「あほリズム」
(426)
大勢で陸の様子を見に来た海の水たちは、変わり果てた自然の姿
に驚いて、行き場を失くして留まることなく急いで奔流となって
海へ還った。
(氾濫した川の激流を見詰めながら)
「あほリズム」
(426)
大勢で陸の様子を見に来た海の水たちは、変わり果てた自然の姿
に驚いて、行き場を失くして留まることなく急いで奔流となって
海へ還った。
(氾濫した川の激流を見詰めながら)
「あほリズム」
(425)
「世界とは何ですか?」
「世界とは、世界である!」
「何だっ、そんなの答えになってないじゃないか。1+1は1+
1だと言ってのと同じじゃないか!」
「では、1+1は2であると答えれば、じゃあ答えの2とはいっ
たい何なのか。2とは、簡潔に言えば1+1である。つまり1+
1は1+1である、よって世界は世界である」「もしも君がそれ
以外の答えを望むなら、別のところから世界を眺めるしかないが
、仮に君がそうして世界を知ることができたとても、その時『世
界とは何であるか?』と問う君自身はこの世界には 存在しない
し、存在したとしても、世界の中の君にはそれが何のことだか分
らないに違いない」