです。
   桑は屯田兵村の周囲の畑で生産したようです。

   (中央区にある桑園地区は、明治9年に現在の山形県酒田地区から庄内藩士族が入植し、桑畑を作ったことから
    地名の由来となったようです)


  
              琴似兵村五十年記念塔跡
        
        

  大正13年9月に、琴似屯田兵村開村50周年を記念した塔が建立されました。
 高さ3.5m・直径45cm・弾丸をかたどった形状で、塔の先端には星章がついていました。
  しかし、老朽化が進み、平成10年9月に解体されてしまいました。

        
                      忠魂碑
                  
   全国各地にも忠魂碑と呼ばれる碑があります。日清戦争・日露戦争に出征して戦死した方々の霊を祀っています。
  琴似神社境内にある忠魂碑は、日露戦争で戦死した4人の方の霊を祀っています。
  日露戦争当時、琴似屯田兵は後備役が満期になり、多くは新琴似兵村の人々で84人が出陣したそうです。




            そして、琴似屯田兵にゆかりのある神社です。



                   琴似神社
               
    
                 (札幌市西区琴似1条7丁目1-30)


   明治8年5月、琴似屯田兵に応募し琴似に移住した、仙台亘理藩の有志は旧藩祖の伊達藤五郎成実公の神霊を
 武早智雄神として、現在の山の手2条1丁目・日登寺の境内に神祠を建立したのが始まりです。
  明治20年に武早神社と改称しました。明治30年に現在の山の手5条1丁目に御遷座し、琴似神社と改称しました。
 明治44年に、大国主大神を御増祀しました。大正4年に現在地に御遷座しました。昭和28年11月に現在の社殿が
 建立されました。開道百年の昭和43年に天照大御神と豊受大神を御増祀されました。
平成6年5月に、旧会津藩祖の
 保科正之公の神霊の土津霊神を御増祀しました。

   
     御祭神   天照大御神  豊受大神  武早智雄神  国主大神  土津霊神   です


         境内は3500坪あり、先に紹介した屯田兵屋もあります。
      

                      第一鳥居
      

                       演舞場
      

       
                      第一鳥居の狛犬  昭和60年8月建立

                       吽形                    阿形
               

                              第二鳥居
        

                     社殿前の狛犬    昭和33年5月建立

                       吽形                         阿形
            

                                  社殿
      


                          御朱印
              
 


                 境内社があります


  
                       安全神社
           
               御祭神      天御中主大神

              祀職の始祖の神々をお祀りしています


                    報徳神社
        
                    御祭神    大国魂神

           氏子中の靖国の英霊と琴似屯田兵240柱をお祀りしています


                御門山琴似天満宮
     
               御祭神  菅原大神


             菅原道真公を祀りしています




     琴似屯田兵と共に、琴似の街の歴史を作ってきた神社です。
  

  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2つの琴似屯田兵村兵屋

2012-06-09 21:47:42 | 屯田兵

       昨日紹介した、琴似屯田兵村には2つの兵屋が残されています。



                         1つ目

              国指定史跡 琴似屯田兵村兵屋跡

      
                     札幌市西区琴似2条5丁目

                      
      

  この建物は、明治7年に建てられ、明治8(1875)年に亘理藩(宮城県亘理郡)出身の清野専次郎氏
 に与えられた、第133号兵屋です。
150坪の土地に17坪半の兵屋が建てられています。

      
  
  この建物は、何回かの増築・内部改築をされましたが、昭和45(1970)年に保存修理の為に解体され
 昭和47(1972)年に
復元されましたが、ほぼ建てられた当時の姿に戻されています。

      

            建物の裏には小さな畑があります。
      

          周囲の道路区画も入植当時のままだそうです。
      


    
          地下鉄琴似駅のすぐそばにあります。
 




   休館日       年末年始(12月29日~1月3日)
   観覧時間      9:00~16:00
   観覧料        無料




                    2つ目

         北海道指定 琴似屯田兵村兵屋

          (札幌市西区琴似1条7丁目1-30 琴似神社 境内)
            

