「(菅)話放題」⑤
以下は私の「下衆(げす)の勘繰り」ですが、
なぜ菅総理は選挙前になって突然消費税の増税を持ち出したのだ
ろうか?
彼や多くの政治家はこれまでにも何度も消費税選挙によって政権
交代が起った事を見てきた筈で、それを承知の上で口にした裏には
何か思惑があっての事だと思えてならない。では、どんな思惑があ
ったのかと想像すると、彼が「まずは自民党が提案している10%
を超党派で検討する」云々と語ったことに意味が隠されているので
はないだろうか。つまり彼は、消費税の増税を先に言い出したのは
自民党の方だという事を国民に強く訴えようとした。二大政党が表
明すれば消費税問題は大きな争点にならないと考えた。仮に批判が
あったとしてもそれは自民党にも及ぶはずだ。そういう考えを官僚
から諭されたのかもしれない。消費税増税の口火を切ったのは自民
党である。我々は検討すること自体は吝(やぶさか)かでない、と。
そしてあわよくばその尻馬に乗って消費税選挙を戦えると踏んだ。
もしそうだとすれば、そこには大きな勘違いがある。今までのよう
に民主党が野党であればそんな駆け引きも通用したかもしれない。
しかし、今やこの国の命運を託されているのは民主党ではないか。
下野した自民党との対抗意識に何時までも感(かま)けていてはいけ
ない。政権政党が向き合わなくてはならないのは野党ではない、国
民国家である。恥ずかしくも政権政党が自らの財政政策を語らない
で野党案に乗っかろうというのは幾ら何でもでも無責任だ。野党か
らの批判を受けながらも自らの政策を実行する断固とした指導者の
姿が窺えない。自民党は既に敵対勢力である、隙あらば足元を掬(す
く)おうと待ち構えているのだ。「野党と協議して」などと言って
いては政権政党としての能力が疑われる。菅総理は未だ野党根性の
ままで、それでは権力者の孤独に耐えられないだろう。いみじくも
彼は自民党の公約に対して「私はその勇気はたたえたい」とまで言
った。国民は総理大臣の政治評論を聞きたいのでない。総理大臣の
「勇気」が聞きたいのだ。
ここからは、兼ねて自民党政権当時には同居していたこともある
民主党に「下衆の考え」を提案したいと思います。
小泉政権以降、総理大臣は一年毎に更新されてPCでさえ今の総
理大臣を間違えるほどで、裁判も国民に任せたのだから、もういっそ
「一日総理大臣」の権利を国民に売って赤字財政の穴埋めにして、
何よりも直接民主制が叶っていいのではないかとさえ思ってしまうが、
総理大臣の政権運営を過去の成功例に求めると、小泉元総理が取
った政治手法しかないのではないか。つまり彼が「自民党をぶっ壊す!」
と言ったように、菅総理も「民主党をぶっ壊す」と強い決意を宣言して、
まあ宣言しなくてもすでに修復不能な亀裂をガムテープで着けてあるだ
けなんだから、それでも「ガムテープを外す」じゃ様にならないから、9月
からの政界再編を先取りしてそれくらいの意気込みを語って、それでは
何をするかとなると、私は公務員改革だと思っているが、要するにそんな
ことをすれば民主党が拠って立つ基盤を失うではないかと思われる程の
大胆な改革を提案しなければならない。かつて小泉自民党も郵政改革を
行えば特定郵便局の票を失うと危惧されたが、代わって余りある国民全
体の支持を得たではないか。奇しくも民主党には先鞭をつけようとしている
河村名古屋市長が孤軍奮闘している。そこで「公務員改革が出来なければ
民主党をぶっ壊す!」と言えば、非公務員の支持は公務員の比ではない。
短期政権が時代の流れなら唯一の政策を掲げて一点突破するしか方法は
ない。反して政権維持に拘って八方を丸く治めようとして弥縫策に終始すれ
ば、これまでのように国民の支持を失って八方塞がりに陥るだろう。今や世
界の人々は「危険な風潮」ではあるが、民主主義とは相反する強い指導者を
求めている。ただ、連合と永く馴れ合ってきた市民運動家あがりの総理大臣
では、 泣いて(公務員の)職場を斬ることなど出来ないか。
(菅)⑤
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以下は私の「下衆(げす)の勘繰り」ですが、
なぜ菅総理は選挙前になって突然消費税の増税を持ち出したのだ
ろうか?
