「寡(すくな)きを患(うれ)えずして均(ひと)しからざるを患う」

2019-10-12 15:46:44 | 従って、本来の「ブログ」

     「寡(すくな)きを患(うれ)えずして均(ひと)しからざるを患う」

 

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191011/k10012121891000.html?utm_int=detail_contents_tokushu_002

「アメリカの若者に広がるソーシャリズム なぜいま社会主義?」

トランプ政権下のアメリカ社会で新たな現象が起きています。社会
主義に傾倒する若者が増えているのです。若者を対象にした世論調
査では「社会主義に好意的」と答えた人は51%にのぼり、資本主義
の45%を上回りました。民主主義や資本主義の象徴とも言われてき
たアメリカで、今、何が起きているのか。「ソーシャリズム=社会
主義」に希望を見いだす若者たちのことばに耳を傾けました。
               (ワシントン支局記者 西河篤俊)

 

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 かつて孔子は為政者の心構えを「寡(すくな)きを患(うれ)えずし

て均(ひと)しからざるを患う」《不患寡而患不均》と説いたが、資

本主義体制の総本山であるアメリカでさえも、さすがにホームレス

では安らかな眠りが得られず、アメリカン・ドリームも《夢見る》

ことができないのかもしれないが、いまアメリカの若者たちに「均

しからざるを患う」社会主義者が増えているらしい。それは、グロ

ーバリゼーションの下で寡きを患いても、フロンティア(未開拓地)

が失われた世界では奪い取るしか残されていないが、もちろんそん

なことは許されない。だとすれば政治体制を革めて「均しきを求む」

ほかない。成熟した民主主義社会では、当然のことだが既得権益にし

がみついて旧体制に追随する政党ではなく、安からざるを患える民衆

こそが政治を動かす。さて、では日本では、