「あほリズム」(671)

2020-04-18 06:59:37 | アフォリズム(箴言)ではありません

          「あほリズム」

 

           (671)

 

 新型コロナウイルスの感染拡大がもたらす不安は、「事態が

終息しないこと」において、地球温暖化がもたらす異常気象、

或は福島原発事故による放射能汚染と似ている。それは「終わ

りのない不安」である。

 そして、「終わりのない不安」の最たるものは戦争である。

荒唐無稽だと思われるかもしれないが、限界に達した近代社会

は経済成長するためには他者との競合を避けることは出来ない。

過熱した競合が正義の名の下に武力が行使される事態を招かな

い保障はない。すでに各国はコロナ禍の下で国家意識を連帯さ

せ、たとえば、非常事態宣言(戒厳令)、未曾有の経済危機(統制

経済)、三密を避けること(集会・結社の禁止)、外出しないこと

(自由行動の禁止)、国民が一致団結すること(国家主義)、感染者

への偏見と差別(監視社会)、フェイクニュース(捏造報道)などな

ど、いまや我々は着々と戦時下では欠かすことのできない集団

主義の心構えを整えつつある。

 

            (672)

 

 いまや世界はゴミを棄てる「余地」さえも失ってしまった。

だから、棄てたはずのゴミが自分に戻ってくる。

                     分別ができない男