「あほリズム」
(671)
新型コロナウイルスの感染拡大がもたらす不安は、「事態が
終息しないこと」において、地球温暖化がもたらす異常気象、
或は福島原発事故による放射能汚染と似ている。それは「終わ
りのない不安」である。
そして、「終わりのない不安」の最たるものは戦争である。
荒唐無稽だと思われるかもしれないが、限界に達した近代社会
は経済成長するためには他者との競合を避けることは出来ない。
過熱した競合が正義の名の下に武力が行使される事態を招かな
い保障はない。すでに各国はコロナ禍の下で国家意識を連帯さ
せ、たとえば、非常事態宣言(戒厳令)、未曾有の経済危機(統制
経済)、三密を避けること(集会・結社の禁止)、外出しないこと
(自由行動の禁止)、国民が一致団結すること(国家主義)、感染者
への偏見と差別(監視社会)、フェイクニュース(捏造報道)などな
ど、いまや我々は着々と戦時下では欠かすことのできない集団
主義の心構えを整えつつある。
(672)
いまや世界はゴミを棄てる「余地」さえも失ってしまった。
だから、棄てたはずのゴミが自分に戻ってくる。
分別ができない男