「社会保障と景気拡大」
今のままだと数年前に「百年先まで安心」と謳われた社会保障は
破綻するという。社会保障費を健全化させるには負担を増やして給
付を減らすしかない。負担を増やすために消費税を上げるという。
消費税を上げると景気が悪くなるので止めろという意見がある。そ
れじゃあ、借金をして金回りを良くして景気を良くしてから消費税を
上げようとしている。その借金とは、消費税が入る同じ金庫から借
りてきて、借金だけでなく利払いも増えていく。縦(よ)しんば、景気が
良くなって税収が増えても借金を先に返さなければならない。上が
った消費税は社会保障費に回ることなく返済に消えてしまう。或い
は、社会保障の財政が健全化しても国の債務が膨らむ。つまり、
借金をして赤字を補填しているだけのことなのだ。、一方で財政を
緩和しておいて、もう一方で財政再建を図ることなどどうしてできる
だろうか。結局は給付の見直しを行うしかないのだが、恐らく、それ
は消費税を上げること以上に反対されるだろう。民主党が社会保障
の全体像を明らかにしないのは給付を減らさなければならないからだ。
つまり、一方で負担を増やしても、もう一方で給付をそのままにしてお
いては、財政再建を図ることなどどうしてできるのだろうか。我々国民
が何十年も耐えて積み上げながら思い描いていた「豊かな老後」がチ
ャラになってしまう。
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