      

                    

      
   こちらも、明治7年に建てられたもので、佐藤喜一郎氏が入居した第140番兵屋です。
 もともとは、琴似1条5丁目にありましたが、昭和33年に札幌市に寄贈されて、昭和39年に約400m
 離れた琴似神社境内に
曳家移動されました。こちらも当時の姿に復元されています。

 
      

      


          開館時間    5月から11月の9:30~16:00
       休館日     12月~4月は冬季休館 開館期間中は無休 
       観覧料        無料


                        琴似神社境内にあります
 

   




                 ちなみに、屯田兵屋の間取りですが
       


         今風に言うと、1LDKといったところでしょうか。

    明治初期の住宅としては、水準以上のものだったそうですが、天井は高くて、板戸に雨戸・
   障子張りで暖房は囲炉裏しかなく、冬の寒さは大変厳しかったと
思います。


    どちらも、138年前に建てられたもので、当時の姿を残していて大変貴重な建物です。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

琴似屯田兵村

2012-06-08 21:16:35 | 屯田兵

                 北海道開拓と守備の為に配置された「屯田兵」


                 屯田兵最初の入植地が、琴似(ことに)です。


  明治7(1874)年10月に、北海道守備と開拓に従事する屯田兵に関する編成と給与等を定めた
 屯田兵例則が定められました。

  江戸時代末期、安政年間に探検家、松浦武四郎が現在の琴似周辺が将来有望な土地と語って
 いたこと、また西郷隆盛の命を受けて桐野利秋(西郷・桐野共に薩摩藩出身で西南戦争で戦死)が、屯田兵村の適地
 について下調べを行った際、琴似周辺の他に、月寒地区や真駒内地区も候補に挙がりましたが
最初
 の入植地として、琴似が選ばれました。

  翌月の11月に兵屋208戸・週番所(中隊本部)・練兵所・授産所などを建設しました(翌年8年に
 発寒に32戸が建設されました)。


      明治8年5月に、屯田兵198人とその家族合わせて965人が入地しました。

 兵屋は一戸あたり150坪の敷地に17坪半の家が建てられました。兵屋の周辺に開墾すべき土地として
 一戸当たり5千坪の未開地を
与えられました。


  明治9年5月には3戸が加わりました。明治11年に入植していた屯田兵の家族から7戸が分家補充され
 合計240戸になりました。

                これを以って、第一中隊が編成されました。

         厳しい自然環境の中、開墾作業と軍事訓練も受ける屯田兵。

  琴似屯田兵の兵役は、明治8年から明治24年3月。その後予備役として明治28年6月まで。その後は
 後備役に編入され、明治37年の
屯田兵制度の廃止を迎えました。


  予備役を終えると、他に転出する人も出始めて、屯田兵制度が廃止され一切の拘束が解かれると、土地
 所有者の移動が激しくなりました。


       大正13年(入地後50年)には、材村者は30戸となってしまいました。


      
                       さっぽろ文庫33「屯田兵」 より

                          琴似兵村の配置図です。
      
                        琴似屯田兵村兵屋跡パンフレットより


  琴似本通や二十四軒琴似通りなど、現在でも屯田兵村時代に切り開かれた道がそのまま残されています。


   何より、この街並みを築いたことが、琴似屯田兵の最大の遺産であると思います。

  
                            現在の琴似本通

                    
                   西区琴似2条5丁目にある屯田兵村道の跡の標柱


         現在の札幌市西区役所前庭には、週番所(中隊本部)がありました。
                     
 (札幌市西区琴似2条7丁目) 

      

                    
  さっぽろ文庫33「屯田兵」 より

      

