「あほリズム」
(599)
かつてアメリカを始めとする西欧社会は、人々が生活するための
様々な束縛から《自由になるため》に科学技術を発展させたが、と
ころが今や中国では、人々の《自由を束縛するため》にその科学技
術が使われている。
(600)
我々は、いずれ間違いなく訪れる環境破壊による滅亡を遁れるた
めに自然へ回帰して生きるよりも、今の近代的な生活を失うことの
方を厭う。
「あほリズム」
(599)
かつてアメリカを始めとする西欧社会は、人々が生活するための
様々な束縛から《自由になるため》に科学技術を発展させたが、と
ころが今や中国では、人々の《自由を束縛するため》にその科学技
術が使われている。
(600)
我々は、いずれ間違いなく訪れる環境破壊による滅亡を遁れるた
めに自然へ回帰して生きるよりも、今の近代的な生活を失うことの
方を厭う。
「あほリズム」
(598)
すべての生命体は開放系の中でしか生きられない。それは、外部
からエネルギーを摂取して老廃物を排泄しなければ生命を維持でき
ないからだ。閉鎖系、つまり密室の中ではやがてエネルギーの摂取
を持続することができなくなり、何よりも自然環境から隔離された
密室では排泄物やゴミを再生させることができない。これまで我々
の社会は自然環境から隔離した部屋で快適な生活を送ってきたが、
すでに部屋から捨てられた再生されないゴミは部屋の外部を埋め尽
くし、生存環境としての開放系の世界を汚染している。それは例え
ば、ゴミを捨てようとしてドアを開けると、かつて捨てたゴミが部
屋の中に舞い戻ってくるようなものだ。我々はこの事実に閉鎖的に
なる限り開放系の自然を取り戻すことはできないだろう。自然環境
にそぐわない近代文明と人口爆発によって人工物質の消費量が爆発
的に増大して循環再生が滞り、《ゴミの星》と化した地球は、我々
にとっての開放系の世界を間もなく閉じて、《生命の星》は閉鎖系
へと移り変わろうとしている。
「スペースデブリ」 ハワイの海岸に打ち寄せるプラスチックごみ
(Wikipediaより) (WWFジャパンの画像より)