彼や多くの政治家はこれまでにも何度も消費税選挙によって政権
交代が起った事を見てきた筈で、それを承知の上で口にした裏には
何か思惑があっての事だと思えてならない。では、どんな思惑があ
ったのかと想像すると、彼が「まずは自民党が提案している10%
を超党派で検討する」云々と語ったことに意味が隠されているので
はないだろうか。つまり彼は、消費税の増税を先に言い出したのは
自民党の方だという事を国民に強く訴えようとした。二大政党が表
明すれば消費税問題は大きな争点にならないと考えた。仮に批判が
あったとしてもそれは自民党にも及ぶはずだ。そういう考えを官僚
から諭されたのかもしれない。消費税増税の口火を切ったのは自民
党である。我々は検討すること自体は吝(やぶさか)かでない、と。
そしてあわよくばその尻馬に乗って消費税選挙を戦えると踏んだ。
もしそうだとすれば、そこには大きな勘違いがある。今までのよう
に民主党が野党であればそんな駆け引きも通用したかもしれない。
しかし、今やこの国の命運を託されているのは民主党ではないか。
下野した自民党との対抗意識に何時までも感(かま)けていてはいけ
ない。政権政党が向き合わなくてはならないのは野党ではない、国
民国家である。恥ずかしくも政権政党が自らの財政政策を語らない
で野党案に乗っかろうというのは幾ら何でもでも無責任だ。野党か
らの批判を受けながらも自らの政策を実行する断固とした指導者の
姿が窺えない。自民党は既に敵対勢力である、隙あらば足元を掬(す
く)おうと待ち構えているのだ。「野党と協議して」などと言って
いては政権政党としての能力が疑われる。菅総理は未だ野党根性の
ままで、それでは権力者の孤独に耐えられないだろう。いみじくも
彼は自民党の公約に対して「私はその勇気はたたえたい」とまで言
った。国民は総理大臣の政治評論を聞きたいのでない。総理大臣の
「勇気」が聞きたいのだ。
ここからは、兼ねて自民党政権当時には同居していたこともある
民主党に「下衆の考え」を提案したいと思います。
小泉政権以降、総理大臣は一年毎に更新されてPCでさえ今の総
理大臣を間違えるほどで、裁判も国民に任せたのだから、もういっそ
「一日総理大臣」の権利を国民に売って赤字財政の穴埋めにして、
何よりも直接民主制が叶っていいのではないかとさえ思ってしまうが、
総理大臣の政権運営を過去の成功例に求めると、小泉元総理が取
った政治手法しかないのではないか。つまり彼が「自民党をぶっ壊す!」
と言ったように、菅総理も「民主党をぶっ壊す」と強い決意を宣言して、
まあ宣言しなくてもすでに修復不能な亀裂をガムテープで着けてあるだ
けなんだから、それでも「ガムテープを外す」じゃ様にならないから、9月
からの政界再編を先取りしてそれくらいの意気込みを語って、それでは
何をするかとなると、私は公務員改革だと思っているが、要するにそんな
ことをすれば民主党が拠って立つ基盤を失うではないかと思われる程の
大胆な改革を提案しなければならない。かつて小泉自民党も郵政改革を
行えば特定郵便局の票を失うと危惧されたが、代わって余りある国民全
体の支持を得たではないか。奇しくも民主党には先鞭をつけようとしている
河村名古屋市長が孤軍奮闘している。そこで「公務員改革が出来なければ
民主党をぶっ壊す!」と言えば、非公務員の支持は公務員の比ではない。
短期政権が時代の流れなら唯一の政策を掲げて一点突破するしか方法は
ない。反して政権維持に拘って八方を丸く治めようとして弥縫策に終始すれ
ば、これまでのように国民の支持を失って八方塞がりに陥るだろう。今や世
界の人々は「危険な風潮」ではあるが、民主主義とは相反する強い指導者を
求めている。ただ、連合と永く馴れ合ってきた市民運動家あがりの総理大臣
では、 泣いて(公務員の)職場を斬ることなど出来ないか。
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