                      碑が5基建っています。
     


                           左側より
      

                       琴似屯田兵顕彰碑                                       
  
                           平成11年9月建立                               
  大正13年、移住50年を記念し記念館および記念塔が琴似神社境内に建立された。記念館は昭和29年に焼失。
  記念塔は残ったが、老朽化により取り壊され、代わりに現在の場所に同碑が建てられた。


        屯田兵本部趾碑                   琴似屯田開村「紀念碑」    
  
             
          大正13年建立                         明治30年1月建立

                             
碑面には、「紀念碑」としか記されていないが、これがのちに
                             琴似村の母体となった琴似屯田を表し、屯田兵による本道
                             開拓のさきがけとして、その発祥の地を意味したもの。
                             碑文に陸軍中将 永山武四郎の漢詩が掲げられている。


                    陸軍屯田兵第一大隊第一中隊本部之趾」碑   
                     
                              昭和15年建立   


  
                         琴似屯田百年記念碑
  
                            昭和50年9月30日建立 

                     昭和50年、開村100年を記念し設置されたもの

  

        琴似屯田兵の週番所(中隊本部)があった場所は現在、札幌市西区役所の前庭があります。
      区役所の左隣に元消防署があり、この建物の二階に、琴似屯田歴史館資料室があります。
      
                     (北海道札幌市西区琴似2条7丁目1−10)

                     開館日は月・水・金の10:00~16:00
       
           残念ながら、土曜に行ったので資料室の中は見る事が出来ませんでした。



 

  冒頭の文章とと重複しますが、屯田兵村は明治8年に、この琴似兵村を皮切りに設置され、翌年には
 山鼻兵村(札幌)明治11年には江別兵村と続き、
明治37年に南剣渕兵村・北剣渕兵村・士別兵村が
 設置されたのが最後で、全部で37兵村が設置されました。





          もうちょっと、琴似屯田特集が続きます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真駒内駐屯地 基地開放

2012-06-03 21:50:12 | 札幌 見・遊・食

   正式名称は、第11旅団創立4周年・真駒内駐屯地開庁58周年記念行事 と言うそうです。


     今日、陸上自衛隊の札幌にある真駒内駐屯地の基地開放に行って来ました。

   ミニタリーマニアと言う訳ではありませんが、良い天気だったのと、高校の同級生が真駒内駐屯地に
  勤務していまして。



   9:30から記念式典(観閲式及び観閲行進)が行われたのですが、駐屯地司令の挨拶から始まり
  来賓(国会議員)の挨拶が1時間程続き・・・。  

     

                        ようやく観閲行進が
       


     
                       軽装甲機動車


     
                          96式装輪装甲車


     
                       87式偵察警戒車


     
                               特大型運搬車


   訓練展示と言う名の模擬戦も

     

     

     

     
                  99式自走155mmりゅう弾砲   


                   
   
     

     
     
     
                               90式戦車

     

                         大迫力!


                駐屯地内にある資料館も今日は見学できました。

       



                         装備品の展示は大盛況
       
         
                      
                                AH-1S  (コブラ)


                 高校の同級生にも会ってきました。
         記念式典とは全く関係なく、通常の事務作業をしていたそうで。
            忙しくて今月は2日しか休みないと言ってました・・・。


                      戦車の体験試乗もできるそうです。
                  私は見てるだけで十分な感じでした・・・。

     

       真駒内駐屯地 90式戦車体験乗車



   
                    最後に・・・ 偵察隊の偵察用オートバイ  
            私の乗っているバイク(カワサキKLX)と同じでした・・・。


      

                     

       
   
          
            来年も時間があったら見に行きたいと思います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダイヤ改正

2012-06-01 21:33:04 | Train&Station

 昨日の記事の続編です。

今日も札幌駅に行って列車を見てきました。

左側の車両が、今日から学園都市線で運行されるようになった733系電車です(右側は721系)。

バリアフリー対応らしいです。

今度、乗りに行かねば!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(*^-^*)(*^-^*)